團歿日乗
八/十六
自宅へ帰る日。早朝より母親が昨日の分の服洗っといたよと気を利かせてくれる。出発は何時になるのだ?十時に地元を出る。途中トイレに行きたくなり何故か最寄りのイオンへ。比較的最近建てられたイオンはどれもこれも形が歪で構造泣かせだろう。今回立ち寄ったイオンもどこを切っても左右非対称でソウル・イーターのキッドくんが見たら発狂しかねない内容だ。スーパーにも寄り、買い出しを済ませ自宅に帰ると親が掃除をし始めた。私もそれなりにするが途中で飯を作る。貧乏人のパスタと称される簡単なソースのパスタだ。3時前に親は帰り、米を炊いたり洗濯槽を塩素系洗剤で掃除したりして盆休み最終日を過ごす。何故明日だけ出勤なのだろう。
八/十七
出勤。ほぼリハビリ。仕事帰りにジムへ行く。
親が今夜来るのか明日来るのかを日に何度もひっくり返してくるので不機嫌になる。飯を食べたあと謝罪の電話をし直す。自涜。風呂に入り寝る。結局親は明日来る。
八/十八
朝からツインピークス9話を見る。死ぬほどつまらない回。オードリーはいまだに父親の娼館にいるし、特に目立った動きはない。朝飯をとってから親が来るまでバーゼルミの罪深い愉しみを読む。親が来たので乗せてもらい車のお店へ。試乗と納期や見積もりなどを伺う。私の乗りたい車種は半年から一年強かかるらしい。見積もり金額もそのくらいの間貯めた貯金があればなんとかキャッシュで買っても預金の致命傷は減らせるかもしれない。とはいえ車などは投資だという。その後博多ラーメンを親と食い、鶴舞図書館へ送ってくれる。途中替え玉をしたためかわからないがトイレにすごい行きたくなってしまい図書館目前のコンビニに寄ってもらえた。父親が気を遣ったつもりだろうがコーヒーを買ってくれたがエスプレッソで、それは追い打ちではと受け取らなかった。図書館ではニューアカの連中の座談会本「近代日本の批評昭和編」福田和也「奇妙な廃墟」を借りる。小説は借りなかった。帰り道に名古屋駅のジュンク堂で岩波文庫に入ったデリダを買う。家に帰り米を炊き、罪深い愉しみを読み終え洗濯物を取り込み、冷凍していた肉を焼いて夕飯にしてニーチェの河出文庫を一冊読み終えフォロワーのスペースを傾聴していたら、人文イキリ女さんにフォロワーが絡まれて不憫だった。彼のディスコードにも参戦してきてとても見苦しい。Twitterを眺めていると年一の割合でこういういかれた人文イキリ拗らせ女さんが沸くのはなんなんだろうか、まだリスカ跡があって谷間を見せてつけている自撮りの女さんの方が害が少ないものである。
八/十九
仕事。ジム。ほぼ定時上がりで実に突入。足と腹筋を行う。帰宅後解凍した肉と野菜で適当に拵える。下記の動画が流れてくる。
父親が風呂上がりに水気を切っている動作はこれだったのかと長年の謎がついに解ける。試しに風呂場でやってみたがかなり腹斜筋にくるものがある。にしてもあれだけ気品ありそうな振る舞いのGACKTがガクちんトレと言い放つシーンは何度見ても爆笑できる。昨日の例の人文イキリ女さんがフォロワーのディスコードで暴れた投稿を行い、憂う。本を読み眠る。
八/二十
仕事。ジム。胸と背中。ちょいと痛い。朝雨が降ってて替えの靴を用意して行ったが昼間には空っからに晴れやがる。会社に傘と一緒に置いていく。帰りにスーパーで野菜を少し、肉を2種、卵を買う。今夜は早く眠りたいなーと思ってたのにスペースを開いてしまい、ぺじばかやまたん古義人くんの順で入ってくる。私の露悪的なところへの批判をしてもらいつつも批評ってなんだよって話を進める。途中カヤマたんと古義人くんの方の話が盛り上がってしまい、私も眠たくなってきてしまったがどう切り上げたら良いかわからず、何故か共同ホストをカヤマくんに授けるなどの奇行に及ぶも最終的に周防サンゴ(80)のモノマネ「みなさま〜、もう眠たいので終わりにします」でなんとか切り上げることができた。11時46分。南無三。
八/二十一
水曜日。週の真ん中だがあまりやる気は起きず。仕事。今日はまっすぐ帰宅。昨夜仕込んだ鶏胸肉の香草マリネをトマトと一緒に炒める。香草のにおいがよい。夜「近代日本の批評昭和篇上」を読み終える。終始disってばかりの本だが特に小林秀雄を叩かれまくっており、今後読もうと考えてたけどたじろぐ。ほか古井由吉「雨の裾」(たしか亡くなる前から亡くなってからか慌てて買った)を読んでいたが、それまでの連作短編にはない凄みが増しておりやや太刀打ちしかねる。こんなんだったか?寝る。
八/二十二
