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追伸

 絵画のような知り合いについて話します。
 その人と知り合ったのはたしか5年前。秀でて顔が整っているわけではないけれど、雰囲気がとても綺麗で惹かれるものがあった。絵を描くのが好きだと、少女のイラストを何枚も描いていた。その人の描く絵は、風景は変わって少女は同じ。彼女の旅する風景を描いてるんだと言っていた。出会った時から今に至るまで、毎日の様に描き続けている。少女には顔がない。
 思い出した様に連絡を取ると、あげるよと描いた絵をくれる。少女の風景を分けてもらえること、それはとても大きな意味を持ってる気がして、その人に受け入れられている様な感覚に陥った。会話の最後に『想ってます』と言われ、この人とは多分これから先も繋がっていけるとなんとなく思った。
 旅の最後を見届けるために、私はまだ生きていたいとも思うんだ。

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