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月刊ロリババア9月号

お久しぶりです、お元気でしたか?月刊ロリババア編集長ちゃんかさです。先月はついにロリババア候補が現れず拗ねたちゃんかさは1ヶ月お休みするという暴挙にでてしまいました。続けるって難しいのだなぁと実感しました。月刊ロリババアがないからといって暇をしているわけではないのですが、編集作業がないのは何処か寂しく焦りもありました。これからは毎月コンスタントにロリババアが現れてくれることを祈るばかりです。
先月からずっとちゃんかさはアパートの不具合に悩まされているのですが、いまだ工事が終わりません。業者のひとの電話対応や実際の工事と心が休まらない日々です。来客というのは業者さんであっても疲れるものですね。先日は突然の工事の下見があったため、すっぴんノーブラ半ズボンというひどい有様でした。ロリババアとして普段からもう少しまともな格好を心がけなくてはと猛省。せめて1日家にいる日でも眉毛くらいは書きたいものです。もしも若い時にあんなに眉毛を細くしなかったらいま描かなくてもちゃんと眉毛はあるかもしれませんが…
さて、今月はDJとしても活躍するオシャレ番長、ナジちゃんがご登場です!人生のあれこれ、思いきり語ってくださいました、どうぞご覧あれ!

ナジちゃん


華紗:今月はDJとして活躍するエイジレスビューティー、ナジちゃんのインタビューです。
まずは自己紹介をお願いします❤️

ナジ:はい!よろしくお願いします!

改めて自己紹介となると長いのですが大丈夫かな。
10代バンギャ→20代30代ゴス&アメ村→30代半ば?で関西から名古屋に引っ越してきて、40歳の今は立派なロリババアです!
DJは初心者で、インダストリアル系やエレクトロスウィング系やりますが、ズボラな自分には向いてないようです笑!他、若い頃はテキーラガール、ファッションショーモデル等経験して楽しかった思い出があります。

華紗:経験豊富すぎる!
これから色々聞かせてくださいね。
ナジちゃんはバンギャ時代はどのバンドを追いかけてたの?

ナジ:気付けば40年生きているので…笑。
バンギャ時代はpierrotでしたね。キリトのコスプレしてました!

華紗:経験値はロリババアの財産です!
キリトのコスプレ似合いそうですね。バンギャ時代はどんな感じでしたか?

ナジ:財産になってるといいなあ笑。
キリコスはいつかリベンジしてみたいですね。
バンギャ時代はパニック障害とうつ病が酷く、通院服薬しつつLIVEや集会に行ってました!発作でグロッキーになりながらも、やっぱり当時はLIVEが生き甲斐だったので。
若さ故もあり典型的な痛いメンヘラバンギャでしたが、当時の経験が今に活きてると信じたいです笑。

華紗:絶対に財産になってます!
バンギャ時代はLiveが心の支えになっていたんですね。闘病しながらの学生生活はかなりきつかったんじゃないですか?

ナジ:闘病しながらの学生生活は本当に表現しきれないぐらいきつかったです!初めて人生詰んだ経験ですね。
高2で全日制の高校から定時制の高校へ転校して、両親の支えと協力があり無事通常通り高校卒業できました!ちなみに両親に支えてもらったと素直に実感、感謝出来たのは30代でした。

華紗:すごくしんどい経験でしたね。闘病しながらきちんと卒業出来たナジちゃんは偉大です!両親に感謝出来るようになるまでって何故かタイムラグがありますよね。わたしもそうでした。
そんな暮らしの中で、Liveが心のオアシスになっていたのかなと思うのですが、そこからどうしてゴスに惹かれていったんですか?

ナジ:かさちゃんもタイムラグあったのね笑。みんなの家庭環境もそれぞれ色々あるもんね!
LIVEは90年代のV系シーンが世代交代していってる時に、たまたま魔法のiらんどのサイトで仲良くなったネット友達から「大阪でゴスなイベントがあるから一緒に行こう!」って誘われたのがキッカケ。
ゴスイベって何?な状態で、でもネット友達に会いたいし行ってみよー!って軽率に行ったそのゴスイベントがBLACK VEIL3周年partyで、あまりの世界観と楽しさに一瞬で惹かれたんです。

華紗:その瞬間は、必死すぎてありがたみに気付けなかった。苦笑 いま思えば感謝しかないし、申し訳ないことをしたと思ってるんだけどね。
ゴスイベはネット友達から始まったんですね。何歳のときですか?もう、当時から私服はゴスだった?

