刀ステ无伝(一応04/22ソワレ)の感想レポと考察
ほぼ脳直で書いてるので役者さん方の敬称がかなり外れてますが、ご了承ください。
冗談抜きで2日間ぐらい跨ってこの考察書いててんけど、その間に例の期間中の公演中止発表があったりして、なんかもう……
再開される日を願ってこの脳直考察をこのままnoteに置きますね。
脳直感想
刀剣乱舞おもしれぇ~~~~~~~~~~……(クソデカ溜め息)
无伝観てきた4月22日ソワレ。
マジで天伝の続きだけど、続きじゃないんだなって気もして、や~~~~~面白れぇ~~~~~~~~
序盤のスクリーンに街を映して映像に合わせて真田十勇士たちとそれぞれやってる殺陣のシーンが、なんか後ろの映像や、屋根を行ったり来たりしてるのが相まって、ゴエモン(スーファミとかのゲーム)かよ!ってツッコミそうになって笑いを堪えるのに必死だった。(笑う場面では1㎜もない)
いやなんか、長屋?の色とかもめちゃめちゃゴエモンだったんだよ……比較したら違うかもだけど、記憶の中のゴエモンと完全一致しちゃったんだよ……何……
あと真田丸で真田十勇士たちと刀剣男士が2対3ぐらいずつ中央の配置をくるくる換えながらやってる殺陣が、珍しくバッチバチに音ハメしてるタイプの殺陣(っていうかダンスっぽくもあった)が、なんかしょりぞもいるせいか(頌利のせいにするな)ハイステ観に来たんか?ってなっちゃったよね。(ならないよ)
阿吽に初めて出会ったときの「きゃぁあ!」ってやってた鶴丸が完全に維伝の「えぇ!?ここからでも入れる保険があるんですか!?」の朝尊式うんちゃらのヤツの日替わりネタのヤツの声で笑っちゃったなw
それにしても如水がもう手に負えないとこまで来たんだけど(諦めるな)、そういや改変/灯で頻りに「ここでは考高だ」って言ってたから、ジョ伝の「官兵衛」、改変/灯の「考高」、无伝の「如水」は全部別って考えるというのもありなんだろうか。。。
天伝に引き続き初見は刀ステっていうかおじじが何考えてるのか読むのに必死で脳のリソース全部持って行かれたんで、以下考察と感想が入り乱れた何か。
あまりにも言葉で伝えるのむず過ぎて図説欲しくてこないだ支部に上げたけど、それはそれとして全部書き文字が辛すぎてついにnoteにぶちまけるわよ。
无伝まで観たところで改めて時間軸の考察
天伝観たあとに書いた三日月宗近が抜け出せない円環の図(无伝位置追加ver)だけど、今んとこ自分の中では変わりなし。
(もしかしたらグレー塗りのとこに无伝入るかもだったけど、无伝劇中で近侍・山姥切国広と言ってる場面が何か所かあるので、今回无伝の長谷部隊長は普通に第2~4部隊のどこかの隊長ということだろう)
で、前回(pixiv)は面倒だからこの図に追加で慈伝、維伝、改変/灯、太閤くんが本来いる未来の本丸の場所を書いてたけど、ちゃんと図のループを1本ずつ解くと下の図の感じ。
これも凄い雑だけど、まぁこんな感じで三日月は何度も何度もループしてる。m,l,nはもちろんえぐい数字が入ってもいい。ほむほむを思い出せ。
で、今回(っていうか悲伝も含めて)、我々観客が観劇という形で観測出来るものと出来ないものがあるのがあることがはっきりしたので、それの例えもちょっと付け加える。
一番分かりやすいのは、悲伝だと思うので悲伝だけで例えるとこんな感じ。
当時の観劇レポを読んでも、初日~前楽の中でも三日月が前楽近くの方が軍議の時にあまり話を聞いてない(すでに何度も聞いている話だから内容が頭に入っているので)とか、大千秋楽だけが違う時間軸なのではなく、初日~前楽までも全てが別時間軸と窺える。
あと、めんどくさいからまとめて初日~前楽でにょろ引いちゃったけど、もちろんm,l,nがえぐい数字が入れば、公演数と合わなくなるので我々観客が観測出来ていない時間軸もある。
観測出来る出来ないの話で他の公演で例えるとこんな感じ。
ここで分かりやすいのは虚伝だと思うんだけど、初演と再演で分かりやすいとこで「鏡合わせの立ち回り」「鶴丸が染鶴or健鶴」とかね。
これまた再演の方が先ではないかとか、いろいろあるけど分かりやすく、ね……
まぁ図のような感じで、我々観客が観測出来る時間軸には限りがあって、観れていない時間軸が確実に存在するってのが今回の无伝で分かった。
ので、无伝だけの時間軸に絞った図がこちら、どん。(フリップ芸)
