なかば不良品? 設計ミス?
私はメガネを掛けている。
以前はコンタクトレンズも使っていたが、老眼になってからはメガネに戻した。
メガネなら外せば近くは見えるが、コンタクトレンズだとそうも行かないからだ。
私はドライブが好きだ。
ドライブ好きなら車の中にサングラスの一つも用意しているだろう。
太陽に向かって走ることになったときには、安全のためにもサングラスは必須だ。
このサングラス、メガネを掛けているとクリップオン式が必要になる。
私はダイソーで買ったクリップオン式のサングラスを使っていたのだが、10年以上使っていると流石に留め具のプラスティックが壊れて使えなくなったのだ。
というわけでダイソーを数件回ったが、クリップオン式のサングラスがどこにも売っていない。
試しに「眼鏡の上からでも掛けられる」というオーバーグラスを買ってみたが全くしっくり来ない。
だがクリップオン式が売っていないのだから仕方ない。
ふとAliexpressをみていた時にクリップオン式サングラスを思い出して調べてみた。
良さげなデザインで安いものがあったので注文し、20日後に無事到着した。
しかしこのクリップオンサングラス、設計ミスではないかという構造だった。
クリップを開くための取っ手がついてないのだ。
ダイソーのものは、メガネレンズを挟む留め具の上にダブルクリップのような取っ手が伸びているが、Aliexpressで買ったものはそれがない。
一体どうやって開けてというのだろうか?
開かなければメガネに挟むことも出来ないではないか!
構造をよく観察しても取っ手と呼ばれる部分が殆どない。
この1mmもない部分を指先で思い切り摘むとかすかにクリップ先端が開くが、非常に指が痛い。
握力のない女性ではまず開くことは出来ないと思われる。
テコの原理でみると力が入らない理由がわかる。
支点と力点の距離が遠いほど、軽く動かせるのがテコの原理である。
しかしこの構造はL字型のアームで支点の位置を下の力点と接続している。
これでは力が入らないわけである。
公式画像を見てもここを持つようになっているが、上記のテコの原理の説明通り、これでは開かない。
たしかに余計な部分が少ないほうがデザイン的にはスッキリしている。
だがクリップの取っ手を無くすとは……製作者は何を考えたのだろうか?