見出し画像

横山光輝・中国歴史作品で学べる中国語表現

漫画家横山光輝さんはいくつもの中国歴史を舞台とした作品を書きました。

数年前に漫画を全て捨ててしまったものの、一度はかなりの量を買いそろえた事があります。

当時の記憶を探りながら横山光輝さんの作品の中に成語や歇后语などの由来となったシーン、またそのストーリーから類推できる表現を書いていこうと思います。

あくまで私個人の記憶と中国語力を元に書くので、正確性についてはご容赦ください。

尚、歇后语の場合は前後二つの部分で構成されるので、二つの間に「-」を入れています。
例:刘备卖草鞋-老本行儿


・三国志

・刘备卖草鞋-老本行儿:劉備が草鞋を売るー昔取った杵柄

横山光輝三国志では劉備がお茶を買う話からスタートします。その劉備が故郷に戻ると干し草か何かを叩いたり、馬に積んだりしているシーンがあったと思います。劉備は若い頃草鞋を売っていたそうで、そこから身を起こし最終的に蜀の皇帝となります。

・阿斗:(他人の保護に頼る人)無能な人物.能なし

長年の戦いの後に荊州の劉表を頼った劉備。新野という場所に落ち着くと、そこで息子が生まれました。名は劉禅。母親が解任した時に北斗七星の夢を見たということで「阿斗」と呼ばれます。時は流れ蜀の皇帝となった父・劉備が死去。劉禅は蜀の二代目皇帝となります。当初はあまり変な部分は目立ちませんでしたが、家臣の諸葛孔明が軍を率いて北方の魏に攻め入るようになってからだんだんと怪しくなります。敵の計略に乗せられて軍の撤退命令を出したり、奸臣の意見に耳を傾けたり、お酒にふけたり・・・。もうだめだこりゃ┐(´д`)┌ヤレヤレという状態になってしまいます。諸葛孔明の死から30年近く経過した頃、北方の魏が蜀に侵攻。前線の城は次々と落とされます。重臣の姜維が要所・剣閣で魏軍を抑えていましたが、別動隊が別ルートから蜀の都・成都に侵攻。魏軍到来の知らせを受けた劉禅は反対の声に耳を傾けることなく魏軍に投降。父・劉備やその家臣らが建国し、盛り立ててきた蜀はあっけなく滅亡します。また、「扶不起的阿斗(救いようのない能なし)」という表現もあるようです。

・乐不思蜀:楽しさのあまり帰るのを忘れる


蜀滅亡後、劉禅は魏の都・洛陽に送られます。ある日、魏の重臣・司馬昭が宴会を催した時の事。司馬昭が「蜀が懐かしいか?」と尋ねると、劉禅は悲しげな表情も見せず「ここが楽しく、蜀を懐かしく思わない」と答え周囲を唖然とさせます。司馬昭もさすがに「これなら諸葛孔明がいても蜀は持ちこたえられなかっただろう」と口にします。そばにいた蜀の旧臣が「次にこのような質問があったらもっと悲しそうな顔をしてください」とたしなめると劉禅はばつが悪そうにします。尚、漫画・横山光輝三国志の話自体はこのシーンで終わります。

・史記(項羽と劉邦含む)




・水滸伝



・殷周伝説



いいなと思ったら応援しよう!