ナジ:同じ同じ笑。親が生きてる間は親孝行出来るから大丈夫よ!親と絶縁してる人も広い意味で「どっかで勝手に生きてたらええんちゃう」ぐらいに思えたら充分よね。

当時がちょうど20歳でした!私服はまだ完璧なゴスでは無かったなー。全身alice auaaでワンコーデしか出来なかったぐらい苦笑。ちょうどV系ファッションからゴスファッションに移行中って感じでした。

華紗:なかなか親への感謝って気付きにくいし、親孝行って難しい。ただ、自分がどう生きるかが親孝行に繋がるのかなと最近思うな。

20歳!輝かしい季節ですね。
V系ファッションとゴス、似ているようでまったく違うよね。わたしは初めてゴスイベ行ったときに(自分のファッションが)間違えた!と思いました。笑
そこからどんどんゴスに傾倒していったんですか?

ナジ:せやね!言葉にするとありきたりになっちゃうけど、今私は幸せに生きてるよー!って笑顔で両親に伝えたい。

いやもう若いって素晴らしいよね笑!
そうなの、私も初めてのゴスイベは垢抜けないゴス擬きすぎて「ヤバイ浮いてる…!本物のゴスのお姉様方凄い!」てな感じでした笑。その経験から本当にゴスに倒錯していったねー。全身aliceauaaがステータス!偉い人!て時期があったので、ゴスイベ行きまくってaliceauaa買いまくって、一晩中踊り狂ってて、本当に楽しかった!し、体力あったなあ笑。

華紗:きっとご両親もナジちゃんが真面目に、誠実に生きてるのは見ててくれてると思うよ!

わたしは当時auaa一着も持ってなくて、酷いゴス擬きでデビューしました。19歳くらいかな?ナオト着て行って笑われたこともありましたね。笑
当時、大阪のゴスシーンはかなり盛り上がっていたと聞きますがどうでした?かなり濃いお客さんが多かったかと思うのですが。

ナジ:そう言ってもらえるととても嬉しい!ありがとう!

ゴスイベデビューはみんな初々しいものだと思いたい笑。
私のゴスイベデビューが雑誌に載って、その後急速にシーンが盛り上がった気がします。
客層もめっちゃ濃い!V系とは全く違った敷居の高さにビックリした!お客さんみんなアートでキラキラしてて、でもとてもアンダーグラウンドな雰囲気。トップレスの女性や、白塗りさん、とにかく当時の日本や通販で気軽には手に入らないようなGothic fashionのお客さんが多かったです。

華紗:まさにアンダーグラウンドなイベントですよね。聞いてるだけでワクワクしてきます!
名古屋は当時もう少しハードコア色が強かったかな。懐かしいです。
ナジちゃんはその後ずっとゴスを貫いていったんですか?

ナジ:今思い出しながら自分でもテンション上がってきちゃう笑。
東名阪とそれぞれ少しずつ違いがあって楽しいよね!

当時行ってたハコが閉店しちゃってから何となくゴスイベに行くタイミングが無く、その頃ぐらいから頻繁にアメ村のBARで夜遊びしだして。服もVivienne WestwoodやANN、RICK みたいなモード系が好きになって、見た目や行動はゴスでは無くなったかも。ただ、今年3月の出来事で改めて「私の心はまだGothicだしゴスを求めている」と強く実感しましたね。そういう意味では今もゴスを貫いてます。

華紗:ゴスからモード系に移行した時期があったんですね。どちらも似合いそう!
今年三月の出来事は日本中いや世界中のゴスたちに大きなショックを与えたんじゃないかな。心はいまもゴスにある、という気付きになったわけですね。ちなみに、5年前に名古屋に引っ越してきたきっかけは何ですか?

