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2020年ライブ参戦ドキュメント Vol.1 -Official髭男dism @ パシフィコ横浜-

どーも、yuppyです!

季節は年末、肌寒いかと思いきや日差しが暖かい日が続く日々です。

思えば、今年は色んなライブに参戦する予定でした。

昨年だったら、この言葉は「今年も色んなライブに参戦しました」という言葉になるんだと思いますが、今年はなんかその言葉はふさわしくない。

それは言うまでもなく、昨今の感染拡大によって生じたイベント開催制限のことだ。私も、3月から9月にかけていく予定だったライブ20公演が延期・中止となってしまいました。

しかし、そんな事態になる前の1~2月は普通にライブに行っていた。今思えば、そうなることとは知らずに、色々と足を耳を動かしていました冬でした。

今回のテーマ

「2020年ライブ参戦ドキュメント」という企画を行います!
これは、主に私のInstagram (@fmbsxy_sb_ypy) で載せた「#Shiba的ライブレポ」をこのnote用に再編集したもの。内容はインスタで載せたものとほとんど変わらないのだが、少し加筆したり段落付けしたりして、見やすい工夫を加えた特別版となっています。

書いてある内容は、なるべく当時感じたものをダイレクトに載せるため、大幅な修正は行いませんが、今だから感じることを終盤には書き加えるようかと思っています。

言葉数は少ないですが、それでは、行ってみましょう!!

(以下、インスタの投稿と同じ)
https://www.instagram.com/p/B7RyI9InBXg/?igshid=18qfbc0u8luj2

Official髭男dism Tour 19/20
-Hall Travelers-
2020.01.13
パシフィコ横浜 国立大ホール

昨日のこと、2020年のライブ始め。
9年半ぶりのパシフィコ横浜 国立大ホールより。
初めましてのOfficial髭男dismでした。

そんな多くのこと、ライブ前のことは書くことはないけど、思ってた以上に物販はスムーズで、代行だとかその他諸々、欲しいものは全て買えたなということでした。

座席は3階席の後ろから2列目。

最後列に近いところだったけど、どうやら見心地は悪くなく、ぶっちゃけよく観れた印象。パシフィコって、5千人くらい入るから、やはり遠い印象はあるけど、全く見えないわけでもなく、むしろ音がしっかりと跳ねかけるからしっかりと楽しめたなって印象があるかな。

って、内容書く前にライブのこと書き出しちゃってる。
ここから、ネタバレなしのいつものやつ、始めます。


開演 17:15 終演 19:40

定刻を15分すぎて(多分、入場確認だとか楽器準備に時間かかったか?)、ホールは暗転。ステージの幕は、文字通り開いた。

まさに時代は彼らのものだった。
ロックであり、ポップであり、ファンクであり、、、
何より、生だった。

主流がライブやサブスクになっている中での、彼ら自身の立ち方や在り方を既に形にしていたのだ。つまり、彼らが今受け入れられている理由、チケットが尚更取れない理由は観れば全て分かった。

このツアー自体、昨年リリースされたアルバム『Traveler』を提げたものであるため、曲はその収録曲が大半を占めた形となっていた。まず、そのアルバム自体が屈指の名盤であることは言うまでもない。

しかし、名盤を提げたツアーであるからといって、ライブは必ず良くなるわけではない。そこに、バンドとしてのパフォーマンスとしての見せ方が必要となってくる。

彼らは、バンドの編成や音圧でホールを埋め尽くしてくる。髭男のメンバー4人に加え、ホーンセクション・パーカッション・キーボードとサポート5人を加えた体制でのライブを行なっている。これが、生である魅力の所以だ。

ストリングス以外の音を生でやることにより、同期させて見せる必要もなく、曲がありのままで、音がそのまま生きて届くというわけだ。決して、同期を悪く捉えるわけではないが、今の時代、ライブで求めるニーズって、生で曲を存分に浴びることに意味を見出す人が多いと思える。そこを、圧倒的な音像と演奏力で全てを超えてくるわけだ。

