続いた介護と看取り
2024/8/26 AM7:30
短次郎 永眠
2024/8/29 PM20:30
山下イチ 永眠
2024/9/8 AM9:10
コロ 永眠
2024/9/11 AM1:26
ムームー 永眠
2024/9/12 AM11:15
モッチー 永眠
息をつく間もなく続いた介護と看取り。
長年一緒に時を過ごした子もいれば、
わずか数日、数時間しか知らない子もいる。
最期の時まで私を拒絶する子もいる。
当然でしょう…昨日今日出会った人に
心身を委ねるなんてできるはずもない。
この子は「コロ」
飼い主が亡くなり、弟夫婦が引き取ったとの事。
三年前から弟夫婦が認知症になり、
コロは三年間ネグレクトを受けていた。
犬は、飼い主からどんな目にあわされても
憎しみや恨みの感情を抱かない。
だけど、コロは違った。
「愛護センターが助けてくれた」
そう認識してるようだった。
コロは、私の手を拒絶した。
介護される度に小さく唸る姿は、
目も見えず、耳も聞こえず、
どんなに怖いだろうと胸がしめつけられた。
私を受け入れなくても良いから、
恐怖心だけでも取り除いであげれたら…と、
必要最低限の介護に抑え、
同じ空間で過ごすだけにした。
「怖くない人」と認識してくれたコロは、
表情が柔らかくなり
顔を上げてくれるようになったのに…
レスキューからわずか2日後に
息を引き取りました。
もっと早く、コロと出会いたかった!
もっともっと早く、コロを手放して欲しかった…
私は、コロのことを何も知らない…
なぜ、こんなに悲しくて苦しくて
涙がボロボロ流れるのか分からない…
なぜ、こんなにコロが愛おしいのか
胸が苦しいのか分からない…
この子は「ムームー」
下半身骨折で愛護センターに収容された。
エイズ・白血病陽性…
衰弱が激しいためレスキューを決意。
高齢のムームーが
今までどこでどう生きてきたのかは知らない。
ひとつだけ言えるのは、
人間の愛情を受けたことがある子
ただそれだけ…
ムームーは、人間が大好きだった。
声かけながら体を撫でると
嬉しそうに喉を鳴らし
手をニギニギフミフミしながら甘える。
なんて健気で愛おしい子だろう…
ほぼ寝たきり状態のムームーは、
外の景色を眺めるのが好きだった。
何度体位交換しても、
外の景色が見える位置まで
這いずりながら移動してた。
どんな思いで外を眺めていたのだろう…
レスキューから5日後
ムームーは、静かに息を引き取った…
息を引き取る最期の瞬間まで
手をニギニギフミフミしてくれたムームー。
最後の最期まで昏睡状態に入れず
はっきりとした意識の中で
苦しい最期じゃなかったのか?…
そう思えないほど嘔吐も下顎呼吸もなく、
眠るような静かな最期だった。
短い時間しか一緒に居れなかったけど、
ムームーの人生に
少しでも携われたことが幸せでした。
私個人の活動中心は「介護と看取り」です。
みんなから「強い」と言ってもらえますが、
本当は、誰よりも「弱い」人間だと思ってます。
11年前のブログ記事です。
11年前の私が、こう書き残してました。
「時間も労力も残ってる時間全部全部、
老犬に捧げたいと思ったんです。
あの仔の寿命を、あの仔が自分で決める日まで
一緒に自然に生きて行きたいと思ったんです」
このまま死なせるのが怖かったんです。
孤独や淋しさ辛さを抱えさせたまま
逝かせるのが怖いんです。
自分が怖かったんです。
向き合えないまま失う悲しみや
中途半端な介護と看取りで
罪悪感を抱える苦しさに
耐えられる強さが私にはないから、
介護と看取りに全身全霊注がせてもらってる…
昔も今も、弱いままの私なんです。