〜大検〜
さて、17歳にして"肩書き無職"になった僕は
翌年【通信制高校】に編入しましたが、
すぐに行かなくなり、ひたすらに遊び呆けてました。
親とも更にモメまくり、友達の家を泊まり歩き、帰れば殴られるので、ほぼ家には居ませんでした。
学校を辞めてみると、不思議なモノで
色んな場所で"高校中退者"と出会う機会も増えていきました。
理由はそれぞれ違えど、同じ"仲間"の様な意識が生まれ、学校生活を送っている時より親しい友達が出来たのが楽しかった。
その時出会った友達は皆
『土木』『塗装』『鳶』『左官屋』といった
所謂【ガテン系】が多かった。
皆、朝早い仕事なので、夜遅くまでは一緒に遊べない。
自分もバイトか何かしなきゃ遊ぶ金もカツアゲや親の財布から盗むのも限界がある。
中学時代の新聞配達で殴られた記憶から、肉体労働は避けて、
選んだ仕事は"コンビニ"でした。
コンビニはタバコも豊富にあり、
廃棄の弁当も食べれる都合の良いバイトだった。
しっかりフルで働けたので、
17歳の子供にしてはそれなりの稼ぎだった記憶があります。
しかし、なんとなく"焦り"はありました。
高校中退=中卒の資格しか有りません。
学歴社会を嫌という程両親に擦り込まれていたので、このままではマズイのでは?
と考えましたが、
今更足の遠のいた通信制高校に行く気にもなれず、なんとか高卒と同等になれぬものかと思い、調べたら
【大学入学資格検定】所謂【大検】という資格がある事を知ります。
"とりあえずコレ取っときゃなんとかなるべ"
と安直な考え一つで受けたら1発合格。
"世の中チョロイもんだぜ"と、
浅はかなガキ1人が勘違いするには充分でした。
大検はあくまでも、高校卒業していなくても
大学を受ける事が出来ますよ。という資格。
高卒資格では無いのですが、
ここで、両親に似た思考が湧いてきます。
"とりあえず大学受験しましたが、落ちました"
の方が、
"ただの中卒"よりは"ハク"が付くんじゃないかと。
どうやら血は争えないようです。
そうやってセンター試験を受ければ、コレまた通り、100%無理なのを分かっていて、北海道大学の医学部を受験します。
そして、思惑通り不合格。
"よっしゃ、コレで医学部を受けたというハクが付いた。"
と、大手を振るってまた遊び呆けます。
アホ丸出し通り越して
アホムキ出し。
★ご覧いただきありがとうございます😊
今は無くなった大検という資格。
結局、"大学を受けた"という既成事実を作る為だけに取った様なモンでした笑笑
今後ともお付き合いいただけますと幸いです。