无伝で如水が「高台院がいる初めての大坂夏の陣」と言ってる(しかも今までは真田十勇士のみだった、みたいなことも言ってた)ので、上の図でいうとn+1回目しか我々観客は観測することが出来ない時間軸。
となると、真田十勇士が登場する異説(異伝だっけ?)大坂夏の陣はループ上では「確定イベント」になってるんだな。
この夏の陣は維伝や改変/灯のように「放棄された世界」ではなくて、「放棄された世界になる前の放棄されゆく世界」だと思うから、「放棄された世界」が生まれてしまうことも確定イベントなんだなと。
あくまでも特殊な事項だとは思うから、図にも書いたけど、どこか(図でいうl+1回目)のループまでは真田十勇士は登場しないが、異説・大坂夏の陣が発生する確定イベントは
・今回のように真田繁幸が冬の陣で死ぬ場合
・今回の繁幸の死とは別の分岐イベントの場合
が存在したんだけど、ループ上に天伝が入る以上(私個人の考察だが)、1~l+1回目の間で繫幸が死ぬのがループ上の確定イベントになってしまって、夏の陣で真田十勇士が登場するのが確定イベントに入るんだろうな……
ただこの真田十勇士の発生が天伝での名もなき真田の刀たちを媒介にして出来たのかは確定じゃないな……无伝の劇中でも言ってたけど、真田十勇士は史実でモデルになった人たちがいるから、あの媒介が無くても真田十勇士が登場することは出来る。
んで、こうなってくると天伝と无伝は繋がってるけど、別の時間軸だと思うんだよな。
一応、冬の陣での話を聞いているっていうのがどっか誰かの台詞にあったので、冬の陣とは繋がってるけど、真田十勇士が繁幸の遺体の行方を知らなかった流れ的に、繁幸の死後、時間差があってから発生したものと思われる。
天伝は「太閤くんがいる未来の本丸(まんばが旅に出て帰ってこない本丸)の時間軸上の大阪冬の陣」なので、天伝で観測することの出来た大阪冬の陣の後の夏の陣は、高台院がいない夏の陣だと思う(高台院がいる夏の陣は、(まんばが旅に出ている本丸の)太閤くんがいる時間軸とは別だと思うので)。
2回の大回転の演出意図について
あと、観測出来ない(観劇出来ない)異説・大阪夏の陣が存在するのは大回転の演出もそれかな?と思う。
天伝では大回転が1回だったけど、无伝では一旦止まって更に大回転が始まるので計2回大回転があるけど、その1回目は長谷部たち三日月以外の刀剣男士VS真田十勇士+時間遡行軍で、2回目は三日月だけVS時間遡行軍になってて(ちょっと真田十勇士がいたか覚えてない…)、その動きの違いで、大回転の進行方向の意味が変わるようになってるなと思った。
それの図説がハイこちら、どん。(フリップ芸)
これは天伝の大回転と同じ意味で、舞台セットと演者が固定で流れていくので、ステアラは客席側が動いているので、大回転では客席が時計回りに動き、それぞれの場面を我々が見に行ってるって感じ。
で、一度止まってから三日月のみの大回転がこちら、どん。
今度は三日月が客席と共に動いて舞台の東西南北全ての面を順に移動していくので、さっきは「舞台と演者」の固定だったのが、「客席と演者(三日月)」の固定に変化するので、相変わらず客席が「時計回り」に回っているはずなのに、舞台セットの方が「反時計回り」に動いているように錯覚が起きる。
(なんでこんなに回り方気にしてたかというと、ステアラって片側(時計回り)にしか回れないのかな~過去への回想とか反時計回りにやったら面白そうだな~と天伝の時にふと思ったから…)
この2回目の大回転では三日月しかいないが、それぞれの時間軸で共に出陣した刀の構成が違ったこともあったのかな~なんて思った。
なので、この2回目は无伝での大回転というよりも、今まで三日月が通ってきた全ての時間軸での異説・大坂夏の陣の一部を切り貼りされている大回転なのかなと。
……そして、その行き着いた先にいるのが「染鶴」なんですよ。
この染鶴の話をするためには、先に末満舞台における白装束についてを言わなきゃいけないので、一旦話をぶった切ります。
末満舞台における白装束について
物凄くぶった切る。
末満舞台で分かりやすい白はTRUMPシリーズの永遠の繭期の彼らだと思うが、彼らが背負ってる「永遠」とは、「終わらせることの出来ない」永遠で、苦しみが付き纏う、ネガティブな意味での「永遠」だと思う。
同様に維伝の坂本龍馬たちや、改変/灯のガラシャたちの変身後(?)の姿でも、衣装や髪が白くなるという演出があり、「放棄された」「出口のない」世界で半強制的な永遠を得たことを表していると考えられる。
