中検1級の結果とこの1年の勉強。そして次の1年。
こんにちは。zhuoyeです。
中国語検定1級試験の成績表が郵送されたのでいろいろと書いていこうと思います。
中検1級の結果は…
まず結果から言うと「不合格」でした。
1次通過の合格点は「リスニング、筆記共に85点以上」なので、残念ながらリスニングが1点だけ足りませんでした。
2016年の試験から毎年受けているので9連敗という結果となりました。
試験後の感想は?
試験直後の感想としては「筆記激ムズ!」でした。知らない表現バンバン出るので、かなり直観に任せてしまった面は否めません。なので筆記1~3の点数は「運」が左右しているのは事実です。
リスニングに関していると、選択では10問目で「1にするか2にするか」でかなり迷いました。1を選んでしまい、結局それが命取りとなりました。リスニング听写に関して言うと選択問題ではないので何も言うことはありません。
この1年どんな勉強をしていた?
まず「受け始めた頃はどんな勉強をしていた?」から触れますが、当時は何をどうやっていいのかわからずいろんなものに手を出していた気がします。あまり記憶にないのですが、それっていろいろと手を出しすぎたのでたぶん記憶に残らなかったのでしょう。
結果最初の4年は平均点60点台から抜け出せなかったと思います。
そこから更に点数を伸ばすために始めたのが「听写と過去問」です。「听写」は一定以上レベルのあるものを選びやり始めました。直近のものになりますが、以下がこれまで「听写」で使った教材です。
「听写」の効果は大きくリスニングも70点以上を普通に出せるようになりましたし、一昨年では89点を取りました。
筆記で使ったのは主に二つ。
一つ目は「中国語検定トレーニングブック準1級・1級」
もう一つは高電社さんの「中国語検定 過去問WEB」です。
この二つの存在は大きかった。この二つをやりまくった結果筆記の点数も70点以上が出せるようになり、その結果この4年の試験平均(リスニング+筆記÷2)は75点前後まで伸びました。
自分の体験上「中国語検定トレーニングブック準1級・1級」と「中国語検定 過去問WEB」は本当におすすめです。これをやりまくって体に覚えこませることで対応できる力は格段に上がりました。
そしてこの1年間の勉強
ここまで上記で書いたような「試験に軸を置いた勉強」をやってきましたが、実はこの1年の間は「中検」をほぼ意識しないような勉強をやってきました。听写そのものは毎日続けているのでそこは変更がありませんが、その他の部分の勉強方法を変えました。
なぜそのような勉強方法に切り替えたかというと、個人的にもう少し多くの教材に触れ、そこで多くの中国語に触れたいと思ったからです。
一応誤解を生まないために補足しておきますが、「中国語検定トレーニングブック準1級・1級」と「中国語検定 過去問WEB」は大変すばらしい教材です。この教材をやってきたからこそ次の学習法を選ぶことができたのは言うまでもありません。
ではこの1年どのような教材に触れたかというと「听写」で使う教材の幅を広げました。「听写」はリスニング対策のようですが、実際は音を聞いて、書いて、知らない単語に向き合うので結果的に「多くの中国語に触れる」には変わりありません。
時事中国語の教科書や華語、博雅、街なかの中国語といった教材に触れ、更に幅広い中国語と出会うことができました。
もう一つは「中国語で3行日記」です。
1級で指定された単語を使って文章を書く問題もあります。その対策としてこれをやりました。
日記では単語ではなく「テーマ」が指定されたものなので、若干性質は異なりますが「求められたことに応じて中国語で文を書く」という力を鍛えるためにはとても効果的でした。
次の1年に向けてやる勉強は?
次の1年に向けてやる勉強はたぶんこの1年とそれほど変わりません。「听写」はこのまま続けますし、3行日記もマイペースで書いていくでしょう。
もしこれに新しい教材を継ぎ足すとすると2つ。
一つ目は以前東方書店さんで購入したこれです。
実は買ってから知らない単語をパソコンでまとめたことがあるのですが、それではあまり頭に残らず効果的ではないと感じたので今回はノートに一つ一つの単語を書き出すことでこの教材と丁寧に向き合うことにしました。もともと留学生向けの教材ですし、また書面的な単語もあるので「あまり見慣れない単語を知る」上では良い教材だと思います。
もう一つは暗唱です。
暗唱をするとその文が塊として記憶に残り、たとえそれを忘れてしまっても何かしらの形として記憶のどこかに存在し続けると思います。
それが積み重ねればふとした瞬間の対応力として発揮されると思い暗唱を始めました。
私が暗唱で使っているのが東方書店さんから出ている「論説体中国語」です。
雑誌や新聞、ネットに載っているような中国語に触れることができます。
ステップによって文の難易度や長さが異なりますが、私はこれをあえて「最後のステップ」、つまり「一番難しい部分」から暗唱を始めています。最後のステップは文1本につき約100~110文字前後、それが60本あります。私は現在文1本につき250回暗唱するようにしています(現在9本目の文を暗唱中)。
こうした雑誌や新聞で載るような文をたくさん暗唱していけば中国語を「形」として体に叩き込んでいけると思います。
暗唱のいいところは、内容を覚えればあとは外で歩きながら一人でぶつぶつ言いながらやれるのがいいですよね。
とりあえずは最終ステップの60本をやって、そのあとは別の暗唱をしようかと考えています。
最後に
中国語検定1級は来年から出題形式が変わるので、これまでの勉強法がどれほど通用するかは未知数です。ただ自分のやり方を愚直に貫くことが合格に近づく方法であることは信じるべきことでしょう。