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Amazonの闇

過去に何度か書いたことがあるが、私の妻は鞄屋さんの通販部でパートしている。
そこで最近聞かされるのがAmazonの全く改善しようとしない闇の話である。

Amazonは不慮の事故に備えて返品が可能であることは有名だが、この返品受付の期間が最近では延長され2〜3ヶ月になっている。
そしてこれを悪用するユーザーが増えているという。
今からその悪用について語るが、読者の方々は決してそんなことをしないでいただきたい。

具体的には4月の入学サーズンが多いらしいのだが、子供の入学式に付き添う親が礼服に合わせたバッグを注文し、「式で一度使ったら返品する」というのだ。
結婚式などで一度だけ使う物などもよくやられるらしいです。
そう、まるで「無料レンタル品」のように活用する悪質なユーザーがいるとのこと。

そして返品された商品はAmazonにて『検品無しでシュリンクだけかけて倉庫に戻される』という。(シュリンクとは、ビニールの外装のこと)
つまり『他人の使った中古が新品として売られる』のだ。

そろそろ気づいた方もいると思いますが、これを送られ『中古が届いた』と苦情と返品をするユーザーが出てきます。
そしてまた『返品』され『商品ストック』に戻され次の犠牲者を生むわけです。
負のループです。

そしてたちが悪いことに『返品にかかる送料は全てショップ持ち』なのです。
Amazonとしては「貴ショップの商品が返品を受けたので、送料を請求します」ということだが、その返品を助長しているのもAmazonなのだ。
馬鹿げた返品ループが終わらない限り、延々と無駄な送料をショップが課され続ける…こんな馬鹿な話があるでしょうか?
もちろんショップはAmazonに苦情を入れますが、全く対処されずに今まで来ています。

そういえば、以前「AmazonでCPUを買ったら空箱だったので返品して、改めて購入したらまた空箱が送られてきた」というニュースをtwitterで読んだことがあります。
これを見たときは『そんな事とある?』と思ったのですが、妻から話を聞いて理由が分かった気がします。

1)犯人XがCPUを購入して、中身を抜いた状態で返品する。
2)Amazonは中身を確認せず、商品ストックに戻す。
3)害者Aさんが購入し中身が無いので返品する。
4)Amazonは中身を確認せず、商品ストックに戻す。
5)被害者Aさん改めて商品を購入するが、3)で返品したものが4)を経て再度届く
6)その間の送料はすべてショップが負担する。

最初に詐欺を働いた犯人Xが一番悪いのは誰の目にも明らかですが、ずさんなシステムを改善しようとしていないAmazonもいけないのではないでしょうか?

ゲーム業界に身を置いたのは、はるか昔…… ファミコンやゲームボーイのタイトルにも携わりました。 デジタルガジェット好きで、趣味で小説などを書いています。 よろしければ暇つぶしにでもご覧ください。