ASDのパートナーを持つ方に起こりやすい、カサンドラ症候群
発達障害の発信が続きますが、今回は発達障害ではなく、発達障害のパートナーを持つ方に起こりうるカサンドラ症候群についてお話します。
カサンドラ症候群とは?
ASDの夫(奥様)と共に生活をし、パートナーとの関係が構築できない状態、例えば
・ASDの為に、コミュニケーションが上手くいかない。
・意図的なのか、無意識なのか傷つく言葉を言われる。
その他パワハラやモラハラ、と言われる言動がある。
これにより、不安障害や、罪悪感、やる気が出ない、PTSDの症状がある。といった症状が出てくることをカサンドラ症候群といいます。
カサンドラ症候群は、生活の中で密接に関わる人から受ける影響によりなってしまうものなので、夫婦関係だけでなく。親子関係、兄弟の関係、職場の同僚(上司、部下)などとの関係でも起こります。
カサンドラ症候群は、他人に理解されずらい。
「カサンドラまで行く前に誰かに相談を・・」
と思うかもしれません。ただ、分かってもらえない。ということがよくあるんです。例えば、夫婦関係のASDが原因の場合。
ある日、ご近所さんの奥様から、こんなことをお話しされたらどうでしょう?
「うちの人、私の話あまり聞いてくれないんです。ろくに返事もしなくて、口を開いたら、私を否定するようなことばかり言うんです。」
こんな風にいうと、多くの方は、どう励ますかというと、こういいます。
「どこの家庭もそんなものよ!がんばって!」
表現に遠慮があり、概要的に話すと、さも、よくある悩みになってしまい伝わりづらい傾向があります。
なので、伝わりづらく、悩みを聞く側も、励ましたり、下手に親身になって「あなたにも非があるんじゃない?」なんて言ってしまったりするのです。
そうなると、自分が悪いのかと思ってより頑張ったり。分かってくれないと、孤独を感じてしまいます。
カサンドラ症候群の治療法
治療法に関しては3つあります。
・同じ環境の方と情報交換をする。
・精神科を受診して、投薬治療をする。
・パートナーと距離を置く。
ですね。
・同じ環境の人と情報交換をする。
僕が運営しているサロン。発達障害、精神疾患サロン大丈夫の中に、発達障害の保護者の方がおられます。
保護者の方同士の情報交換を見ていますけど、かなり有効ですね。保護者の方の投稿に、ウチの子も片付け苦手!と、話ししたり、対策の話をしているだけで、救われることも多いと思います。サロンの紹介は最後にリンクしておきます。
・精神科を受診して、投薬治療
処方される薬は症状や状況に寄って異なりますが、お薬を頂き対応する。ですが、その間に根本的な解決をしないと、また同じ状況になります。
・パートナーと距離を置く
接触する機会を減らす事で精神的には、かなり安定します。日曜日はそれぞれで、出かけたり、少し距離を置いてみましょう。
僕の思う解決
言うなれば、ここまでは、カサンドラ症候群に対するテンプレート的な内容ですが、ここにちょっと言いたいのは、根本解決には、やはり発達障害に対する理解が必要だと言うこと。
パートナーが傷ついたのが発達障害の特徴なのであれば、当人もパートナーも共に勉強し、今発達障害出てるね。と言いつつ修正していく必要があります。
ASDは、本人の自覚がないことが多い。だからこそ、パートナーから、傷ついている部分について、話していく必要があり。それを受け止める必要があります。
理解し、対応すれば、いくらか治りますし、パートナーの方もその努力が見えるだけで安心します。どうか病気に対する理解をよろしくお願いします。
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