特急ときわのお隣のお嬢さん。私は通路側が、好きだ。

 わたしは、通路側が好きだ。
 しかし時たま、窓際族となり、移りゆく風景を連写する。

 お隣の通路側に舞浜帰りのお嬢さんが座っていた。座席いっぱいにビニール袋をもち、足元にも荷物。

 私が後から指定席に座った。
 一旦、避けて貰わなくてはならない。しかし、通路側のお嬢さんは、イヤな顔一つせず、席を通してくれた。

 とかく、オジサマ族は、袖触れ合うも他生の縁を狙っているのか分からないが、席を立たずに体をねじらせよけるのみ。それでは、通れないじゃないか。これをセクハラと呼ぼう。

 だから、通路側のお隣の方が、爽やかなお嬢さんで、本当によかった。
 おまけに、駅弁を食してしまったわたしは、バチが悪く、お隣のお嬢さんに、せめてもの償いとアメを渡した。

 お嬢さんは、快く受け取ってくれた。隣のシートがお嬢さんで本当によかった。だれもがセクハラオヤジは取らないだろう。

 だからといって、紳士もいる。ひたすら、注意深く、女性には触れないように慎重だ。私が、男性だったら、そうするし、まあ女性の近くは疲れてしまうに限る。しかし、ジェントルマンでも女性の隣は魅力かもしれない。
 たまに、オンナなんて〜という変わった人もいるかもしれないけど、実に爽やかお嬢さんは気持ちがいい。

 かといって、オバタリアンなオバサン族の私は、どうでしょうね。
 香水を薄くつけ、シャンプーに食器洗剤を一対一で混ぜるとサラサラな髪にを実行し、早めにトイレに行き、臭くならないように心がけている。
 三田佳子さんのような淑女だったら、どうだろう。やはり、年齢の高い女性は、気難しいかもしれない。

 私の場合、隣が爽やかなお嬢さんだったので、心地良い。大好きだ。



 しかし、帰り際、
 なんと、

 

わたしのアメよりでっかいブランドチョコ菓子をくれた。


ああ、わたしの方が貧素に見えたのか。無念。(笑)