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ダウ理論 (6)トレンドは明確な転換シグナルが発生するまで継続する

ダウ理論の6つの基本原則の中で特に重要なのが、「トレンドは明確な転換シグナルが出るまで継続する」です。

これはダウを使う意味では肝と言っても過言ではありません。このトレンド転換を見極めたうえでトレード戦略を立てないと高値や安値で掴んで逆行し大きい損切になりかねません。詳しく見ていきましょう

ダウ理論では、上昇トレンドは「高値と安値がそれぞれ切り上がり」、下降トレンドは「高値と安値がそれぞれ切り下がる」と定義されます。


上昇の場合、下記図の様に高値と安値がそれぞれ切り上がります。

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下降の場合、下記図の様に高値と安値がそれぞれ切り下がります。

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図で見ると上記のようになりますが実際のチャートではこんなに分かりやすくはなっていません。では実際のチャートで見てみましょう。


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これは実際のチャートの山谷に赤いラインを引いたものです。高値は切りあがったと思ったら切り下がり、切り下がったと思ったら切りあがったりとジグザグのように見えますね。これはダウではなく単に高値安値になります。ではこれにダウに当てはめてみましょう。

黒のラインがダウです。

高値は①→②→③→④→⑤と切りあがってます。

安値もA→B→c→D→E→Fと切りあがっています。

黒のラインがこの場面での実際のダウになります。違いが分かりますか?

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続けて、下落のパターンを見てみましょう

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先ほど同様に実際のチャートの山谷にラインを引いたものです。高値は切りあがったと思ったら切り下がり切り下がったと思ったら切りあがったりとジグザグのように見えますね。これもダウではありません。では、これにダウに当てはめてみましょう。

黒のラインがダウです。

高値は①→②→③→④→⑤と切り下がってます。

安値もA→B→c→D→E→Fと切り下がっています。

単に高値安値を追いかけたものが赤いラインです。それではなく黒のラインがダウとなります。

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ダウ理論では、上昇トレンドは「高値と安値がそれぞれ切り上がり」、下降トレンドは「高値と安値がそれぞれ切り下がる」と定義されます。これでダウの定義が満たされた高値安値の判断と、単なる高値安値の判断の違いが分かりますね。


では、ここからは「トレンドは明確な転換シグナルが出るまで継続する」について説明します。転換のシグナルとは何か?

先ほどの下降のチャートを使って解説します。

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最安値を作った直近の高値ここに水平線を引き、このラインを上抜けた時下降トレンドが転換して上昇トレンドになります。この高値⑥を 戻り高値 と言います。ではチャートの右側を見てみましょう。

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戻り高値のラインを若干下抜けても最安値を更新せず、戻り高値のラインで反発して上昇しているのがわかりますか?

続けて・・・・

上昇の場合

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チャートの右側がまだ出来ていませんが参考までに見てください。

最高値を作った直近の安値に水平線を引き、このラインを下抜けた時、上昇トレンドが転換して下降トレンドへと切り替わります。この安値を 押し安値 と言います。

ではここで疑問です。最安値はFではないのか?と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。答えはNOです。

理由は最高値を作った安値(押し安値)が最も重要だからです。Fは確かに最新の安値ですが、高値はまだ更新されていません。このまま上昇し最高値が⑤から上に新しく出来た時にはFが押し安値に変わります。このチャートではまだ右側がわからない状態ですね。


下落の場合

戻り高値を下から上へ抜けて上昇する事を明確な転換シグナルと言います。

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上昇の場合

押し安値を上から下に抜けて下降する事を明確な転換シグナルと言います。

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このシグナルを見極めて転換の判断に使ってください。

最初にも言いましたがこれはダウの肝にあたる部分です。これがわからなければ、先行、追随、利食いも読み違えてしまいます。

これは覚えてしまえば簡単なんですが以外と初心者の頃は勘違いが多い部分になります。高値切り上げて安値も切りあがる。高値が切り下がって安値も切り下がる。を勘違いしないように何度もチャートで追いかけて認識してください。

又、戻り高値、押し安値は各時間足に存在していると言う事です。相場はフラクタルであり、各時間足にダウ理論が存在しているからです。

1時間足には1時間足の戻り高値、押し安値があり、4時間足には4時間足の戻り高値押し安値があり、それが日足、週足、月足と各時間足に存在しているのです。

一つの時間足だけを監視していると、ダマシに合う確率が高くなったり
トレンドが変わっているのに気づかずに踏み損を抱えて損切りできなくなってしまいます。
それを避ける為にもマルチタイム分析やフラクタルの考え方が大事になってくるのです。これがダウ理論です。投資をするにはダウの理解があってこそです。基礎中の基礎で最も大事なものになります。何度もチャートを見て練習してください。

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