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109.上司に期待しすぎない!上司と賢く付き合う3つのコツ
仕事において上司という存在は避けて通れません。
「上司」というと仕事ができて、完全無欠で、正しい判断をするものと思いがちですが、現実はそう甘くありません。
僕自身も上司に対して思っていたこと、そしてチームリーダーを経験して感じたことを通して気づいた、上司に対する過剰な期待を手放し、上司と賢く付き合うコツを3つ紹介します。
1.目的をシンプルに伝える
「前に言ったこと忘れてる…」と感じたことはありませんか?
僕自身も「昨日話した〇〇の件ですが、、」と話したら、「何の件だっけ?」と言われる経験が何度もあります。
その度に年齢のせいかなとも思いましたが、リーダーを経験してなぜなのか分かりました。
よく考えると、上司には自分以外にも部下がいて、同じように相談を受けており、さらに上司の上司から受けている別の仕事もあるはずです。
つまり、上司は自分の数倍の情報量にさらされています。
そのため部下とのやり取りの細かい内容が記憶から抜け落ちてしまうのは当たり前のことです。
部下としての仕事は、目的をシンプルに伝達することです。
ポイント
・「なぜ相談をするのか?」という目的を明確にする。
・前提情報をシンプルに、要点だけを伝える。
・可能ならメモや資料も活用して記憶の補助をする。
時間を効率的に使えるだけでなく、「説明が分かりやすい部下」として信頼度も上がります。
2.経験と判断を仰ぐ
「どうしますか?」と質問しても、曖昧な返事や「任せるよ」と丸投げされることはありませんか?
上司も全てのことが見えているわけではありませんし、答えを出したら部下の仕事がなくなってしまいます。
上司に相談する場合、「正解」を求めるよりも、自分なりに答えを考えて提案する姿勢が大事です。
ポイント
・「こうしたいのですが、何か見落としている点はありますか?」と聞く。
・過去の事例や上司の経験に触れて質問をする。
・判断ではなく「参考意見」として上司の助言を引き出す。
部下からの主体的な提案は信頼関係の強化にもつながります。
3.人はそれぞれのステージの初心者であると知る
「この人、本当に上司で大丈夫?」と思う瞬間もあるかもしれません。
しかし、最初に書いた通り、誰もが完璧なわけではありません。
チームメンバーとしては優秀だった上司も、管理職としては新人なのかもしれません。
僕の好きな言葉で、世阿弥の書「花鏡」にある「時々の初心、忘るるべからず」というものがあります。
自分と同じように、上司も成長過程であることを認識することが大事です。
ポイント
・上司にも「まだ経験の浅い部分」があると理解する。
・上司の得意分野や強みを見つけ、自分と役割分担をする。
上司に幻想を抱かず、上手に付き合うことは働く上で必要なスキルです。
自分のアプローチを工夫することで仕事の質も関係性も向上します。
その結果、責任感のあるチームになるはずです。
ではまた。