CPCCとは。
JGAP家畜・畜産を始めるうえで、基準書と言われる物が存在します。これは、次の①〜⑦の項目について、ルールを守り更に記録として残すことを義務付けられます。
①農場管理
経営者の責任や権限の明確化、農場運営の方針・目的の文書化、記録付け等
②家畜衛生
法で定められた「飼養管理衛生基準」の遵守や家畜伝染病が発生した場合の対応等
③食品安全
生産管理工程の明確化や食品安全上及び家畜衛生上の危害(リスク)要因評価、その対策・ルー
ル・手順の決定、さらに記録、検証まで
④アニマルウェルフェア
家畜にも権利があり、家畜へストレスを与えない飼育方法の指針
⑤人権の尊重
作業者の人権・福祉・労務管理について
⑥労働安全
作業者の安全管理や事故発生時の対応について
⑦環境保全
廃棄物(排泄物や資材、農薬、動物用医薬品等)の適正な取り扱い
農業者が生産する牛乳、牛肉、豚肉、鶏肉、鶏卵について生産(産まれてから育つ間)から出荷までほぼすべて守ることが出来ないと、JGAPの認証を受けることができません。
守らなくてはいけない項目を管理点と言い、その数113項目になります。その管理点のことをCPCCと略して呼び合います。
前回の記事でCPCCと書きましたが、守るべき事項=管理点という訳です。
しかし、先ほど「ほぼすべて」という書き方をしたのは…
管理点113
必須・・・58項目(100%達成義務)
重要・・・41項目(95%以上達成義務)
努力・・・14項目(努力すべき点)
となっているためです。それでも、多くの義務行為が存在するのは間違いありません。
例えば、作業で使用した道具をキレイに洗う。
使った道具を所定の位置に片付ける。
スコップの柄部分に黄色でマーキングしているのは、除ふん用のスコップとその他の用途で使用する物と区分するためです。
この様に施設内全ての箇所が整理整頓され、さらにどこに何があるか?誰が見ても一目でわかる状態にする必要があります。
21.2(連番)
必須項目 管理点:整理・整頓・清掃
畜舎、倉庫、畜産物取り扱い施設およびその敷地内が整理・
整頓・清掃されており、廃棄物の散乱がない。
CPCC(管理点)21.2にそれが謳ってあります。