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業界向け試飲会で試飲したおいしいワイン達の話~日本人醸造家編~

こんにちは、côtéです。
世界に旅立ち、素晴らしいワインを造る日本人はカリフォルニアの地にもたくさんいらっしゃいます。

先月行われた、カリフォルニアワイン協会の主催の業界向けワイン試飲会で出会った、日本人醸造家の作るワインのクオリティが本当に素晴らしかったので、ご紹介させていただきたいと思います。

園枝さん、とても素敵な方でした!

まずはこちら、イルドコリンヌではおなじみのシックス・クローブスの平林園枝さんのワインです。

りんご農家に生まれ、身内のお仕事柄、身近に発酵を感じつつ育ち、ニューヨーク商社勤務時代にワインの素晴らしさに目覚めます。

その後ワイン業界に飛び込み、名門UCデイヴィス校で醸造学を学び、卒業後は、ニュージーランド、チリ、アメリカなど様々な一流ワイナリーで修業し、シックス・クローブスを立ち上げられました。

🍷リンダ・ヴィスタ・ヴィンヤード・シャルドネ。
マサイアソンの畑の葡萄を使用したワインです。
同じ畑でマサイアソンもリリースしていますが、また違った美しさがあるんです!

線が細いんだけれどもしっかりとしていて、奥ゆかしい旨みがあり、爽やかで豊か。ふんわりと感じる余韻がまた心地よい、ついつい手が伸びてしまうようなワインです。

🍷マグノリア・レッド・ブレンドはいわゆるボルドーブレンド。
100%除梗されているからか、とっても優しい口当たりで、冷涼さを感じる肌感。フードフレンドリー、特に和食にオールマイティに合いそうな円みのあるワイン。

🍷アルダー・スプリングス・ヴィンヤード・ピノ・ノワール。
面白いところはクローン459の葡萄を使用していることろ。

ちょっとマニア的に言うと、クローン459はピノ・モワイヤンと呼ばれる中粒の葡萄ができる苗木で、どちらかというと地味な存在。

平林さんは、そんな地味っ子をカリフォルニアらしさと日本の美しさを足して2で割ったようなとっても滑らかで滋味深さを思わせる味わいに仕上げています。

園枝さんのお人柄を感じるような静かながら液中から情熱を感じとることができ、クリアで澄んでいて魅力的なワインです!

ナカムラ・セラーズの中村さんと。やっとゆっくりお話しできました。

次は、岡山酒屋時代から注目していたナカムラ・セラーズ、中村さんのワインです。

中村さんもまた、日系のサンフランシスコにあるホテルで働き、カリフォルニアワインに魅せられ、UCデイヴィス校で学びながら、ナパのワイナリーで働き、超有名醸造家などから多方面から学び経験を積み、自身のワインを造り始めました。

中村さんは、日本酒のように、日本食に合うワインを造ることを目標にされていて、とってもフードフレンドリーな味わいのワインに仕上がっています。

🍷ソーヴィニニヨン・ブラン・ペヴィル・ファミリー・ヴィンヤード
日本酒の大吟醸をイメージし造られたとのこと。
そのイメージ通り、フルーティで華やかな果実味が親しみやすく、しっかりと酸を残すことにより、後味はすっきりとしていて、淡麗な感じ。
大吟醸=日本酒の入り口のように、中村さんのワインのいざないのワインです。

🍷シャルドネ・サンジャコモ・ヴィンヤード
日本酒でいうところの純米吟醸酒をイメージし造られたシャルドネ。
そういえば、セインツベリーもサンジャコモの畑のワインをリリースしていましたね。ふくよかさもあるんだけど、ブドウの旨みとコク、程よく残る余韻。和食に合わせて飲みたい気持ちがわかる味わいです。

🍷ピノ・ノワール・ブロッソー・ヴィンヤード・シャローン
この畑は、標高550mの急斜面にあり、カリフォルニアでは珍しいライムストーン(石灰岩)と花崗岩からなる土壌。シャルドネとピノ・ノワールにはとてもいい土壌なんですよね。

味わいもとてもきれいにしまった酸と他にはないぱっと広がる旨みと日本食の繊細な出汁の風味に合うようなエキス分を感じます。

🍷ピノ・ノワール・マイケル・バレンタイン・ヴィンヤード
このワインもまたとても素敵で、先ほどのブロッソーのワインと比べてタンニンの質が違って、口の中にねっとりと旨みが膨らむような感じ。

ピノノワールのワインの作り方は基本的に同じみたいで、この違いは、土壌の違いと、ピノ・ノワールのクローンの違いも影響しているんだと思います。知れば知るほど奥深く面白い。

中村さんは、このワインを造るにあたって、人との出会いがあり、つながりができ、このような素晴らしい畑に出会えたとお話ししてくださいました。

人とのつながりととっても大切にされていて、だからこそ自分の理想とする美味しい葡萄を入手し、素晴らしいワインを造っているんだな、とお話をしていて感じました。

アキコさん、とってもチャーミングな方でした!

そして最後にフリーマン・ヴィンヤード&ワイナリーのワインです。
イルドコリンヌでは、Zoomセミナーでもお世話になったアキコさんとお会いすることができました!

アキコさんは交換留学生としてアメリカに渡り、スタンフォード大学で美術史を専攻し、その時に現在の旦那様と運命的に出会い、のちにご結婚。

ケンさんの夢だった「ワインを造りたい」を叶え、2001年にワイナリーが誕生。アキコさんはそこからどんどんワインの深みを知り、醸造家への道を歩み現在に至ります。

2022年現在、アキコさんは、カリフォルニアでワイナリーと畑を所有する唯一の日本人オーナー女性醸造家です。

また、2010年に結成された「West Sonoma Coast Vintners」に加盟し、ソノマ・コーストの西側の魅力と素晴らしさを世界に発信されています。

🍷ピノ・ノワール・ソノマ・コースト 
酸がしっかりとしていて、ハーブのようなニュアンスが、他のワインに比べて印象に残るようなきれいなバランスのスタンダードタイプ。

🍷YU-KIエステート・ピノ・ノワール 
アキコさんの甥っ子さんの名前が付いたワイン。海のミネラル感があふれ、大地のニュアンスもふんだんに感じる複雑さが素晴らしいワイン。

🍷AKIKO's キュヴェ・ピノ・ノワール
アキコさんが5つの畑の葡萄をブレンドした、自身の名を冠したワイン。ふくよかさと、バランスよい果実味、旨みと滋味溢れ、熟成させて飲みたいこれからもっと美味しくなるだろう味わい。

アキコさんって、私が言うのもおこがましいのですが、とってもチャーミング。可愛らしさがあって、とっても魅力的。そんな人柄もワインの中からめいっぱい伝わってきました。

本当はもっともっと、生産者の声を届けたいのですが、終わらないので、今回はこの辺で。

今回記事にした素晴らしいワイン達は、イルドコリンヌでもご購入いただけます。

ご注文希望は下記、LINEの友達登録後、「note見た」と、ご希望をお聞かせくださいね。

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