離れて暮らす息子へのプレゼント
昨日は、息子の誕生日だった。
16歳も、17歳も小さい頃のように近くでは祝えない。
おめでとう。何かいるものはある?
送るから教えてね。
帰って来た時にお祝いしようね。
忙しいと思うので、少し短めのメールをした。
寮へ住むようになってから初めの頃、メールが来るとだいたいは、困った事があった時だったので、連絡が来る度ドキドキしていた。
心配の気持ちが、浮かんで、大丈夫かなぁ?
と浮かんでは、いやいや、あの子なら大丈夫大丈夫!
と何度も何度も、頭を振って切り替えたていた。
その頃の自分を思い出してふと懐かしくなった。
今のこの子を心配する事は、全くない。
職業病の様なもので小さい時からサッカーをしているので、何度も捻挫を繰り返した為に、足首にグラつきが出て、右も左も足首の手術をした時も、先生に手術に不安はないですか?と聞かれた時、
全くないです。
むしろ、早く治して欲しいです。
その後、パスがずれない、シュートが思った様に蹴れる。足首が固定出来る事の方が楽しみで、わくわくしてますと、笑っていた。
母さん、ありがとうねー、面会は出来ないから着替えだけよろしくー
それで、ケロッとしてる。
どんな事も、自分を信じて過ごして来たんだなって、最初の頃少し弱音や悩みの混ざったメールをくれてたのに、知らず知らずに、
ごめん、あれ送って。だけのメールになって行った。
自分を信頼して生きてるんだなって、ありがとう、ありがとうって、そんな姿にすごく感謝して、きっと、どんなに苦しい時も辛い時も、前だけを見て前進して来たと思われる姿に、感謝の涙が出て来る。
わたしの見えないところで、知らないところで、しっかりと生きてくれている。
命が愛おしく、生きている事がどれほど嬉しい事かを日に日に思い知らされる。
心配の念を、頭を振って切り替えていたわたしも、ふとあの子を思う時、あの子の周りに温かい風が届く様に、幸せの風が吹く様に、ホッと出来るような想いで心を満たして、そして、届くように祈る。
母さんが、出来るプレゼント。
それは、あなたの周りに優しい風が吹く様に、癒しの風が吹く様に、幸せの風が吹く様に、幸せの想念を届ける事。
ふわっと、温かい想いはきっと届く。
あなたなら大丈夫。
真っ直ぐな目は、未来を切り開く。
真っ直ぐな心は、あなたの身体を前に押し進める。
それを、見せ続けてくれて本当にありがとう。
神様に、息子と娘をいただけた事への感謝が届きます様に。
子供といえども、人対人。
この子達へ、持てる心の中の自分の事は、きっと本来の人が持つ心を教えてくれてるのだと思う。
人が人を愛するということ。
それを、教えてくれる存在に、心からありがとう。
夫へも、子供たちに出会わせてくれて、本当にありがとうございます。