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Venus And Marsとビリヤード。そして大学時代の思い出と。

▪️Venus And Mars(1975年)

Wingsの『Venus And Mars』はリアルタイムで体験している。
マッカートニーの中では『RAM』の次に好きなアルバムです。
金星🟡と火星🔴をビリヤードの球で表現したHipgnosisがデザインがカッコイイ!
ポールのアルバムデザインの中でも1番良いデザインですね。

金星と火星は

ただ、当時は、「You Gave The Answer」や「Call Me Back Again」が少し大人の音に聞こえ、ビリヤードも大人のイメージもあったので、「なんか大人のアルバムだな〜」って感じてました。
『Band On The Run』までの粗削りな音作りに比べて、このアルバム以降のWings〜ソロアルバムは何となくトゲが無くなったと言うか丸くなってしまった感じが否めません。
ポールも30歳代なわけで、仕方ないですよね。
『Venus And Mars』については⬇️の記事の『⑥Crossroads(1975年)』でも少し書いてますので、読んでいただけたら嬉しいです。


▪️ビリヤード(1982年)

さて、アルバムのデザインで初めて認識したビリヤードですが、初めてプレイしたのは大学に入ってからです。
中学からの友人N君が大学に進学して横浜にいたので、大学1年の夏に遥々名古屋から遊びに行きました。そのときビリヤードに連れて行ってもらい完全にハマったわけです。
当然ですが、
「おぉ!ビーナス&マースだ!」
って興奮しましたね。

ビリヤードと言うとポケットにボールを落とすポケットビリヤードをイメージすると思いますが、当時(1980年代前半)は、ポケットが無いテーブルで行う「四つ玉」が主流でした。

四つ玉のゲーム

多くのビリヤード場(または玉突き場)は、四つ玉のテーブルの方が多く、僕の感覚では四つ玉で少し疲れたら、息抜きでポケットをするって感じ。台が空いていればですけど…。

その後、ポール・ニューマンとトム・クルーズ主演の映画『ハスラー2』(1986年)が大ヒットしたことで、日本でもビリヤード(ポケットゲーム)が大ブレイクしました。
ビリヤード場も増え、プールバーなんてお洒落な名称になりましたね。

これを機に四つ玉は徐々に追いやられ、今では古くからの玉突き場以外は1台も置いてないのではないでしょうか。
僕にとってのビリヤードは四つ玉なので、チョット寂しいです。

さて、このときの滞在は確か2泊3日でしたが日吉(横浜)を拠点に渋谷、原宿へ『お上りさん見物』もしました。
特に渋谷のTOWOR RECORDS は鮮明に憶えてます。現在の場所ではなく宇田川町(東急ハンズの斜め迎え)にあった頃です。
あの店舗サイズと在庫量は驚きでしたね。黄色いショッパーもインパクトがありました。

ビルの2階がTOWOR RECORDS

そして、この滞在でもう一つ印象に残っているのがN君が通う慶應義塾大の学食で食べたカツ丼です(音楽にもビリヤードにも全く関係ないですが…)。
僕が通っていた名古屋市立大学のカツ丼はドンブリご飯の上に揚げ置きしたトンカツを乗せ、その上から卵とじをかけるというタイプ。300円位のリーズナブルな価格で、学生には十分美味しいモノでした。
しかし、慶應のカツ丼は…
ナント、親子鍋でトンカツを煮込んでいるではないですか‼︎

こんなイメージでした!

値段は500円位だったと思います。
今の学食ではこの様な調理方法も普通のことかもしれませんが、衝撃的でしたね。
メッチャ美味しかったです。


▪️大学周りのビリヤード事情(1982年〜1986年)

ピリヤードを知って名古屋に戻ったわけですが、意外と身近なところに玉突き場があり驚きました。

『芳玉』は僕が通う名古屋市立大学から歩いて数分のところにあり、大学4年間を通して先輩や友人達と通い続けることになります。

玉突「芳玉」

いつもこの店の前を歩いていたのに、ピリヤードを知るまでは全く目に入っていませんでした。面白いものでね。

芳玉は年季が入った低層ビル内にありました。もう今は廃業していると思います。
四つ玉4〜5台とポケット1台の玉突き場で、番台には「いらっしぁ〜い」と間延びした調子で迎えてくれるお婆ちゃんが座ってました。
記憶は曖昧ですが将棋か囲碁も打てるお店で、昼間から近所のオジサン達が楽しんでいる、今で言う『昭和レトロ』な不思議な空間でした(本物の昭和でしたが…)。
懐かしいなあ…。

そしてもう1軒、大学から車で10分程の所にビリヤード場がありました。
『桜ビリヤード』

こちらも四つ玉中心の店で、店内が明るかったため、初めての人でも入りやすかったのではないでしょうか。
しかも深夜まで営業していたので、よく日付けを跨いでプレイしたものです。
お店の若旦那(お店のご主人のことを僕たちが勝手にそう呼んでました)爽やかなアイビールックの方で、空いたテーブルを丁寧にブラッシングしている姿を良く覚えてます。
『桜ビリヤード』は今でも営業しているそうで、とても喜しいです。現在はポケットテーブルの方が多いのかな。
また機会があれば行ってみたいですね。

ところで、当時のピリヤード場は店に入るとコーヒーなどの飲み物やピーナッツなどのオツマミを出してくれました。
もちろん瓶ジュースやカップラーメンなどを注文することもできましたが、現在のプールバーの様にアルコールを飲みながらプレイをすることは無かったです。
もしかすると、これらの習慣は喫茶店の数が多くてモーニングが豪華(?)で、自動車依存度が高い(その分、公共交通機関が貧弱)、名古屋特有のシステムだったかもしれませんね。

さて、皆さんは「学生の分際でビリヤードなんて贅沢だ」って思われるかもしれません。
しかし、どちらのビリヤード場にも学生割引があって、料金的には信じられないほどリーズナブルでした。
だから、両店にお世話になった名市大生は多いのではないでしょうか。
そんなわけで、僕は学生時代の多くの時間をビリヤードに費やしてきましたが、腕前の方はさっぱりでした。特に引き玉が上達しなかったことが非常に残念に思ってます。

大学を卒業してからは、プールバーが中心となってしまったこともあり殆どプレイしてません。四つ玉が出来るお店があったら久しぶりにやりたいですね。


▪️Venus And Mars-Reprise(2025年)

さて、再び『Venus And Mars』のジャケットデザインについて考えてます。

『僕たちはこのジャケットのような位置関係、大きさで金星と火星を見ることができるのだろうか?』

太陽系の惑星が水星・金星・地球・火星・木星・土星・天王星・海王星(以前は冥王星もありましたね)の順に並んでいることぐらいは知ってます。
しかし、天文学の知識は皆無なので、
ChatGPTに聞いてみました。

ザックリ言うと、2つの惑星の大きさから判断すると地球上から見ることは無理なようです。
ただし、宇宙空間の中には条件が揃えば、近い状態で見られる場所があるそうです。
ナルホドね。
金星と火星は今夜もゴキケンだろうか?

今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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