見出し画像

初のクラウドソーシングで失敗し、鬱った話

プログラミングを始めて4ヶ月ほどたち、これから技術力を上げるためにクラウドソーシングに応募したら、毎日馬鹿みたいに働かされ、鬱になって、最終的にはバックれた話。

クラウドソーシング


クラウドソーシングとはオンライン上で不特定多数の人に仕事を依頼・委託するサービス

なぜプログラミングをし始めた?



前々から、何かインターネットサービスをしたいと思い、大学の友達とアプリを開発・運営していた。ある程度、開発も落ち着き始めたので、技術力をさらに高め、かつ色々なインターネットサービスに携わりたいと思い仕事を探していた。

どれぐらいプログラミングできた?



ある程度のHTML, CSSと、少しのJavaScriptとRubyを大学の友達との開発で学んだ。HTMLとCSSは人並みで、JSとRubyは概要を何となく知ってる感じ。

仕事を探し始める


開始


最近「プログラミングで副業」などよく聞く。なので、Youtubeで言ってた「クラウドソーシングで仕事を探そう」ってのみていくつか応募した。とりあえず、「ウェブサイトの作成とかならいけるでしょ」とか考えながら、6件ほどそれ関係に応募した。

応募結果

2つほど返事が返ってきた。一つは落選の通知で、もう一つはぜひオンライン面談をしたいという話だ。その案件は十数名が応募しており、私1人が通過したようだったので、とても舞い上がった。内容はウェウブサービスの開発のためのHTMLとCSSのコーディングであった。四六時中プログラミングをやってこなかったから、そこまでHTMLとCSSに詳しい訳ではないが、概要も理解しているし、なんたって、プログラミングはググるが鉄則だと言われているので、分からなかったことがあれば「ググればいいだろ」、「自分でもいけるでしょ」と思い応募したのだった。なので、面談をしたいと連絡があった時は嬉しかった。何事も初めて何かして、受け入れられる時はとても嬉しいものだ。

申請と面談と契約

実績や能力として学生仲間と作ったウェブアプリのURLとチーム開発をしていから、gitやコメントを書けると記載。

面談では学校の仲間と大きなウェブアプリを作っていたことを説明。自信満々にスキルや経歴・経験について話た。何せ、3ヶ月程しか学んでないので、ある程度コードが書けるようになったことは凄いかも知れないと思っていた。作っていたアプリがある程度技術的に難易度が高く、規模が大きかったのも評価された。さらに、Ruby On RailsでVCMを理解していたこともあり、この案件も似たようなフレームワークを使うので、非常にピッタリの案件になると思っていたし、向こうもそれまで理解してくれているのは助かると言ってくれた感じだった。話した感じ相手もとても印象がよく、話も上手いこと進んだ。また、この案件が教育に関するサービスの開発であった。私は前から教育に関して興味があったので、さらにやる気が出た。

面談が終わり、軽い技術的なテストをした。テストの内容は物凄く簡単なHTMLとCSSであった。具体的な報酬は既存のコードの修正が500円、新規ページが2000円というわけだ。テストからして、あれほどの内容でこの金額は悪くないと思ったし、何せスタートアップに参加出来ることはとてもいいことだと思い、請負契約にサインした。

業務開始

業務が始まる。git cloneでレポジトリー引っ張ってきて、フレームワークのhtmlとcssを組んだ。とりあえずそれをpush。そこでブランチが指定のブランチの上に組まれてないと指摘。指示は「既存の検証ブランチから自分のタスク用にブランチを切るよう」言われていた。確かに、そうだった。しかし、そんなことをしたことがなく、私は開発ブランチから既存の検証ブランチを作って、それからブランチを切っていたので、自分では対応できないコンフリクトができた。「これはおかしい」と思い、何も考えず、開発ブランチから直接ブランチを切って作業をした。

さらに、フレームワークのhtmlの挙動確認が出来なかったことを指摘される。元々はそれは委託契約に入ってはいなかったが、確かにフロントエンジニアではそこまでしないといけないと思った。しかし、私が使っているOSではその挙動確認が出来ないと分かったので、急遽、仮想環境を作り、別のOSで開発が始まった。

専用のパスワード的なものを送られて、「これを入力してください」と言われた。言っている意味が分からない。そもそも自分の元々のパソコンの環境でしか開発したこなかったのに、いきなり違う環境で開発させられてることに違和感と上手く出来ないやるせなさを覚える。

