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アラサー(後半戦)、今更Vtuberにハマる

何かを始めることに遅すぎる、ということはないと思うが
それでもなぜ今?と思うことがある。
私の新たな推しもそう、今更である。

ここ数ヶ月で坂を転がり落ちるようにVtuberにハマっている。
令和も5年以上過ぎて、そろそろアラサーからアラフォーに突入しようかという歳になって、まさか今ハマるとは……!!
自分でも驚きを隠せない。

そもそも私はVtuberというものに良い印象を持っていなかった。
その理由は大きく分けて二つある。

一つ目はいわゆるいじめっ子のような存在だと思っていたこと。
これは私が初めてVtuberの存在を意識するようになった数年前にさかのぼる。
現在も有名な某事務所所属の、大人気のVtuber二人が雑談?と思しき配信の中で、過去に自分で買った同人誌を読んで笑う(嘲笑)というものがあった。
当然、当時のTwitter上で炎上し、二人は謝罪文を出した。
同人誌の作者とは正式に和解しているのでここで詳細を書くつもりはない。
ただ、これを見た私はVtuberとは人の創作物をこうも簡単に踏みにじれる人たちなのか、と思ってしまった。
もちろんそんな人たちばかりではないだろうし、当の本人たちも非常に反省したことだと思う。ただ、私にとって創作物を貶める行為は過去のトラウマ(中学時代、クラスメイトにイラストへ落書きされ、ごみ箱に捨てられた)を思い起こさせるものだった。
あくまでも遠くから炎上を見ていただけ、彼女たちについて私が言及したことはない。ただ、当時からトップクラスのチャンネル登録者数、フォロワー数を誇っていた、いわば代表的なライバーがこのようなことを起こしたことで、私にとって彼ら彼女らは避けるべき存在になった。
クラスの陽キャ(いじりといいつつ他人に危害を加える存在)たちと距離を置きたい心境に近い。

もう一つ、私がVtuberを苦手としていたのはその配信スタイルにある。
配信の多くはゲーム実況、歌枠など私になじみのないものだった。
ゲームはそもそもプレイ画面を見ていると自分でやりたくなるタイプである。人のプレイを見てあまり楽しいと感じることはない。しかも実況生配信に多いFPS系は画面の回転の速さについていけず眩暈を起こすこともある。
Vtuberにハマった現在もこれは変わらないのでだいたい切り抜きでしか見ないようにしている。
また、歌枠と呼ばれるライバーが生歌を歌ってくれる配信は音楽に興味の薄い私には刺さらなかった。
要するにVtuberの配信の核を担うスタイルが合わなかったのである。

この結果、私はVtuberというものから距離を置いて生きてきたし、何なら苦手意識すらあった。
そんな私に変化が訪れたというか、衝撃を与えたのが2022年5月デビューの壱百満天原サロメ嬢である。
当時友人やフォロワーの中にはすでにVtuberのファンという人が多数おり、そこからおすすめされる形で流れてきたのが彼女の初配信の話題だった。
曰く、胃カメラ公開したらしいと。
バーチャルなのに、胃カメラ……???いや、胃カメラ????????
そのあまりに突飛というか、奇抜な発想に苦手意識よりも興味が勝ってしまった。ありがたいことにVtuberの生配信はだいたいアーカイブを見ることができる。
早速見に行った先で目にしたものは高らかに個人情報を開示し、本当に胃カメラの画像まで配信に乗せるお嬢様だった。
何もかもとんでもないのに面白いし、キャラクターの徹底っぷりや見る側への配慮などが素晴らしい。それまで抱いていたマイナスイメージを一気に吹き飛ばしてくれた。

とはいえ、所詮は一人のVtuberだけである。これまで何となく抱いていた苦手意識がようやくフラットになった程度だった。
それでも友人たちの間で話題になれば見に行く、程度の歩み寄りができただけいいほうだろう。
そうして次に出会ったのが周央サンゴちゃんだ。
彼女が定期配信で話題にした志摩スペイン村紹介が私のもとに周回遅れで届いた。シンプルに面白かった。
私自身が幼いころに行ったことがある、知っている場所をこんなに面白く紹介できるものかと驚いたし、ずっと同じBGMが流れているところなど共感した。クソデカパエリヤとホテルのそこら中に飾ってある皿にも共感した。
知っている場所について共感できたことで彼女に対しては親近感を感じるようになり、時折アーカイブや切り抜きを見るようになった。

そうして徐々にVtuberというコンテンツに親しんできたところで、今年に入って運命?ともいえる出会いを果たす。
2024年6月、大手事務所にじさんじ所属のユニット「いずれ菖蒲か杜若」デビュー配信リレーをアーカイブで視聴。ルンルンというあやかきのもうじゅうに心を奪われる。小さい!かわいい!お人間さんって呼ばれたい!!
初めて自分からグッズを買った。ついでにサロメお嬢様とサンゴちゃんのグッズも買った。
こうなると沼である。ずぶずぶと周辺にハマっていくのが自分の性質だと理解している。
続く8月デビューの「Speciale」にもキレイにハマる。酒寄颯馬くん、初めて男性ライバーにハマった。自動ドアに認知してもらえない(開かない)のめっちゃわかる……!と大いに共感したし、彼の歌う声にとても惹かれた。なお、颯馬くんの配信はFPS系も多いのでなかなか生で見れないのがネックである。

そうしていろんな切り抜きを見ていく中で次に心に刺さったのが「木10!ろふまお塾」だ。にじさんじ所属の男性ライバー4人によるユニット「ROF-MAO」のバラエティー番組である。20分以内の短い動画が多く、基本は収録というのも生配信、リアタイ文化になじめない私には見やすいスタイルだった。
そこからまっすぐきれいに加賀美ハヤトさんにハマる。
語彙力が欠如した感想を申し上げれば「声がよくて顔がよくて話が面白い」、そんな人だった。とりあえずアクスタとぬいを買いあさっている。
彼はデビューからずいぶん経っているので動画については毎日少しずつアーカイブを見ている状況だ。生配信は深夜帯が多く、明日の仕事を考えるとリアタイは厳しい。
その他にもにじさんじ一期生の月ノ美兎さん、3SKMの魁星さん、加賀美社長と同じROF-MAOの甲斐田晴さん等々……。日に日に見たいVtuber増えていく。
現在はほぼにじさんじという箱で収まっているがいずれはそこからも飛び出しそうで少し怖い。私の中のVtuberブームはいつか収束するのだろうか……。

ここまでハマるに至ったのはVtuberというジャンルの拡大とその変化も大きな要因の一つかもしれない。
あくまでも私のイメージだが黎明期はFPS系を中心としたゲーム配信、歌配信が大半だったように思う。ここは私の苦手なスタイルだ。
それが時間の経過、Vtuber人口の増加に伴い、大きく変化したのではないだろうか。差別化のために上記スタイルを主としないライバーが増加し、各事務所の充実によりバラエティー番組のようなものが増えたように思う。これが私のような新たなファン層の獲得に大きく影響しているのだろう。
まんまとその戦略にハマり、私もVtuberオタク(といっていいほどの知識があるとはいいがたいが)の仲間入りを果たした。

今後もその進歩に期待しつつ、無理のない範囲で長く推していければと思う。
本当に、ちょっと敬遠してる人たちは騙されたと思ってみてほしい。
私のおすすめをいくつか挙げておくので是非よろしくお願いします。



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