発達でこぼこのむすめを育てて ①/n
今でこそいい関係でやれていますが、わたしは元毒親育ちなので、自分が同じことを繰り返さないためには、自分の精神を成熟させないとダメだなと思ってやってきました。
それで、自分で言うのもナンですが、精神が成熟してきたなと思えて、「こどもを産んでもいいだろう」と考えられるようになって、妊活を始めました。
とはいえ簡単なタイミング法、しかもとても恵まれていたことに、3度目くらいで自然妊娠しました。
若い頃から婦人科に行くと「あなたはこのままでは妊娠できない、治療が必要です」とどの病院に行っても言われていたので、そんなに簡単に妊娠すると思っておらず、呆気にとられるとともに、「わたしって妊娠するんだ」とどこか他人事のように感じていました。
わたしはADHDだし、双極性障害Ⅱ型だし、妊娠半年前くらいまでは数々の薬を飲んでいたので、「どんな子が生まれてきても受け入れる」と固く決めていました。
そして、お腹の中でいつ何があってもいいように、というとおかしいかもしれないけれど、どんなことが起きても自分の精神を守るために、妊娠を「ちょっと体調悪くて腹が膨れていく軽い病気」という扱いにして、腹の中に人が入っていることは、あまり本気にしないようにしてきました。
だから、エコー写真を見てわたしに母性が生まれることはなく、実際に自分の腹が動いて足の裏の形が見えても、まさか本当に人が入っているとは思わなかったのです。
むすめは2/26が予定日でしたが、生まれたのは3/2。
ちょうど臨月のあたりに、自分の腹には人が入っていないと思い込んでいるわたしは、みなとみらいの赤レンガ倉庫のところでやっているスケートに行きたくて、夫を誘い、「妊婦なんだからスケートなんて行けません」と叱られたくらい、自分が妊婦だという自覚がありませんでした。
だって、わたしにとって妊娠は、「ちょっと体調が悪くて、腹が膨らんでいく軽い病気」なのですから。
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