何より、髭男自身の個人としてのパフォーマンス力の高さ、歌唱力、演奏の強みが演出を凌駕するほどに強いものとなっている。ポップな印象がどこか強い反面、ライブでは客を何度も煽り盛り上げるさとっちゃん-藤原聡(Vo./Key.)の歌唱力の高さ、何よりよく喋ること。凄まじいのだ。大ちゃん-小笹大輔(Gt./Cho.)のギターの歪み具合しかり、ならちゃん-楢崎誠(Ba./Sax)のサックスソロだとか、ちゃんまつ-松浦匡希(Dr.)のドラムソロ、全ての音が何よりいい。音自体に彼らの強みがあるから、だからパフォーマンスは圧巻の一言に尽きるし、曲の良さが誰よりも光るわけだ。

だから、アレを観たら… 何度でも味わいたくなる。
これが、髭男の時代そのものであり、シーンの最新で最前線の景色であるわけだった。


聴きたい曲は存分に聴けた気がする。なんせ、昨日は成人の日。振袖やスーツ姿で来る方も多いような気がした。成人祝いも込めて、アンコールは1曲多めの特別演出も。2時間半・計20曲。パシフィコ横浜という5千人収容の大ホールは、一瞬でダンスフロアと化し、グッドミュージックに酔い踊り明かすこの上ない一瞬に包まれた。


髭男の人気は凄まじく、アリーナツアーはほとんど取れず仕舞。行けるのだろうか、、わからないってのが全て。でも、来月のFM802のイベントでまた目撃することができるから、今度はライブハウス。どれだけの距離感になるのだろう? またとなく燃えて楽しんで行こうと思う次第なのでした。
2020年、この上ないライブ始めの夜でした。


今、この日を振り返ると...

(この加筆は、2020年11月下旬に行ってます)

この日のライブから、もうすぐ1年経とうとしている。アルバム『Traveler』を引っ提げたホールツアーは、この横浜公演後にドラムのちゃんまつ(松浦匡希)のインフルエンザ感染により、2公演の延期があったものの、2月末の地元・米子市公会堂での講演で無事ファイナルを迎えることができた。

しかし、3月から予定されていたアリーナツアーは、昨今の感染対策の観点から全公演延期が決まってしまった。それを鑑みれば、ホールツアーだけでも完走しきれたことは、今思えば奇跡的なことだったかもしれない。そんなことを思うのです。

さて、ここではその日感じたことを、その時には書けなかったネタバレ込みでの話としてまとめていけたらいいなと思います。さっきのだけでも、そこそこのボリュームでしたが、ここからが濃度高めです。よかったら、お付き合いください!

髭男がこのツアーで示したもの

このアルバムが、2019年10月に発表されたアルバム『Traveler』を引っ提げて行われたことは周知の通り。故に、そのアルバムの曲目が大半を占めるセットリストとなったわけだが、このアルバム自体が髭男にとっての大きな一歩となったことをまずは触れていかなければならない。

そもそも、彼らは2018年4月に発表されたシングル『ノーダウト』でメジャーデビューを果たした。そもそもこの曲は、同日にインディーズとして発売された自身初のアルバム『エスカパレード』の1曲として収録されているのだが、この曲がドラマのタイアップに起用されたことも相まって、シングルカットが実現。メジャーデビューが決まったわけだった。

その後の『Stand By You EP』や『Pretender』などの作品のヒットにより、彼らの知名度は一気に全国区になった。2019年6月に行われた日本武道館公演に成功や夏フェスでの盛り上がりを引っ提げて、満を持して発表されたアルバムが『Traveler』だった。

このアルバム自体に、髭男が表現していることは、言ってしまえば前作『エスカパレード』からは大幅には変わってはいない。彼らのルーツとするポップス・ロック・ブラックミュージックなどのエッセンスが存分に詰まっていることは、このアルバムを聴けば理解できるはずだ。

