拝啓 偽りの姿を生きる君へ

作り笑い、愛想笑い。

君の笑顔はこんなにも歪んでいただろうか?
無機質なガラス玉の瞳の奥に、君はどんな感情を抱いているの?

無理に自分をさらけ出す必要はないだろうけれど、
本当の自分を閉じ込める必要もないでしょ?

君のいい部分も、君が嫌いな部分も、
それがあるから「君」という人間が出来上がっている。

人は誰しも欠けた存在。
全部が埋まった、満月のようにパーフェクトな人はどこにも存在しない。

だからね、君は不完全なままでいいんだよ。
そして、その不完全さを外に出すこともまた、怖がらなくていいんだ。

時に、人に理解してもらえなくて、
傷ついたり、悲しい思いをするかもしれない。
それが、君にとって大切な人だったならば、尚更。

…でもね。
本当に大切な繋がりのある人ならば、時間がかかってもまた元通りになれる。
本当に大切な繋がりじゃなければ、そのまま切れてしまう。

どちらが良い悪いではなくて。
それが縁というものの理なのだから。


偽りの姿を他人に愛されるより
どこまでも理解されない自分を自分で愛すること
それに気づけたなら
昨日よりも少しだけ生きやすくなるだろうよ


今日の君が、本物の笑顔で満たされていますように。

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