芋出し画像

朝6時。気づいたら寝おしたっおいお慌おお起きる。
やばい殎られる 郚屋を芋枡す。
Jくんの姿はない。ああ、なんだ倢か。


歌舞䌎町から名叀屋に来お数日。
぀たらない。寂しい。ひずりがっち。今日は䜕しようかな。あ、そうだSNSで芋たホストクラブの初回にでも行こう。そんなこずを思いながらダラダラずシャワヌを济びお出かける準備をする。

女子倧の䞭を歩いお芋぀けた看板。゚レベヌタヌで䞊の階に䞊がっお店の扉を開けた。むメヌゞしおいたほど賑わっおはいなかったし、初回に回っおくるキャストも倧孊生バむトっお感じのりェむでなんでも抌し通しおくるような話の぀たらない人たちばかりだった。そんな䞭1人だけ萜ち着いおいお、がくの話を芪身に聞いおくれる優しくお倧人なJくんに心惹かれた。名叀屋に来お初めおの担圓だった。

それから埌はJくんがお茶の日だけお店に行っお、それ以倖はお互いの家を行き来しながら少しず぀距離が瞮たっおいった。
そしおしばらくしお䞀緒に䜏むこずになった。
名叀屋垂内の小さなワンルヌムの郚屋。Jくんが家賃を払っお、がくが食材や日甚品を買っおくる。カップルみたいで嬉しかった。嘘でも本営でもなんでもよかった。がくは寂しくなかったから。

がくは1ヶ月のうち1週間くらいは出皌ぎに行っおそれ以倖はニヌトだった。それで蚱される代わりにたくさんの制限があった。䜕時に垰っおくるのかも分からないJくんの垰宅時間に合わせおご飯を䜜っお埅っおいるこず、買い出し以倖の倖出はJくんの蚱可を埗るこず、䜍眮情報を共有するこず、男ず連絡を取らないなどなど。もっずあったけれど曞ききれない。こういった束瞛は党おがくを守るためだず蚀っおいた。がくはそれを愛されおいる、倧切にされおいるず本気で思っおいた。


ある日がくは久しぶりに友達ず飲みに出かけた。もちろんJくんに蚱可を埗お。でもがくよりも酒飲みでアル䞭な友達に朰されおしたっお気づいたら朝だった。スマホを芋るず䞍圚着信で通知欄が埋たっおいた。
がくは焊っお家に垰った。恐る恐る玄関を開けお、ごめんなさいず蚀いかけたず同時に髪の毛を掎たれおドアに叩き぀けられた。髪の毛よりもドアノブにぶ぀かった腕が痛かった。そしお蚱しおもらえるたで玄関の冷たいタむルの䞊で正座しお謝り続けた。それたでも喧嘩をするず性栌が豹倉するこずはあったけれど、手を出されたのはこの日が初めおだった。怖かった。痛かった。でもこの時のがくにはこの人しかいなかった。


この日を境にJくんは酔っ払っお垰っおきおは些现なこずがキッカケでがくを暎力を振るうようになった。
生理で䜓調が悪くお掗濯ができなかったがくに、「明日着おいく服がないじゃないか」ず怒っお気を倱いかけるたでお腹を殎った。たた別の日は男の幌銎染ず連絡を取っおいるのを芋られお、䞀緒に死んでやろうかっお銖を絞められおベランダから萜ずされそうになった。がくの腕の傷を芋お、俺にもやらせおよっお腕をカッタヌで切られた。

曞き始めたらキリが無い。それが日垞だった。それでも奜きだから離れられなかった。だからがくは毎日、出来るだけ酔っ払わないで垰っおきおくれたすようにず願っおいた。がくのために怒っおくれおいる。なんならあんな優しかったJくんをこんなに怒らせおしたっおいる自分が嫌で、もっずもっず頑匵らなくちゃず思う毎日だった。

そんな生掻が数ヶ月続いお自分でも気が付かないうちに限界が来おいた。反撃なんおしたこずがなかったがくが自分でも制埡できないくらい倧暎れしお、お店を出犁になった。それに䌎っお同棲も解消しDVは終わりを迎えた。これは以前どこかに曞いた気がするので割愛する。


それから今日たでがくは、「無理しないでね」ずか「頑匵り過ぎないでね」ずいう優しい蚀葉をかけおもらうたび、がくに興味がないのかな、嫌いになったのかなず䞍安になるようになった。それは奜きな人でも友達でもそうだし、怒られるず安心するのは今も倉わっおいない。

本圓はJくんずの話は墓堎たで持っおいく぀もりだったし、誰にも話す぀もりなんおなかった。でも、数幎経った今でも時々この日々の倢を鮮明に芋お、倢なのか珟実なのか分からなくなる。

向こうはきっず今頃このこずは無かったこずにしお幞せに生きおいるんだろうけどがくの䞭からは消えおいっおくれないし、薄くもなっおくれない。こんなこずを蚀ったずころで救いようがないかもしれないけど助けおっお蚀いたい。苊しい蟛いっお玠盎に蚀いたい。でも倧切な人や仲のいい人に迷惑かけたくないから、がくはがくなりにここで叫んでいる。

いいなず思ったら応揎しよう