しかし、前作との大きな違いがあるとするのなら、それは"より多くの人に届けることを意識した曲である"ということ。事実、今作に収録されている全14曲中、10曲がタイアップに起用されている(発売後に起用が発表された曲も含めて)。ここからみられる髭男の需要や求める声は、とても大きなものであるといえるだろう。

タイアップだけでなく、曲作りからも彼らの変化がみられる。プロデューサーに蔦谷好位置やIllicit Tsuboiを迎えた曲も今作には収録されている。それは、本人曰く「曲のテーマに合致させるためにプロデューサーを呼んだ」と話すが、それを簡潔にまとめれば、曲があるべき形にするために、届く方向へ向かわせるために、新たな空気を取り込んだといえるわけだ。

また、雑誌のインタビューでは、「こういう場面でこういう音楽が鳴ったら―というイメージでレコーディングした」と話すなど、ライブなどの曲の届け方やつながり方を意識した曲もこのアルバムでは多い。『Stand By You』でみられるハンズクラップなど観客と繋がるレスポンスや、『旅は道連れ』の軽快なホーンセッションで身体を揺らしたくなる瞬間など、この1枚にはそんな"音楽を通じていろんな人に出会う"という思いが込められていた。

つまり、このアルバムは、彼らを新たなステップへと進むための大きな鍵であり、より多くの人たちと音楽を通じて繋がるための挑戦に満ちていた1枚であったわけだ。

傑作を引っ提げ行われたホールツアー

このツアーは、2019年10月の千葉・市川市文化会館 大ホールから全国24会場29公演を5か月かけて回る自身最大規模のホールツアー。私が行ったのは、22公演目の横浜公演2日目。パシフィコ横浜では、2月の2days含めて、4公演が決まっていたので、序盤の1月を観に行ったのが、この日のライブでした。

個人的な話をしていいのなら、このツアーの倍率は尋常じゃないくらいえくがった。最終的にはFCに入会したのだが、当時は入ってなく、最速先行から何公演も応募し、なかなか当たらない始末。最終的に、DISK GARAGEの会員先行でかろうじて取れたのが、この日の横浜公演のチケット。私にとって、9年半ぶりのパシフィコ横浜 国立大ホールでの一夜だった。

さてさて、ライブの様子を振り返っていきたい。
この日のことを思い出すと、やはり本編で書いた通りのことが確かなんだけど、まさに「時代の寵児」という言葉が相応しいのは間違いないことだった。

見た限り、客席は小さい子どもたちや年配の人まで様々な層がこの日のライブの観客5,000人の中にはいたような印象を覚える。それを思えば、このアルバムに至るまでの1年(もしかしたら紅白の影響もあったりして?)と考えると、彼らがどれだけ多くの人に曲を届けているのかということを、開演前の客席から感じることができた。

定刻より少し遅れて始まったライブは、『イエスタデイ』から幕を切って落とされた。藤原聡(Vo/Key)の高音も、バンド全体のアンサンブルも、1曲目から力強くホール全体に雪崩れ込んでくる。この勢いのまま、『Amazing』、『Tell Me Baby』とフロアの熱気が高まっていく。
それは、確かに髭男の音に呼応し、それを純粋にステージ上のメンバーも客席のオーディエンスともにそれを楽しんでいるから生まれる空気そのものであった。色んなライブを観ていて感じるのだが、この日のライブほど「フロアの空気が素敵だな」と思うことは今までになかったような気がする。それは、もしかしたら髭男メンバーの温度感やオーディエンスのノリ方とか、全てひっくるめて生まれる相乗効果なのだろう。

この後も、『ビンテージ』や『最後の恋煩い』といったアルバム曲や『犬かキャットかで死ぬまで喧嘩しよう!』や『ブラザーズ』といったライブの定番曲と、惜しみなくグッドミュージックを鳴らし続けた。

