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4月から7月に読んだ本

★ある奴隷少女に起こった出来事(ハリエッド•アンジェイコブズ)

ノンフィクションなんだけど現実味のなさと軽い表現で書かれているのでフィクションに感じた。リアルに書けないほどの悲惨さなのだろうけど…。頭も良く運が良かった人という印象が強い。

★真っ白な嘘(フレデリック•ブラウン)

海外小説はオチや展開がわかりにくく、自分には向いていないと思った。それと少し猟奇的な描写がある。前半は読みにくかった。後半は展開もスムーズでオチもわかりやすく、捻りもあって面白かった。油絵を野菜のごった煮と表現するのは面白かった。ただ、短編集だから読了できた部分が個人的に強い。
海外で名作と言われていても、日本語訳で面白さが大きく変わってしまうのが勿体無いと思う。海外小説の入門としては一番おすすめしたい。
「なぜ法律は、殺人者が被害者に対してかけた情けと同じものを殺人者に対してかけないのだろうか。」という一文が印象に残っている。

★「動かない」と人は病む——生活不活発病とは何か(大川弥生)

病むと書いてあったのでうつ病の本かと思ったが介護の本だった。しかし色々なことに応用できそう。安静にすることが病気を悪化させたりニ次的な病気を生む。周りと協力しながら意外と負荷の多い、歩行や家事などの日常生活の動作から始めて充実した毎日を送りましょうという話。

★パッチワーク(嶽本野ばら)

これが野ばらだ!と言わんばかりの凝縮されたエッセイ。作者の作品を未読の人は、クセ強めの小説を読む前に読むと良いかも。小説の傾向が見えると思う。小説から入った人はより作者や作品について理解が深まって楽しめると思う。淑女のお悩み相談室は面白かったしいかにもな回答しかなかったけど、読む人にとっては不快に思うかもしれない。お遊びと思えるかどうか。

★恋愛の国のアリス(嶽本野ばら)

トランプのエッセイは見開きで、タロットのエッセイは三ページずつで非常に読みやすい。出先や隙間時間での読書におすすめ。いつもよりはクセ弱めだがこの著者の作品を読み慣れてないと世界観についていけないかも(それはどの作品でもいえることだけど)。
文庫版のあとがきが良かった。好きなことに出会えることが素晴らしいこと。我慢することは心が麻痺すること。好きなことと自分を貫き通す強さが欲しいと思った。
トランプエッセイ。着眼点が独特で面白いが後半は言ってることがチグハグ。
タロットエッセイ。野ばらワールド全開。こんな話よく思いつくよなあと感心。面白いが読んでて恥ずかしい。

★岸辺露伴は戯れない(北國ばらっど他)
★岸辺露伴は叫ばない(北國ばらっど他)


ジョジョの世界観をどの作品も崩さずに露伴のキャラを引き立てている。短編集なので読みやすい。世にも奇妙な物語という感じ。露伴は便利なキャラだなと感心。