
応援したい選手、チームとは? 岩瀬コラム48
応援したいと思う時
「あの学校は県外出身の子が多いから応援する気になれない」
高校生の部活動などで、時々地元の方からこのような声を聞く事がありますよね。
自分自身がスポーツなど何かに取り組んでいたら、周りの人から応援してもらいたいですよね?
応援してもらえると、前に突き進むパワーになったり、自分の想像を超えるパフォーマンスを発揮できたりします。
スポーツチームなどでも、強いチームにはサポーターという力強い味方がいます。
反対に解散してしまうようなチームは、地域の人など周りからのサポートが受けられず上手くいかないと言った事があるように思います。
このように、パフォーマンス発揮や結果を出していくためにも、周りの人から応援してもらえる人やチームになるための行動や振る舞いが必要だと私は考えています。
そして、その行動や振る舞いが、人としての成長にも大きく関わってきますし、周りの人へ元気や勇気、希望を与える影響力にも繋がると思っています。
ではまず、応援したいと思われるためには何が必要なのでしょうか?
人それぞれ、応援したくなる理由はあると思いますが、私は大きく2つのパターンがあると考えます。
まず1つ目が圧倒的なパフォーマンスです。
クオリティの高さに魅了される、憧れのような感じです。
私の例では、サッカーの元ブラジル代表のロナウジーニョ選手、また当時のFCバルセロナなどが当てはまります。
とにかく相手を圧倒するところがみたいと言った気持ちです。
ただ、この気持ちの欠点は、圧倒的でなくなった時に気持ちが離れていってしまうんですよね。
ということは、圧倒的なパフォーマンスだけが応援したくなる理由だと、応援するのは一時的で、しかもトップアスリートなど圧倒的なレベルにある一部の人しかその条件を満たせません。
そこで、応援したくなる2つ目の理由が「つながり」です。
私はこちらが非常に重要だと考えています。
例えば、地元が同じ、趣味が同じなどの「共通点」や、同じような苦悩や挫折を経験しているなどの「共感」。
また、「同じ時間を共に過ごす」など、自分との関係性があればあるほど応援したいと思います。
このような「つながり」は、結果が出ていない時にも応援したいと思うし、結果がついてくると自分のことのように嬉しくなります。
つまり、応援されるチームは周りとの「つながり」を大切にしています。
冒頭のようなチームはおそらく、この「つながり」が足りないのではないかと思います。
あなたはつながりを持つためにどのような行動、振る舞いを心がけていますか?
「つながり」を持つ
プロチームや芸能人などであれば、ファン感謝祭や地域へのボランティア活動など、周りの人と交流する機会を作ることで「つながり」を作っています。
しかし、アマチュアのチームでは、なかなか活動できていないことの方が多いのではないでしょうか?
高校生、大学生などであれば勉強が、、、
社会人チームであれば仕事が、、、
競技との両立で「つながり」を作るための活動なんて余裕がないという人もいますよね。
しかし、そのような状況でもできる事はあると私は考えています。
それは自分自身が関わる人への「挨拶やマナー」を意識するだけでも変わると思います。
私自身は今、社会人のチームに所属していて、試合会場にいる協会の方や、その施設のスタッフの方、普段練習させてもらっているフットサル場のスタッフさんなど関わる人への挨拶や感謝を心がけています。
仮に、チーム全員がそのようにしっかり挨拶をしているチームと、そうでないチームとであればあなたはどちらのチームを応援したいと思いますか?
当然、前者ですよね。
反対にものすごく態度やマナーが悪ければ応援したいとも思わないですよね。
このようなことは誰でもできることだけど、実際にできている人は少ないように感じます。
子どもの頃は指導者に言われているから挨拶をできている場合が多いですが、大人になるとできていない人が多いように思います。
高校生などであれば、チーム活動中だけでなく、通学中など、すれ違う方たちへの挨拶も価値があると思います。
特に地元の人たちというのは、制服でどこの学校かわかっているし、ウェアで部活までわかります。
毎朝、明るく元気に挨拶されたら地元住民の方達も「あの学校はしっかりしている」など良い印象を持つ事が多いです。
私も朝散歩していると、同じ人とすれ違う事があるので、何度も挨拶していると「今日もお会いしましたね」みたいな感じで「つながり」ができています。
このような些細な行動、振る舞いが応援してくれる人を増やし、自分たちがよりパフォーマンスを発揮する力になるのではないでしょうか?
スポーツと地域
ここからは私の期待するスポーツと地域のあり方についてです。
日本は今、高齢化社会と呼ばれ、高齢者の方が増えています。
仕事が生きがいだった方達が仕事を引退すると、生きがいがなくなってしまうという話をよく聞きますし、実際私が関わる方達もそのような方が多いです。
仕事以外に所属するコミュニティが他になかった場合は、家に引きこもり、活動量も減り、健康状態が保てなくなることも予測されます。
私はこのような事態にならないように、地域のスポーツチームとつながれるような関係性が作れたらと思っています。
上述したように、地域の方に積極的に挨拶をする。
すると、その地域の方達が「元気な子たちだな」「礼儀正しい子たちだな」と関心を示すようになる。
そこからさらに「この子たちの試合結果はどうかな?」など興味を持ち、応援してくれるようになる。
あわよくば試合会場にまで来て、それが外出する機会になる。
このように上手く行くかはわかりませんが、そうやって地域の方と地元の部活動やスポーツチームが良い関係性を構築できたら理想です。
翌朝、すれ違う時に「昨日はおめでとう」とか「惜しかったな」など、ファンやサポーターのような感覚でつながっていくような社会になっていったら、私がスポーツに関わり続ける意味や意義にもなります。
もちろん、すれ違い際の挨拶だけでなく、よく行く喫茶店、公園など「つながる」きっかけは何でもいいですし、スポーツでなくてもいいです。
きっかけは何でもいいのですが、地域の方ともっと「つながる」社会になって欲しいです。
近所の人と話した事がない、知らない人とは話さないというような、地域の方との交流がない世の中は寂しいです、、、
脱線しそうなのでスポーツに話を戻します。
このような理由から、スポーツをしている人たちには、どのカテゴリーでも自分たちの活動が周りの人に元気や勇気、希望を与える可能性があることを自覚持ってもらいたいです。
だからこそ、選手たちは「応援したい」と思ってもらえるような行動や振る舞いを、競技の時だけでなく、普段の日常から心がける必要があります。
スポーツを通して何を学んでいくのか?
ただ、競技力が向上すれば良いわけではありません。
あなたは応援したいと思われるような行動、振る舞いはできていますか?
お読みいただきありがとうございました。
岩瀬勝覚
理学療法士
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