ビッグデータとAIが生み出すパワーを実感できる本
人間の行動はビッグデータがあれば予測できるのか?を説いている本、「データの見えざる手」が評判通りおもしろかったので紹介します。ウェアラブルセンサーのデータであそこまでの情報が読み取れるとは驚きました。
ビッグデータの可能性にワクワクする本
「データの見えざる手」は体に装着するウェアラブル端末から膨大な情報を読み取り、そこから得られた知見を紹介している本。データからわかる人間の行動原理や幸福の感じ方など、好奇心をくすぐられるテーマについて話しています。
その情報だけでそんなことわかるの?と疑問に感じますが、ウェアラブル端末からでも相当な情報が引き抜けるんですな。しかもそれを毎日24時間付けていれば、膨大なデータの情報になります。要するにビッグデータです。
この人間では処理できないビッグデータを人工知能で解析しているので、「直感的に正しいと思っていたあの常識が実は間違ってた!」みたいな話のオンパレードで楽しいんですよね。
もちろんデータがあるからそちらの考えが正しいとは断言できないですけど、それでもエビデンスがある主張は耳を傾けるべきでしょう。
ビッグデータVSマーケター
「データの見えざる手」の5章に面白い話がありまして、ビッグデータを扱うAIと敏腕マーケターで、ホームセンターの売上向上対決をしたんですね。どっちの施策が売上の向上に役立つかを調べたのです。
結果は想像通り、ビッグデータの圧勝でした。しかも勝ち方がスゴイのです。ビッグデータ側は人間の思考回路では思いつかないような施策を打ち出していました。人間からしたらAI側が壊れたのかと無駄に見える施策だったのです。しかしフタを開けてみればマーケターよりも断然売上向上に貢献していたんですね。
この話を聞いたとき、ビッグデータの可能性にテンションが上りました。複雑に絡み合った問題は、ビッグデータに任せたほうが良い結果が生まれそうです。人間の思考では到底導き出せない結論を出せるのがビッグデータですすから、活用しない手はないでしょう。
そして人間はその空いた時間で、自分たちにしかできない思考に専念すればいいのです。
まとめ
ビッグデータってなに?って人はぜひ読んでみてください。データの威力を実感できます。
読んでいただきありがとうございます。これからも読んでもらえるとうれしいです。