この身体を引きずって
こんな体を引きずって、一体何が正しい人生を生きられると思えるのだろう。
ちょっとの天候の変わり、気温湿度気圧気象、全ての変化でダウンする身体。
この数年、これをどうにかしたくてどれほどの事を勉強し試してきたか。
それでも結果はこのザマ。今日の急激な気温のダウンに体はズタボロ。
「頑張ればせめて人並みには生きられる」
それだけを信じて来たし、今もまだ捨ててはいない想い。
メンタルクリニックで自閉症スペクトラム障害と専用の診断テストを受けた上でハッキリと宣告され、生来より有るあらゆる感覚に過敏な身体もそれ由来だと併せて告げられ。
それでも頑張って来たし頑張っている。
でも最近たまに考える事が出て来た。
普通の人は普通を生きられるだけの地のポテンシャルを始めから有して産まれて来たのだ。その上でさらに努力をする。
私(達)は違う。まず普通に成る為の努力が必要で、しかもそれをしても普通の土俵に上がれる保証も無い。
「努力をすれば必ず報われる」という言葉は、努力をすれば必ず報われる事をやっていただけの人なんじゃないかと思える。
その理由は簡単で、ではその努力をして並の成功をした人は、なぜ日本一・世界一になる為の努力を引き続きしないのか、という実に厭味ったらしい問いかけが成立してしまうから。
勿論、当人達は「私はそこまでの成功は望んじゃいない!自分の努力不足の言い訳を他者に求めるな!」とでも言いたがるだろう。
あぁ目がかすむ…頭骨右半身に熱した鉛の血液が循環しているようだ…
胸部肋骨付近には膨らまされた分厚いゴムの風船でも移植され、そこから吐き出す空気には融解した金属の蒸気でも含んでいそうな重さ。
4年か。
もう十分過ぎるほど戦ったよな。
これほどまでに自分の事を見つめ、自分の事を考えて、トラウマすらも恐れずに、明日の為に昨日の自分を鍛えて今日に臨み続けた日々は無かったよな。
もう良いのかな。もう良いのかもしれない。
誰にでも限界がある様に、僕の限界はここだった。
ただそれだけの、何て事の無い普通の話なんだ。
それだけなんだ。
※ただでさえしんどい時に「少年のアビス」みたいな作品、読んじゃだめだよねぇぇぇぇぇ………
はぁ…