チェリー1個分の銀河

ニンゲン、がいた。そこに。

そのニンゲンは、歌を歌っていた。

歌の名は知らない。きっと、ない。

どうしたって、美しいのだろう。

そのニンゲンは、ニンゲンの切れ端を食べ、

やがてニンゲンの食卓に、ニンゲンとしてではなく出される。

切れ端として。

それでいい。そうあって、いいのだ。

夕暮れ。少し肌寒い。空は紫が強い。

ニンゲンは、いのちにすぎない。

食べて、SEXして、寝て。

その繰り返しで、いいのだ。それがいちばん正しいのだ。

2015年、ですか。賢いばかやろうばかりだぜ。

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