仕事。上司と付き人Aが出張に行く。やや気持ちが軽いが上司の椅子が私の方を向いて机の中にいて視界の隅に入るもんだからやらしい。雑務の依頼があったのでこなす。しかし昼には仕事が空いてしまい暇に。四時ごろになって現場から連絡が来ていることに気づく。LINEでやりとりしてる人なのだかどうやら通知がつかない設定にスマホがなっていたらしい(なんで?)問題が四つ五つとあったがそれを1時間程度で処理して対応案を膨らませていく。あまりも淡々とこなせてしまい自分の実力とは思えず慄く。まあひとつ手の内ようがなくない?と言うものがあったので同郷の上司に相談したらかなりグッドアイデアが出てきて二人で突破!!!!って叫んだ。流石としか言いようがない。本当にありがとうございました。どっちにしろ定時を過ぎているので注文等は流しても明日と変わらないので仕込みだけ済まして退勤。帰りにアイス買おうとしたが小銭が10円足りず諦め帰る。これは買うなと言う思し召しである。ひき肉でなんちゃってそぼろご飯を作る。寝る。
八/二十三
仕事。昨夜仕込んだ対応案を展開、注文の依頼をかける。一方で久しくぶりに三次元で絵を描く用があったので四苦八苦。おかげでいい感じに一日仕事ができた。来週のやることを準備し退勤。ジムへ行く。足と腹筋。暑いからか空いていた。帰りに師匠に同じ建物の中にある百均にて遭遇。来週の台風はやばいぞと電池やら養生テープやら鎖を買っていたらしい。何故鎖?と思ったが犬小屋を留めておくらしい。これでお前を扱いたろうか、って冗談もでてくる。電池明日に売り切れるかもしれんぞ、お前も買ったほうがいいぞと勧められる。コーナンに行こうとしていたのでそっちで買いますと言い、店を出る。コーナンに行く用としてはプライベート用のフリクションペン、あと松岡正剛が亡くなったのでVコーン(彼が愛用していた水性のボールペンである。下記の動画をご覧いただきたい)
百均にいた時、師匠と話したあとに一応文具棚を見ているとフリクションがあり、なんと100円でフリクションが買えるのかと慄いていたがこのVコーンがなかった。やはりコーナンで買うかーと店をあとにした。ところがコーナンへ行くとフリクションは200円であり、こちらの方が高いではないか、百均で買えばよかったではないかとわざわざきた道を戻り、さっきまでいた店に入るとなんとよく見ると百均のフリクションも包装紙に200円と書かれている。ほぼ100円ショップではないか。
憤怒の思いと涙目で再度コーナンへ行く。やはりコーナンにもVコーンはなく3回くらい棚を見たがやはりなく、泣く泣くフリクションのみを買う。懐中電灯をひとつ、それから「チラシお断り」の札を1枚、別売りの電池を探して日用品を右往左往してレジ前でようやく見つける。全く虚しいものである。家に帰り、香草マリネの鶏胸肉を使い、パスタを作り、食い、暑い、全裸で部屋を徘徊、自涜、シャワー、洗體、暑い、アイス、水、ガクチントレ、水、下着、と行き最終的に血迷ってまたスペースを開いてしまう。ぺじばと古義人くんがくる。二人に百均コーナン往復エピソードを語る。古義人くんが上がってきた時に周防サンゴのモノマネをしてくれて地続きなんだって感動する。
23時前に終わる。寝る前に松岡正剛流マーキング読書をしようと思い本を選んだ結果、何故かスピノザ「エチカ」を手に取ってしまう。まあ好きな本だし手放さないだろと畠中尚志の序文に丸を書いたり線を引いたりして眠たくなったので寝る。
夢の中で私は勤怠管理に出勤を押しつつ社外の講習を受けに行ったふりをして街を散策する夢を見る。途中課員に扮したぼくのヒーローアカデミアの飯田くんにバレて追及される。ガチャガチャの機械みたいな形のカフェで謎の時間を潰し、頃合いになったところで何故か映画を見に行く。ヤクザ者の話だったはずだがどこそこのビルに私が行かないといけなくなり、どうしようかなってなっているとスクリーンの向こうに祖父がいて、祖父の内装謎改造の軽車両に担ぎ込まれる。もうとうに祖父は免許を返納しており、返納前に乗ってたこの車も正確には一台前であるがかまぼこの板を貼り付けていたり、よくわからない金網をネジで打ち付けていたり拾った猿のぬいぐるみをぶら下げていたりと果たして売れたのか怪しいのだが、マニュアルのあの懐かしい車が夢に出てきただけ面白い。祖父の荒々しい運転でどこともしれぬやや金沢に景観の似た街を爆走する。私は辿り着けるのか辿り着けないのかと言うところで夢が終わり目が覚め、ベッドの上で、今ここまで書き尽くした。涜。