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好みの問題だけど

小説…特にラノベでよく見かける文章で、個人的に好きでない文体があります。

一人称主人公主観視点と言われる書き方なのですが、これが章の中、段落によってバラバラな作品があります。
一人称では主人公がいない場面は描けないので、このように同一章の中でコロコロと変更してシーンを完成させるのでしょう。

しかし、個人的にこれが大の苦手……むしろ気持ち悪く感じてしまいます。

もちろん文芸作品の中にも章単位で主人公(話者)が変わる物もありますが、それはあくまで章単位。
例を挙げると文通のように両者がやり取りするようなスタイルならば手紙の終わりで読者も気持ちをリセットできます。
いわゆる「誰それの章」という書き方は章の終わりで読み手が気持ちを切り替えることができます。

しかしラノベだと同じ賞の中で「僕は敵に攻撃した(主人公一人称)」→「主人公の放った魔法を魔族はひらりとかわしていく(三人称)」→「勇者と言えど人は人。我々魔族に遠く及ばないようだ(敵一人称)」とコロコロその場の気分で変更しているものが結構あるのです。

書き始める前に、今から書く話はどの文体で書くのが適しているのか考えると思うのですが、ひょっとして私のような考えは古いのでしょうか?

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葉月 陽
ゲーム業界に身を置いたのは、はるか昔…… ファミコンやゲームボーイのタイトルにも携わりました。 デジタルガジェット好きで、趣味で小説などを書いています。 よろしければ暇つぶしにでもご覧ください。