ナジ:好きな服を好きなだけ着てます笑!
海外からの反応も沢山見掛けましたね…。これからも心はゴスでありたいです。
名古屋に引っ越してきたのはめっちゃシンプルに、彼氏が名古屋に住んでたからです笑。半年ぐらい?関西と東海で遠距離恋愛だったんですけど、何か結構サクッと「ほな私名古屋住むわ!」てなりました。

華紗:ゴスってある意味、姿勢というか、思想だと思うんです。なのでナジちゃんのゴスでありたいという想い、すごくかっこいいと思います。
彼氏さんのために名古屋に来たんですね!潔い!

ナジ:ありがとう。ヨボヨボおばあちゃんなってもゴスよ!
ちょうど介護が終わって失う物が何も無くなったタイミングだったので、環境を変えたかったのもあって。彼氏の存在のおかげで、現在何とか生き延びてます笑!

華紗:介護も経験されたんですね、精神的にも肉体的にも大変でしたね。お母様の介護ですか?

ナジ:はい、とても貴重な体験でした。そうですね、母の介護です!私が30前半ぐらいの時に母の癌が見つかって、約5年ほど通院や治療の付き添い、介護と経験しましたね。その間に当時友達だった現在の彼氏に助けられた事があったので、人のご縁ってすごいなと。

華紗:その頃からいまの彼氏さんに助けられたことがあったがあったなんて、ご縁って不思議ですね!

ナジ:私が27の時に父を交通事故で、30半ばで母を癌で亡くし、その辺で人生詰んだ2回目時期で、その後彼氏との生活が始まり…という流れで、一気に色々体験しましたが、結果今は落ち着いて生活出来てるので全ての出来事に感謝してます!

華紗:人生の山場を一気に超えてきたんですね、随分と辛かったでしょう。それでも、すべてに感謝出来るナジちゃんはすごい!
彼氏さんとはどんなきっかけで出会ったんですか?

ナジ:彼氏との出会いは多分ゴスイベですね!何だかんだで知人?友達?期間が5年ほどあったので、お互い面識はあるけど特別仲が良い訳でも無く、名古屋のイベントで会えば話するぐらいで。全く恋愛感情も無くて笑。

華紗:そうだったんですね!
意外と友達期間が長い!
DJを始めたのは彼の影響もあってのことですか?

ナジ:そうなの、気付けば長い付き合いになってて笑。
DJもそうですね!彼がやってるのを見てて「なんかボタン押させて!」ってスタートボタンだけ押したのが始まりで。「やるなら教えるよ」ってなってアレヨアレヨと言う間にレギュラーイベントが決まった感じでしたね!

華紗:彼がいろんな良い流れを運んできてくれたんだね!素敵!
DJってめちゃくちゃ緊張しませんか?わたし以前にDJ強化合宿を友達にやってもらったんですけど、難しすぎて機材を前にすると頭真っ白になるんですよね。笑

ナジ:頭真っ白になるね笑!諦めの境地になるというか。
あと集中力が長く続かないので、15分もすると頭が働かなくなるよ笑。
イベント出てるDJさんは2時間回してたりとかするし、本当にすごいなと尊敬してます!

華紗:長時間DJするって集中力の塊ですよね。笑 真似できない!でも、ナジちゃんは果敢に挑戦しててすごいです。DJを始めてみて何か変わったことはありましたか?

ナジ:DJを始めてみて変わった事…シンプルにDJさんへのリスペクトの気持ちだね!
私は生活や仕事やDJ活動のバランスが取れなくて、パニック障害になった当時を思い出して「また全部失う!」って恐怖のほうが勝ってしまった。
DJとして活動してる人達は、私よりもっと大変な事がありながらも頑張って生き残ってる人達だろうから、イベントに行ったら、短時間でも必ず前で踊るし楽しむって気持ちが、私の中で1番変わった事かな!

華紗:自分が実際にやってみて、以前より尊敬の念が増したんですね。確かにDJ活動と私生活のバランスを取るのは大変そう。DJ活動のメインは夜だし、体力的にも大変ですよね。

ナジ:そうなんです!他にも色々な事を学んだし、また家でのんびりDJ練習出来る日があればしたいなあと。
かさちゃんの活動も密かに応援してるので、まずはこの月刊ロリババアに出てみたいと思って笑。

華紗:えー!嬉しい!
いまは自由がないからLiveとかも出来なくて、そんななかでも出来ることを探した結果が月刊ロリババアだったんだよね。大好きなナジちゃんが出てくれてすごく嬉しい!ナジちゃんはロリババアについてどう思う?