何とかその挙動確認のための検証用サーバーに繋ぐことができたが、使っているgitもエディターも一度も使ったことなく、何もかも意味が分からなかった。

ここまでのことを依頼主に色々質問した。だって「知らないんだもん」し、そもそもバイト感覚で応募したんだから、すき家の店長としか思ってなかった。「分からないことがあったら適当にやらずに聞いて」とも書いてあったので1から10000まで聞いた。

帰ってきた回答が意味わからなくて、とりあえずオンラインで「画面共有して教えて」って言った。そのミーティングが終わったあと、「初歩的な質問が多すぎるのでもう聞かないで」って言われた。「いやいや笑 お前が雇ったんやろ!笑」とか苛立ちながら最初の契約の業務を実行。

とりあえず、渡されたタスクは終わっていたので、それをしてpush。「ブランチの着る場所が違います」とPM。もう一度、push。「ブランチが違う。ゴミが増えるからやめて」とPM。そして、次ミスったら業務執行不可能で契約を破棄とPM。自分も相当イライラしてて、「破棄で」って言ったら、「自分の都合で破棄したら15万円の罰金を払ってもらう」って言われた。確かに、契約書はそんな内容だった。せっかくもらった仕事なので流石に勿体ないし、あとちょっと頑張ろうって、友達とかに色々聞いたりして、ブランチもちゃんと切って提出した。この頃から少し、精神的におかしくなってくる。疲れ果てて寝たが、そのPMの醜い顔が夢にでて、起きる。気がつけばその前の日はご飯も食べてなかった。

次の日

起きると、git管理ツールで、大体の物は修正できてたが、細かいところが直ってないと指摘。完璧に終わったはずだっだのにそれを言われた。依頼人曰く、自分でAdobeのデザインを確認してと言われたが、まずどこにデザインが書かれてるか分からない。

質問しまくって、場所を特定して、修正して提出。やっと承諾を得て、40時間ほど働いて、600円ゲット。とても効率がいい(悪い)。正直キツすぎて涙が出てきたとか出てきてないっとか。

次の仕事

次の仕事を開始。300円でと頼まれる。直してほいしと言われた箇所がまず理解できない。サービスの細かな仕様が分かっていないので、また質問攻めする。向こうも負けじと「資料を読んでください。」という感じ。

この頃には完全に鬱った。ご飯も食べたいと思わないし、5時間ぐらいしか寝れない。連絡用のディスコードの通知音がトラウマになる。

結局、何とか終わらせた。そして、次のタスクは100円でしろと言われた。いくら技量が足りないからといって、毎日10時間やって、一日30円。

現状を変えなければ

これはおかしいし、効率が悪いし、何のためにもなってと友達に相談。勧められて、とりあえず、この時頭もおかしくなってたので、ホットラインに電話。この時は出なかった。次の日、労働監督署に電話。「請負契約だと労働法の管轄外になる」と言われた。全く刑事とか関係しないけど警察に電話。「事件性はない」って言われた。いや、それは分かってる。w

とりあえず、法学部の旧友に連絡。契約書を見てもらったが、やってること自体は全く違法ではないと言われた。しかし、違約金が15万なのは間違っているかもしれないと言われた。なぜなら、800円の仕事を請負、それの違約金が187倍なんて、誰が聞いてもおかしい。

別の友人にも相談した。彼も「それはおかしい」といった。だから、バックれろと言われた。仮に自分がバックれるとその違約金を取るために、向こうは弁護士を15万円以上で雇い、かつ裁判所へいって、800円の違約金がなぜ15万円なのかを説明し、納得させなければならない。弁護士の手取りは勝訴した場合の獲得金額の10%だと言われている。1.5万円のために働く弁護士はいないし、そもそも数十万円する弁護士雇用代を払って、15万円を獲得するなんて話が馬鹿げてる。別になんか来たら払えばいいっと思った。

仕事をバックれる

「バックれる」ことにした。向こうは筆者のパスポートの写しを持っているが、精神的にキツかったし、時間が無駄すぎると思った。ディスコで「辞める」と一言。それで、連絡が取れる全手段をブロックなり、消したりした。その瞬間が人生で一番気持ちよかった。時刻は朝7時。ファミマに行って、ファミチキとスミノフを買って食べた。美味すぎた。

その後、メールや携帯のショートメールにこのままだと訴訟を起こすと言わせたが、完全無視。

学んだこと

  • 契約書はちゃんと読む。

  • 受注前に仕事内容の詳細を確認する。

  • クラウドソーシングを使うときは慎重に。

  • あんなクソみたいな大人にはなりたくない。

  • 技術職おもんない。

  • なんでもバックれたらなんとか行ける。


いいなと思ったら応援しよう!