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白蝶草

ある蝶は1つの花に恋をした

蝶は何時までも花の廻りを舞い続けた

余りにもその姿が可憐で、美しい白だったから

朝が暮れ 夜があける

それでも蝶は花に恋をしていた 

幾夜か過ぎた頃
ボロボロになった蝶は地に堕ちる

地から眺めた花を見て、初めて蝶は気づく

蝶では無く花だったんだと

白蝶草

それでも蝶は恋い焦がれた
花には慣れぬこの身を嘆き

蝶は蝶でしか無いと
けして叶わぬ想いを胸に秘め

可憐に葉を揺らす白蝶草を眺めながら
息絶える....
寄り添いながら
来世を夢見て

白くて可憐な白蝶草

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