維伝と改変/灯の彼らが永遠を終わらせることが出来たのは刀剣男士に切られたからだとすると、刀ステにおいて白い装束の者を切ることは、「永遠からの解放」という意味を持たせることも出来る。
ここで悲伝を考えると、悲伝では初日~前楽までは最後のまんばちゃんVS白い三日月は三日月がまんばちゃんに勝つけど、歴史上の人物たちのようにまんばちゃんは消えていないので、まんばちゃんが折れた(死んだ)わけではない。
でも大千秋楽ではまんばちゃんが三日月に勝って、しかも三日月は姿を消している(再度顕現位置の時間までまた別の時間軸へ移っている)ので、悲伝で白いものを切った(消滅させた)のは大千秋楽のまんばちゃんのみということになる。
しかし、大千秋楽でも三日月は再度顕現位置の時間まで戻っているので、三日月は円環を抜け出したわけではない。
ということは、刀剣男士は己が白装束のものを切らねば、永遠から解放されることはないということにも取れる。
(刀剣男士以外の白装束のものは切られれば解放、刀剣男士は白装束のものを切れば解放)
前の図説(pixiv)でも言ったが、私は悲伝の大千秋楽公演の時間軸のみが慈伝へたどり着いたと考えているので、慈伝は上記した永遠から解放される条件が整ったまんばちゃんが本丸のみんなと行き着いた先だと思ってる。
三日月が高台院を切るという行為について
今回の无伝で、異説・大坂夏の陣に初登場したという高台院だが、高台院がいなければ三日月が高台院を切るということも出来ないので、ここが「悲伝→陽伝」への分岐イベントになる。
高台院はそもそも白い尼頭巾を被っている。真田丸で彼女は農民のような衣装をわざわざ着て登場している。このコロナ禍でなるべく衣装替えが無いようにしたいはずなのに(スタッフ間の密接を減らすため)、それでもなお衣装替えしているということは、三日月が切る高台院がどのような格好でもよかったのではなく、「白い尼頭巾を被った高台院」を切らなければ、三日月自身の永遠(終わりなき円環)を断ち切れないというのを印象付けるためではないかと思う。
(真田十勇士はそもそも創作から引っ張り出された朧な存在なので、今回彼らが白に変化しなかったことを考えると、彼らはどうあっても史実上には居れない存在なので、最初から永遠にはなれないのが確約されてたんだなと思う)
改めて2回目の大回転の先について
ぶった切った流れを戻します。
先ほど2回目の大回転は无伝ではない、我々が観測出来ない異説・大坂夏の陣での三日月を観ている状態としましたが、その行き着く先に鶴丸がいて、そして本丸のみんなを衣装越しに振り返るシーンに入ります。
その時の鶴丸ってなんかしんどそうに感じる。
鶴丸はこの歴修正主義者との戦いを、終わりなき戦いとしていたが、ここまで刀ステを観てきた我々には何度も何度もループして抜け出せない戦いのことを言っているようにも聞こえる。
……もしかして染鶴には三日月と共に回った全ての時間軸の記憶があるんちゃうか?と思った。
ここで効いてくる二振りの鶴丸について
刀ステがそもそも「刀剣乱舞」というものの舞台化(ストレートプレイ版と銘打ってるので、ゲームの回想を全て拾わなくていい、末満さんのオリジナルストーリーを出せる状態ではある)である以上、元々決まってるキャラデザにまでは介入できないけど、出るキャラをチョイスすることは可能だから、そこでわざわざ白いキャラの「鶴丸」と、引いては初期刀の中で唯一白い布を被っている「山姥切国広」をチョイスしたのは意図があると思うんだよね。
自分のオリジナル作品であんだけ白い衣装に意味を持たせてる人が、ストレートプレイ版を銘打った作品で白い衣装のキャラクター選ぶの、意味しかなくない???
しかもキャス変には意味ありますと言ってて、その該当キャラに鶴丸が含まれてるて……
で、これ例えばここで出てくるのが健鶴だとたぶん演技が違うはずなんですよ。
何故なら、健鶴は義伝で黒くなったことがあるから。
義伝でも恐らく无伝のように観測出来ない時間軸があって、我々が観れていない関ヶ原の戦いがあって、そこでは鶴丸は黒くなっていないはずなんですよね。
健鶴は(黒甲冑の力を借りて?)自分自身を白から黒にすることが出来たので、永遠から脱却することが出来ている。(なので慈伝には染鶴ではなく健鶴しかいけない)
いや、あそこの三日月に「お前ならどうする?」って聞いてる鶴丸がしんどそうに見えるの私だけ???
