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カレン
2019年5月11日 13:22
頭のなかで行進する言葉は列を成さずに進み、涙ばかりが流れて筆は一向に進まず、みじめにちぢれた文字がいくつか並ぶだけの余白の残る便箋を何度も読み返し、光と同じく音より先に届けようと思う、もしも届いたなら、なにもかもが書かれた白い余白を読み取ってくれるだろう、うつむいた顔は目のなかに何も映さず、電話が鳴って初めて声のことを思い出す、届いた声は光より先にわたしに知らしめる、耳からすべての原子へ伝わる、た