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2020年ライブ参戦ドキュメント Vol.2 -スピッツ @ 大阪城ホール-

先日の髭男に続き、今回も今年行ったライブを振り返る企画を行います!

今回は、今年2本目のライブとなった日のことを振り返ります。

大阪城ホールでのスピッツのライブでした。
個人的には、通算9回目の城ホ参戦。

今回は前書きはほどほどに、早速進めていきましょう!

(以下、インスタの投稿と同じ)
https://www.instagram.com/p/B7gIfxzHFBt/?igshid=14df755vv6sl6

(以下、インスタと同じ)


SPITZ JAMBOREE TOUR 2019-2020 “MIKKE”
2020.01.19 大阪城ホール

2020年もやはり、私は大阪にお世話になります。
そんな感じの今年の大阪1発目は、スピッツ始めの日にもなりました。
ぶっちゃけ、今日の予定は急遽決まったスケジュールでした。自分自身、昨年のツアー初日の静岡公演を観に行ってるわけだから、どんな演目なのか、どんなステージなのかは分かってはいるわけなのだが、どこか1公演おかわりしたくなってしまった。4月にはホール編行くことも決まっているわけなのに。

なんとなく長くなりそうな文章だから、先に感謝を述べておくんだけど、今日誘ってくれたなつみちゃんには感謝しかないです。初対面だったけど、色々喋ったし、リアクションがいい子だな、なんて。あと、ノリがいいから、一緒にいて、ライブ観て楽しくなっちゃった。誰かとライブ行くって楽しいな、、、なんてことを。ひとり参戦が多い輩故、今日がなんだかいい日にしかならなかったことが、素晴らしく今日のダイジェストだなと思うのです。

そんな感じでライブレポ、進めていきます。

開演 18:03 終演 20:25

ツアーが2020年に入り、アリーナ公演編は大阪4公演を残すのみ。そんな今日は大阪2日目に行ってきました。
(今回も、ネタバレ無しで進めていくので、気兼ねなくご覧頂けたら!)


ぶっちゃけセトリは一部の日替わり曲を除けば、ほとんど静岡公演と同じだったから、今日は全体的を眺めながら、ゆったりと楽しもうかな… と思っていたんだけども。。。


本編だけで23曲もあるのに、その2時間は体感時間僅か30分にも満たないほど、一瞬で過ぎ去ってしまった。

観ていて、ふと気付いたことがあった。
なんだか、スピッツがスピッツたる所以なるものを。
それを言語化するには、いかんせん難しいことでもあるのだが、強いてひとつだけキーワードを挙げるとするのなら、瑞々しさだ。

何かと、スピッツって爽やかなバンドだというイメージの話をよく耳にする。それは、確かに彼らの名曲のイメージだとか、草野マサムネ(Vo./Gt.)の声質然り、それらがバンドのイメージを形作っているのだと言えるわけなのだが。

ただ、、そういうことをライブで感じたのではない。

上手いこと言えないんだけど、歌うたびに彼らが瑞々しくなっていくのだ。正直な話、今日のライブで披露された全ての曲が最高にカッコ良かったのは事実なんだけど、ライブ1曲目とアンコール最後の曲を思い返すと、圧倒的に最後の曲の方が声出てるし、なんなら毎分毎秒若返ってるんですか?!と問いたくなるほどの力が漲っている。

そして、バンドはそれに呼応するように、音が研ぎ澄まされていく。三輪テツヤ(Gt.)のアルペジオや田村昭浩(Ba.)の騒ぐベースプレイ、崎山龍男(Dr.)のドラムソロや腕捌きにしても、それらが瞬間瞬間で煌めいている。

恐ろしくも美しくも、あり得ないくらいの魔法を誇示しているバンドなんだ。そんな、スピッツたる所以をずっと感じていた。


というか、今までスピッツのライブを観に行くってなると、複数参戦することがそんななかったから、セトリを頭に刻み付けるような見方をしていたから、メンバー1人ひとりをしっかり追ってみる、ってのがどこか初めてだったのかもしれない。
スタンドF列の眺めのいい席から ”見っけ” たのは、そんなワクワクしかしない瞬間のトキメキだったのでした。