ナジ:そうだよね。かさちゃんが出来る範囲でこうして活動してくれてる事にも感謝!
シンプルに、素でロリババアで生きられたらどんなに楽かと思う。でもロリババアで居るには必要最低限の常識が無いとロリババアで居られないというか。ロリババアを極めてる人ほど、世間一般常識を誰より知ってて気にしてるんじゃないかな。そうして一般世界に疲れた時、ロリババアに変身して癒しを求めに来るオアシス的な位置。オトナで居る事に疲れた時、ロリババアという逃げ場があるからバランス良く生きていける。個人的にそう思います。

華紗:確かに!一般常識が身についてないと、ただのヤバいひとになっちゃいますからね。ロリババアに変身して、癒しを求めるってところで頷き倒しました。
ナジちゃんはどんな四十代になりたいですか?

ナジ:40代も相変わらずで生きたいです!アメ村だって行くし、クラブ遊びもするし、派手な格好もするし、ファッションも大好きだし…10代20代とやってる事は一緒で居たい笑。まさにロリババア!
こういう40代で生きる為に対価や犠牲にした物も当然あるよ。だからこそ楽しく生きたモン勝ちだしその権利が私にはあるので、自由に生きていきたいなと思います。…彼氏に迷惑掛けない範囲でね笑。

華紗:かっこいい!!
自由をえるためには犠牲が必要だよね。そんなナジちゃんから迷えるロリババアたちにメッセージをお願いします!

ナジ:私も迷えるロリババアなんだけど、迷うな!突き進め!そして生きろ!頑張らなくて良いから!なるようになる!と40年間の経験上心掛けてなんとか今生きてるので、みんなもどうか独りで抱え込まないで欲しい。それだけが私の願いです!

華紗:突き進むしかないですよね、後戻りは出来ませんから!力強いお言葉ありがとうございます!さて、そろそろインタビューもおわりなのですが最後に読者の皆様に伝えたいこと、宣伝でもなんでもオッケーなのでお願いします!

ナジ:宣伝も何も無いただの一般人です笑!楽しい事や案件あればDJに限らずお誘い頂けるともれなく喜びます!
読んで頂いた皆様、本当にありがとうございました。かさちゃんもお付き合い頂きありがとうございました!これからもよろしくね!

華紗:ありがとうございました!インタビュー本当に楽しかったです、色々と語ってくださり、すごく嬉しかったです。これからもずっとずっとよろしくね!


ナジちゃん


ナジちゃん

今回は趣味だけでなく、人生の岐路や親のありがたみについて考えさせられるインタビューとなりました。ひとは必死になりすぎると、時として身近な存在への感謝を忘れがちですが、きちんと日々そのありがたみを感じながら生きられたらと思います。わたしも毎日を生き抜くことに必死になりすぎて、自分が周囲に助けられて生きていることを忘れていたなとハッとさせられました。

そんな空気をぶち壊すおバンギャ短歌!

比較的若手の麺と思ったら意外と結成20周年

これは先日ガゼットの周年Liveのレポを見てギョッとしたおはなしです。ガゼットって若いイメージ持ちまくっていたのに結成20年なんすね。なんかすみません……

最近はマナーがないよとおバンギャがいつの時代も語り続ける

先日、0.1gの誤算のYouTubeで伝説のいなり事件のはなしを聞いて思いついた句です。いつの時代も年長者は説教くさくなりがち。ロリババアたるもの気をつけなければなりません。

マイナーな麺ほどたぬき恐れてる名前売れれば怖いものなし

これはわたしが昔付き合ってきたドマイナー麺がたぬきを恐れまくっていたことに起因する句ですが、マイナー麺ほどたぬきに人気を左右されがちなのは永遠の謎です。

感動をぶち壊す今月の短歌でしたが、月刊ロリババアいかがでしたでしょうか?感想やご意見などお待ちしております。そして、今月も恒例のアレ行きますか?ハイ、今月も新たなロリババアを募集しております。我こそはというロリババアの方はちゃんかさにご一報ください!条件は三十路以上の女性で若さにこだわりのある方とさせていただきます。どしどし応募してくれよな!
そんな感じで今月も楽しかったですね、それではまた!アディオス!

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