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七色のポエジー(書きとめておきたい古今東西の詩句)

第302回 心の社会(ミンスキー)

The minds as a society of tiny components that are themselves mindless
(心は心を持たない小さな部品が集まってできた社会)
 
 認知科学者、マーヴィン・ミンスキー(Marvin Minsky、1927~2016)の『心の社会(The society of mind)』に書かれた心の概念。ミンスキーのいう小さな部品とは、神経細胞ニューロンが結合した無数のニューラル・ネットワークを指す。それらが多数寄り集まって脳のなかで自律分散的に働く。そして、その小さな部品の総体が無意識として心の働きの実質を担っている。
 ミンスキーは、ニューヨークで生まれた。父は医者、母はシオニズム運動家だった。兵役に就き海軍に入隊した後、ハーバード大学で数学を学ぶ。マサチューセッツ工科大学(MIT)で教職に就き、後に同大学の人工知能研究所を創設した。そのため〝人工知能の父〟と呼ばれている。映画『2001年宇宙の旅』制作にアドバイザーとして参画したことでも知られる。

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