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月刊ロリババア10月号

もう、間に合わない。
絶対、間に合わない。
悪い予感が現実になってきました。
そうです、今月もロリババアが現れなかったのです。正直、最近は少し手ごたえがあったので、誰か現れるやろ的な余裕をかましておりました。しかし、現実は厳しかった。
でも、流石にまた今月号もロリババア現れなかったので原稿落とします〜ではみっともないので頑張ります。編集長ちゃんかさのワンマンショーになりますがどうか温かく見守ってください。

独身の頃、わたしは結婚したくて仕方がなかったのですが、身の丈にあった恋愛をしなかったためか35歳になるまでその夢は叶いませんでした。今思えば、わたしは結婚という言葉の響きに憧れていただけなのだと思います。誰かと生活を共にしたいというより、苗字を変えたかった。もっと正直にいえば結婚というステータスを手に入れたかったのです。
わたしの恋愛人生は失敗の連続でした。まず、選ぶ相手が悪い。だいたいがバンドマンや自称アーティストで、しかし、何かに極端に特化したひとはバランス感覚が狂っていることが多くわたしはそれに振り回されました。そして、わたしもまた高すぎるプライドと病んだ精神で相手を人生単位でめちゃくちゃにしました。今思うと、とんでもなく申し訳ないことをしたと思います。小さな言い争いが発展し、キレたわたしが自分の脚をコンパスでさして大騒動になったこともありました。いい大人が何故コンパスを持ち歩いていたのかだけが今も思い出せません。
そして好きだとか、愛していると言われたら頭がぼんやりして思考停止、相手の本質を見抜けず浮気されても、殴られても自分は愛されているのだと信じ続けていました。
わたしが一番ながくお付き合いしていた彼はなぜか他の女をアパートの一角に長期間泊めていて、問い詰めるとあれは舎弟だと真顔で言っていました。あまりに本気で弟分だと言われるのですっかり信じ込んでいましたが、のちにその女性から「貴方とわたしは姉妹だから」と言われてハッとしました。(もっと早く気づけ)
ちなみにわたしはその彼の携帯料金を支払ったりもしました。俺の携帯が止まったら俺と話せないんだよ、辛くない?と言われてそうだなぁと思ったからです。携帯料金は二ヶ月滞納すると止まると知ったのもそのときでした。そして支払えばすぐに復旧することにもおどろきました。
とにかく、わたしは恋愛に関してウブな女で、どれだけ男と寝てもその本質を掴めずにいました。そんなわたしにある先輩が助言をしたのです。もう自分のテリトリーで男探しをするのをやめろと。新たな畑を開拓しろ、むしろお見合いにいけと。わたしは随分と疲れていたのでその助言に素直に従い、お見合いパーティーなるものに参加しまくりました。お見合いパーティーは変人の宝庫で、自称経営者やエビのバイヤーと知り合いましたが恋愛には発展せず、もうこれはネタにしかならない、お見合いパーティー作戦大失敗と悟ったあたりでいまの旦那と出会いました。なので、わたしと旦那はお見合い結婚です。周囲からは意外だと言われましたが、ロックンロールな恋愛はわたしには向かなかったみたいです。恋愛と趣味嗜好は別物だなあといま、つくづく思います。

最近、勃発したロリィタ論争。ロリィタは若者カルチャーであるべきというツイートが発端となったようですが、わたしはそうは思いません。ロリィタといえど、ファッションのいちジャンル。好きだと思えば何歳になっても着れば良いじゃないですか。若者だけがそれを独占出来るなんておかしな発想です。それにもしも若いときにロリィタを好きになったとします。すると、不思議なことにひとは歳を重ねます。はっと気付くと十年くらい経過していたりします。けれど、好きなものは好き。相変わらずロリィタに心惹かれるならば迷わずロリィタ服に袖を通せば良いと思うのです。若さは美しいです、けれど悲しいことに神様はそれを奪います。若さを失った時、輝くのが長年かかって身につけてきた品格や洗練されたセンスではないでしょうか。ロリィタは若者カルチャーから始まったのかもしれませんが、いまは幅広い世代の方々から愛されるファッションに成長したと考えてはどうでしょうか。そう思えば、論争の発端となった「おばさん向け赤ちゃん服」というような発想にならずに済むのではないかと思うのです。ロリィタは世に認知されたとはいえまだまだ狭い世界です、互いを貶め合うのではなく、褒め称えあい、切磋琢磨していきたいものですね。
ちなみに、ちゃんかさは月刊ロリババアの編集者だけどロリィタなのかと質問があったのでお答えしましょう。答えはノーです。繰り返すようですがロリババアは「ロリィタのババア」の略称ではありません。「若さに固執する(ロリ)ババア」の総称です。つまり、ロリィタとは関係が薄いので滅多にロリィタさんがインタビューに登場しないわけなのです。ほら、ロリィタって若さというよりひとつの確立されたファッションじゃないですか?若さだけでいえばギャルのほうが若さに固執していると言える気がします。


いい話?をしたところで、なんですが、わたしは最近までおへそまであるパンツを履いていました。いわゆるマタニティパンツですね。完全なる惰性です、一度おへそまであるパンツを履いてしまったが最後、元に戻れなくなってしまったのです。信じられますか?あれだけ面積の小さい下着ばかり着ていたわたしがおへそまであるパンツですよ。わたしは信じません。
ですが、娘も一歳を過ぎ、さすがに産後を引きずりすぎていると確信したので思い切って下着屋さんに行き、小さい下着を買ってきました。今まで守られまくっていたわたしの下半身は突然空気に晒されてとても不安に感じていましたが、それも数日で慣れました。変化に弱い人間ですが、時には思い切った行動が大切だなと思った次第です。おへそまであるパンツに甘えていたらこのままおばさん街道まっしぐら!おしゃれは見えないところから!みなさんも現状にマンネリを感じたときにはセクシーランジェリーを買うといいかもしれません。尻は守られませんが、心境に変化があるかもしれません。
こんなくだらないわたしの下半身事情でロリババアを締め括っていいのか不安ですか、このあたりで今月は閉場とさせていただきます。少しでも楽しんでいただけたならなによりです。来月はロリババアが現れることを祈るばかりですね。ということで引き続き月刊ロリババアではロリババアを募集しています、気になった方は編集長までご連絡ください。それでは良き日々を!

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