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ロードマップのせつめい 0

私の立位置
 日本語教師を目指したものの仕事が見つからず、また、大きく学習効果を向上させるアイデアも湧いてこなかったので、もう先生は諦め、また別のテーマを見つけ出して、方向変換しようとしていました。
 ところが、『POCKETALK』というAI利用の翻訳機が上市されているのを発見し、更に無料の『VoiceTra』を見つけ、「これだ!!」という事で、思い直しをしました。更に、素晴らしい無料の読み上げソフトも見つけました。
 
日本語学習の問題
 日本語学習には、学習期間が長く掛っています。すなわち、ペラペラになるまでに、4,000時間(そのうち、非漢字圏の人は、2,000時間、漢字を覚えるのに、費やします)掛かると言われています。また、発音と聴き取りには、ネイティブの力を借りないと、良し悪しの評価ができません。その他、お住まいの場所では、教材の入手が困難、入手できても、費用が嵩むという問題もあります。
 
会話学習パラダイム
 現在、若者は、全員スマホを持っています。中古のPCでも、レトロフィットで、パーフォーマンスが、5~25倍上昇させることが出来ます。すなわち、前述のAPPないしデバイスが、それらの問題を、かなり解決してくれるだろうと、思い直して、更に、簡単に、速習できる方法がないものかと模索しています。日本語は難しいと嘯いている人が多いですが、
少しでも、負担を軽くしてあげる方法を、見つけてあげたい。
 
(疑似)実車トレーニング
 彼らを観察していまして、気が付きましたのは、我々と同じように、彼らも、読み書きができますが、会話が出来ないという現象があります。
言い換えますと、自転車の教則本の勉強ばかりで、
実車の練習を殆ど行っていないという状況です。
 そこで、APPないしデバイスを使って、疑似実車の練習が出来ないかということになります。更に、それに添った教材をネット上にアップロードしますと、教材入手の問題も解決できるということになります。現在、少しづつアップロードしつつあります。
 残るは、どうしてこの方法を拡散するかということになります。『言語交換』を利用してみましたが、なかなか効果が上がりません。
アカウントを取り上げられたりもしました。
 この『note』は、結構、皆さんの目に触れる機会が多そうなので、
こちらで拡散のトライアルしてみようと、この頁を設けました。
 
橋頭堡の確保
 振り出しに戻って、考えてみますと、就学前の幼児は、読み書きできませんが、大人との会話が出来ます。幼児は、抽象的なことばや専門用語は扱えませんが、これから日本語を学ぼうとする人たちは、大体が成人なので、
それらを理解できます。すなわち、幼児レベルの会話さえできれば、実務にも使えそうだということが分かります。
 因みに、幼児レベルのボキャブラリーはといいますと、2歳で500語、2歳半で、1,000語だそうです。その程度に達することができれば、日本語会話の橋頭堡を獲得できたということになり、なんとか自転車に乗れると言うレベルに達することが出来るのではないでしょうか。
初級教科書の新出語彙は、およそ、1,000語です。
 
同訓異義語対策 
 日本人には、気が付きにくいのですが、会話は、「かな」文のしかも短文のやり取りです。日本人は、漢字仮名まじり文に慣れていますので、かな文字だけの文は、非常に扱いにくく、嫌悪します。ところが、学習者の会話の環境は、まさにそういった環境で、更に、(日本語は、)同訓異義語に溢れていますので、どの意味と、どの意味の組み合わせか非常に迷い、辻褄が合わなくて悩むところです。ある程度ボキャブラリーが増えたところで、トレーニングできる教材が必要になるでしょう。
 
漢字の読み書き
 (会話だけに限れば、仮名も漢字も要らないのですが・・・・・。) 
 更に、観察してみますと、漢字、熟語の習得は、音読みと訓読みを同じウエイトで強引に覚えようとしています。訓読みが、漢字の『意味』ということを、全く理解していないと推測します。
 従って、熟語も同様に強引に、意味と読みを覚えようとしています。そのやり方では非常に難しいはずです。
 熟語を一語一語に分解して、訓読みしますと、読みはともかく、熟語の意味がある程度推測できます。たとえこじつけでも、何らかの関連が見つかりますと、非常に記憶しやすくなります。
 熟語の仕組み(上から下、下から上、反対語の組み合わせ、類語の繰り返し等々)が分かりますと、更に意味がわかりやすくなります。
 訓読みからスタートし、優先順位として、使用頻度が高く、生活に関連した動詞、形容詞、形容動詞を優先すべきと考えます。
語彙はそれほど多くなく、200語程度です。
 また、漢字をカテゴリー(植物、動物等)別にグループ化したり、漢字を構成するパーツ(偏、旁等々)毎に分類・グループ化したり、棒一本追加したり、減らしたりで意味の異なる漢字を覚えたり、漢字の一部分から出来たカタカナを含んだ漢字を覚えたり等、アプローチの仕方が色々あることを教え、実践してもらい、彼らの負荷を軽減してあげる必要があると考えます。
 
使用語彙
 使用語彙、理解語彙と言う分類があり、理解語彙は、試験には役立ちますが、いくら沢山有していても、会話には役立ちません。即答するためには、使用語彙に変換する必要があります。
 国語にも、算数の九九のように、無理やり覚え、口癖にしたほうが、すぐに役立つ項目があります。
 いわゆる、我々が押し付け覚えさせられる国文法の動詞、形容詞、形容動詞の活用形です。話し言葉を既にマスターしているネイティブは、助詞を間違うことが有りませんので、改めて学習したりしませんが、助詞を使わない言語もありますので、同様にして、しっかり教える必要があります。
 学者、先生方は、誤用の指摘はしますが、問題解決方法を提示しません。
短い例文を用意して、口癖にすれば、ほとんど解決するものと考えます。
「誰が」、「誰と」、「何が」、「何と」、「何を」、「何に」、「何処で」、「何処に」等々やってみてはいかがでしょうか。

実用重視
 生産現場の品質管理では、頻繁に、『ABC分析』を用います。
ミスの頻度の高いものから順に列記し、重点的に解決案を複数準備し、トライアルして解決するのです。少ない項目を無視し、
最多から3項目ほどクリアできると、
大体、ミスが全体の50~60%減少するのです。
それを、どこまでも繰り返すのです。
緊急を要するもの、頻度の高いもの、重要なもの、すぐ出来るものと、
優先順位を決めて実行します。

まとめ 
 知識を授けるだけの教え方から、学習者に寄り添った負荷を軽減し、
実用を重視したトレーニング法の開拓とその提案をしたいと考えます。

・重箱の隅の日本語用法は無視。
・最初から、パーフェクトな日本語を求めない。
・ノン・ネイティブは下手でも良い。
(日本人は、下手に優しく、ペラペラに冷たい。)
・会話は試験ではなく、手持ちのボキャブラリーを駆使した
言い直し、言い換えで、意思の疎通を図ることが大切。
・会話ができれば、読み書きは、自然に付いてくる。
・効果的な口癖が、会話を可能にしてくれる。


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