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2021/8/6  にんにく農家日録

Vol.0 プロローグ

今から100年以上前。西暦2021年8月6日。
にんにく好きな若者たちが「好き」という理由だけでにんにく栽培を開始した。これは、その若者たちのにんにく農家日録である。

2121年現在、農業は国により管理され「作る物/作る場所/作る量」が決められているが、この頃は、農家が好きなものを好きな場所で作れた時代であった。

今では、にんにくは青森県のみで生産され、国内消費は全て同県産で供給されているが、この頃は中国産にんにくが国内消費の多くを賄っていたとは非常に驚きである。
また、ロボットを使った完全AI栽培ではなく、人工栽培が主流であったため、地域や農家によって同じにんにくでも違いが生まれていた。

これは、「曽雌にんにく」というにんにくの味に感動した若者が、「このにんにくを作りたい」と思い栽培を始め、どうなっていったのかを綴った日録である。


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- 緑色の侵略者集団と人類の壮絶な戦いの記録 -

S.M.

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