果ての無い永遠の中で多少の差異があれどもずっと同じことを繰り返すのはそれはそれは「退屈」なんじゃないかと。鶴丸は驚きが無ければ心が死ぬと言うから、もし彼が三日月のように円環全ての記憶を持っているなら、それはもうだいぶ死に近いのではなかろうか……
前の無料配信の時(ふせった)に、そもそも円環という創作上のシステムはとても主観的なもので、その主観から外れたものの行き着く先の世界はどんなもんなのかという話もしたけど、維伝は悲伝の先の話だから、染鶴は客観側に行ったんだと思ってたけど、あのしんどそうなの見たら、なんか主観と客観と両方を跨いでるとても稀有な存在になったのかな~って。
今回のあの衣装、たぶん…たぶん小烏丸以降に顕現した刀の分がないと思うんだけど(小烏丸の衣装があったかどうか覚えてないけど、南泉と長義、土佐組熊本組は無かったはず…)、私前に小烏丸についても若干言及(ふせった)したけど、これが染鶴の立ち位置を物語ってるのかな……
主観(三日月がいる円環)の中にいる小烏丸(悲伝で観測)は白い足袋で、客観(三日月が再び虚伝へ戻った後の、三日月がいなくなった時間軸)へ出た小烏丸(維伝で観測)は黒い足袋みたいな……
本家のキャラデザ上、小烏丸は素足だけど舞台上でそれは危険なので、小烏丸は足袋を履いてるけど、その色がね、違うんよ……
そういや今回、骨喰も天伝と无伝で別キャストを組ませてるけど、ここのギミックが鶴丸以上に解け切らないんだよな……
无伝の骨喰で印象的だったのが「俺が高台院を切らなきゃいけない気がする」みたな台詞があったと思うんだけど、ばみちゃんが切っちゃうと三日月が円環から抜け出せないということになるんだよね……
また、三日月と出陣出来ているのが三津谷ばみだけと、きっちり線引きされているのを考えると、絶対ギミック持ちのはずなんだけど……
(鶴丸と骨喰以外で2振り名がある男士は、初代キャストが再登場をしていないのでそもそもギミック持ちかまで判断出来ない)
全部踏まえてエンディングについて
なんのまとめにもならんのだが、2回目の大回転同様に客席と三日月の固定が起きてるんだけど、これは大回転のときと違って、よくある未来への構図だと思うんだよね。
客席は時計回りに回り、三日月は客席に合わせて右から左へ向かっていく(舞台セットは左から右へ流れていく)。これは日本語の縦書き文化の特徴で縦書きの物語はページをめくる向き的に右から左へと物語が進んでいくので、左向きは未来へ向かうことを示唆した演出ってのが、わりとよくある演出技法だと思うんですが、正しくそれかなと。
先にも言ったけど、この无伝で高台院を切ったことによって三日月は未来(円環の外)に行くチャンスが陽伝という形で表されると思うので、未来に進むためのエンディングだったんじゃないかな~と思う。
とりあえず以上、またなんか思いついたらここに追記します。
▼追記1(04/25)
書いたその数時間後に追記すな。
真田十勇士はそもそも創作から引っ張り出された朧な存在なので、今回彼らが白に変化しなかった
と書きましたが、そもそも真田十勇士は髪が銀(白)だな~三好兄弟は白頭巾だし~とも思いましたが、そうなると望月六郎(スキンヘッドおじ)のことをどうにもしてあげられない。。。
衣装の一部が白いでもなく、どう頑張っても彼が白に変化しない以上、真田十勇士については、史実上では永遠の存在になることは決してない者と捉えるのが妥当かなと思う。
▼追記2(04/26)
翌日の朝に追記すな。
私は悲伝の大千秋楽公演の時間軸のみが慈伝へたどり着いたと考えているので、慈伝は上記した永遠から解放される条件が整ったまんばちゃんが本丸のみんなと行き着いた先だと思ってる。
こう書いたんですけど、念のために補足すると悲伝・大千秋楽公演が慈伝にたどり着いたのは間違ってないんですけど、多分それすらも複数時間軸あると思います。少なくとも観測(観劇)出来る時間軸は4つ。最初にまんばちゃんと万屋に出かけたのが、小夜左文字の時間軸と、不動行光の時間軸と、骨喰藤四郎の時間軸と、歌仙兼定の時間軸の4つ。(もちろん60?公演分、60の時間軸でもいいし、60以上でもいい)
悲伝・大千秋楽公演は1回しかやってないのに4つも、ましてや60以上あるわけないじゃん⁉ってなるかもだけど、これを可能にしてるのが末満さんの言ってた「DVD(円盤)を観てもらった分だけ三日月は円環を回る」なんですよね……
観てもらった分だけってどんだけの数になるんだよっていう……
フリップ芸で悲伝・大千秋楽公演をn+1回目のとこに当てなかったのも上記が理由です。でも最初に書いた分だけじゃ伝わりにくいな~と思ったので、補足追記をしました。
▼追記3(04/27)
あまりにも長い追記になったので別記事にしました。