
中国観光ビザ取得しくじり記
かれこれ2週間前、中国ビザを取りに行こうとしたが失敗した。
理由は簡単だ。窓口の締め切り時刻を過ぎたためだ。私はどうせ役所と同じで17時だろうとよく調べもせずに高をくくっていたが、実際の締め切り時刻は15時であった。
この日は職場で午後半休をもらって有明に向かったのだが到着したのは15:30。恩情で受け取ってもらえるかと思ったが世間はそれほど甘くなかった。
有明のビザセンターから出て挽回の方法を探っていたらやたら蚊に刺された。
このままでは有明でただ蚊に刺されに来ただけになってしまう。貴重な有休が無駄足に終わってしまうのは避けなければならないと必死に調べて蚊に刺された。
望みはまだあった。モノレールの始発である新橋にある謎に包まれた華聯旅行社という会社なら17:30までやっていることに辿り着いた。蚊に刺された甲斐があった。
余分にお金がかかるが致し方なかろうとすぐに踵を返した。
無事に17時にその会社があるビルの前に立った。エレベーターの案内を見ると、見事に中国の会社しかなかった。

エレベーターの扉が開くと0秒でオフィス。
そして壁面にデカデカとかかげられた毛沢東と周恩来の肖像画。もはやここは中国だ。
担当のお姉さんがどこからともなくやってきて、「ビザ?」と聞かれてうなづくと猛烈な速さで書類チエックが始まった。すぐにサインの場所を指摘されて書き込むと受取票を置いてこの時間に来て、とだけ言われた。拍子抜けするほど速い。これがpower of moneyかと感嘆して帰路についた。帰り際岸田元首相が演説していたのでよって帰った。
一万円近く余計にかかったが、私の半休の意義は保たれた。
1週間後、無事に家族が代理で受取り、ビザ取得は完了した。