Sxchlo

ひとりぼっち
暗い部屋で音楽を聴き、セブンスターを吸っている。なんとかやっていくしかないのだろう。
歯を食いしばる代わりに流し込む白い錠剤。
退屈だ。退屈がわたしを蝕んで、わたしまでも退屈にしてしまう気がした。違うのに、燻っているだけだ。そんな甘ったれた考えを炭酸水で飲み下した。わたしは凡人で、才能も持っていない、特別なんかじゃないのだ。自分のことをどこか特別な人間だと思い込めていた頃の自分が懐かしくて、眩しく感じる。この部屋には煙草の煙と、死んだような顔の何も持っていないわたししかいない。消えることすら躊躇う。こんなつまらない人生じゃ終わりにできない。わたし、もっとやれるよ、今はきっと輝ける場所を見つけられないだけ。クソだな。そんな場所あるのかな。わたしもうだめなんじゃないかな。閉じ込められて、貴重な若い時間を浪費していくだけ。なんとかしてやる。なんとかしなくちゃいけない。わたしは、外に出て行かなくちゃいけない。外に出たい。なんとかしてやるよ。こんな日々もあったなって、ちらりと思い出せる時が来るように。なんとかしてやろうじゃないの。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?