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恋人の話

去年の12月30日に私には恋人が出来ました。
その人と初めて話したのは去年の7月15日です。
出会いはネットだったので、初めての会話は電話越しでした。やけに透き通った声の、不思議な人だなあと思った記憶があります。
その人も私も映画が好きだったから、週末は通話しながらAmazonプライムの映画を同時視聴していました。他にも好きな漫画を勧めあったり、映画を勧めあったりして、お互い1人の時間にそれらを見ていました。
きっかけは私のTwitterに彼からDMが来たことです。
今思うと、積極的に新しい関わりを持とうとしないタイプの彼にしては、かなり能動的な行動をとったんだなぁと思います。

彼は、深緑の人だと思います。
彼が深緑が好きなのもあるんですが、彼は山にすごくよく馴染むのです。彼は山をドライブするのが好きなのでよく山に行くのですが、まるで長いことそこに住んでいたかのように、すっと馴染んでいきます。
その度私は不安になります。いつかこの人は、突然こんな風に、すっ、と世界から消えてしまうような気がして。

ありきたりで使い古された言葉を使うけど、彼といる時の私が好きです。多々奇行に走っていますが、もはや彼は慣れすぎてほとんどスルーです。

ふたりでちいかわの漫画を見返して、このシーン可愛すぎるとか、面白すぎるとか話してる時間が好きです。
2人でふざけ合って戯れ合う時間が好きです。
ドライブしながら2人で歌を歌う時間も好きです。
2人で一緒に料理をする時間が好きです。
毎日彼氏が仕事に行く時に、抱き合ってキスをして玄関まで見送る時間も好きです。
おやすみするときは必ずキスをしてから眠るのも好き。
おいしいものを食べたら彼に一口あげたくなる自分が好きです。
彼がふざけて、それを見て心からけらけら笑ってる自分も好きです。

当たり前だけど、明日も一緒にいられる保証なんてなくて。
口約束にはなんの執行力もなくて。
時々、途方もない博打をしている気分になります。

でもわたしはベットし続けます。
人生なんてままならないものです。
だけど。だけど。

大切になればなるほど、喪失の不安が私を襲うし、いつ落として割れてしまうか分からないものを抱えながら生きていくより、思い切り壊した方が楽になるんじゃないかと思うこともあります。悲しいけどそれは多分事実で、でもわたしは今日も冷や汗をかきながら大切に大切に抱えています。

今までの私の恋愛は、ずいぶん自分勝手でした。
でも今の彼との生活は、ほんのすこ〜しだけ自分勝手だけど、彼が笑っていると心から嬉しくなるんです。だから、私にたくさんの時間をくれなくてもいい(それなりにはくれよな)。好きなことをして、好きな人と会って(女はNO🙅‍♀️)、楽しくいてほしいです。

必ず2度と会えなくなる日が来ます。
それは死別なのか、関係を解消することなのか、今はまだ分からないです。
死ぬ時はお願いだから神様、1秒でもいいから、私より彼を長生きさせてください。

これからも朗らかに、健康的に、時には情熱的に、毎日を重ねていこうと思います。
そしてその毎日が、できる限り長く続くように、祈り、努力をしていきます。

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