このライブ、メンバーそれぞれの音の良さやサポートメンバーの技術の巧みさが光っていたのも、ライブの楽しさでもあった。湯本淳希(Tp)、川島稔弘(Tb)、アンディ・ウルフ(Sax)、細沼章吾(Per)、宮田"レフティ"ショウ(Key, Ba)のサポートメンバー5人の演奏力と音色が、髭男の音楽を確かに彩っている。『バッドフォーミー』や『Stand By You』でのビート感やホーンセクションの掛け合いこそ、髭男の音楽の醍醐味であり、踊りたくなるワクワク感の種なのだ。グルーヴ感の良さ、メンバーそれぞれのパーソナリティが程よい温もりになって反映されることが、一音一音に表れていた。

もちろん、『ノーダウト』や『Pretender』などのヒット曲も満遍なくパフォーマンスされた。そのイントロが鳴るたびに、客席から歓声が上がることが、彼らの音楽を求める2020年の音楽シーンの熱気そのものだった。ただの流行歌に収まらない、その音楽に魅せられて、浴びたくて、踊りたくて待ち望んでいる瞬間。それが、とてもキラキラしていた。

この日、私は3階席の後ろから2列目、ほぼほぼ天井席からこの日のライブを観ていたのだが、客席の動きとステージ上の演奏の両方を眺めていると、その呼応を確かに感じることができた。素敵な音楽で言葉に代えがたい幸せ感が生まれる瞬間を目の当たりにできたのだ。その瞬間が、この日のハイライトだったように思える。今、この日のことを思い出すと、真っ先にこの景色が浮かぶのは、この日のライブがそれだけ素敵なものだったからに他ならない。

ちなみに、この日のアンコールは通常より1曲多めに披露していた。というのも、この日は祝日・成人の日のライブだった。その為、客席には振袖や晴れの日を迎えた姿のハタチがちらほらいた。それをみたステージ上の髭男のメンバーが「彼らにお祝いを!」ということで『SWEET TWIST』を急遽セットリストに追加したのだった。

この日のライブの熱気を祝うように、そしてその日のベストをメンバーは全て出し切るように、華やかにホーンの音とともに銀テープが飛んだ『宿命』でライブは終演。メンバー4人は、ずっと手を振りながらステージを後にした。

なんか、2020年1発目から素敵なものを観ちゃった。それが、この日私が抱いたことの本心だった。事実、終演後に残っていた余韻の80%以上がそいつだったような気がする。あとの20%で「この曲のあれがよかった」とか「MCのあそこが面白かった」とか思っていたんだけどね。

まぁ、結構じっくり振り返りましたね。

事実、予定では3月からのアリーナツアーがあったから、そこでよりブラッシュアップされた音や新曲が待っていたのだと思うと、きっとこれから観れるだろう髭男の音楽はこの日を軽く超えてくるのかもなと思うのも事実。あの後、アリーナツアーの広島公演のチケットを取れて、ワクワクしていた中での事態だったから、今になって感じること・考えることはたくさんあるわけです。

そんなところでしょうか。
相変わらずの長尺。書いちゃいましたね (笑)

ここまで読んでくれてありがとうございました!

参戦ドキュメント、まだまだ続きます。

この日のライブのセットリスト

Official髭男dism Tour 19/20
-Hall Travelers-
2020.01.13 パシフィコ横浜 国立大ホール

01, イエスタデイ
02, Amazing
03, Tell Me Baby
04, 115万キロのフィルム
05, バッドフォーミー
06, Rowan
07, ビンテージ
08, 最後の恋煩い
09, 犬かキャットかで死ぬまで喧嘩しよう!

《楢崎&アンディ・Sax Session Medley》
・ゼロのままでいられたら
・夕暮れ沿い

10, 旅は道連れ
11, ブラザーズ
12, FIRE GROUND
13, ノーダウト
14, Stand By You
15, Pretender
16, ラストソング

《アンコール》
17, 愛なんだが•••
18, SWEET TWIST
19, 異端なスター
20, 宿命

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