スピッツのMIKKEツアーは、個人的にはホール編の米子公演を残すのみとなりました。ホール編で鳥取でみるっていう、そんな瞬間を叶えるまで4ヶ月を切っていた。時間は早いなぁ… どんどんワクワクして行かなきゃじゃん。楽しんで行くよ!!これからも醒めないでね。

今、振り返って思うこと

正直なことを言っていいのなら、ライブのネタバレや曲とかを交えながら、セットリストの良さとか演奏の話をしていくのが、後書きとしては好ましいことなのだと思います。

しかし、MIKKEツアーのアリーナ編の後に、3月から開催予定だったホール編は、昨今の感染対策の観点から全公演延期になってしまった。

私も本当だったら、4月の振り替えとして決まっていた11月17日の米子コンベンションセンター BiG SHiPでのライブに行くはずだったが、それも延期になってしまった。振替日程の調整は、今もスタッフの方々が必死になって行っていると思うし、昨今の感染拡大の報道を見ていると、満席のフロアでライブができる日はまだ遠いのかなと感じてしまうのも、事実だったりする。

なんか、今1~2月に行ったライブに対して思うことって、ざっくりといえば2つあって。1つ目は「この時期に無事ツアーができて、そして完走しきってよかったな」という安堵感、2つ目は「ツアーは途中で延期・中止になってしまったから、今のうちに見れてハッピーだったな」という安心感もありながらもどこか苦い味が残る感情。これから振り返るライブの中にも、その感情を覚えるものがいくつかあるのだが、このスピッツのライブに対して思うことって、どちらかと言ったらその2つに当てはまらないような気がしている。

確かに、MIKKEツアーのアリーナ編を完走したといえば、ひとつの安堵感になるのかもしれないが、ホール編を始めることもできずに延期になってしまった事実を思えば、なんか心苦しいことも確かにあるわけだ。

そして、私にとってのMIKKEツアーって、ひとつ大きな意味があるツアーだったように思える。その意味を鑑みると、なんかその2つでは片付かない感情なような気がしていて。

私とスピッツと同級生との思い出話

私が初めてスピッツを観に行ったのは、2016年・高校3年の時に行った静岡市民文化会館での"醒 め な い"ツアーだった。ライブ中、その曲の歌詞の通り、「ガーン」と衝撃を覚えて、そこから本格的にスピッツのことが好きになった。

そのライブは、当時の同じクラスだった同級生K君と一緒に行った。K君は、昔からのスピッツファンで親子で好きだと話していた。彼がスピッツ好きだと知ったのは、高2の夏休み前の話。当時、地元の映画館で「スピッツ 横浜サンセット2013 -劇場版-」が全国各地で順次上映されていた。そんな映画が、遂に地元・静岡の映画館で上映されることが決まった。私は、公開当日に観に行き、その音にワクワクしていった。

しかし、同級生の彼は、地元で上映されていたことを知らずに、公開終了の日を迎えてしまった。その日から何週間か過ぎた夏休み前、教室の大掃除中の会話でそれを話したら、「なんで誘ってくれなかったの!」と、笑いながら箒で殴り飛ばしてきた。私は「そんなこと知らねぇよ」と思いながらも、その狂気と笑顔から、彼の熱を感じ取っていた。

だから、いつかはK君とスピッツを観に行こう。
そんなことを決めていた中での、高3の春にその知らせは届いた。9月に静岡でのライブが決定した。応募しない理由が見つからなかった。ホールツアーということもあり、あとメンバーのうち2人が静岡出身という話題性も鑑みて、「きっと倍率高いだろうなぁ」と思い、ダメ元で応募したサンデーフォークの先行で、チケットが取れてしまった。奇跡的な幸運だった。その結果、9月下旬、K君の誕生日が近い金曜日に、初のスピッツライブ参戦が叶ったのだった。

それ以降、スピッツのライブに行くときは、K君を誘うのが私の中では通例となっていた。翌年、大学進学で私は鳥取のほうに、K君は広島のほうに進学した。それ以降も、ライブに行ったり時々呑みに行ったりで、友達関係は続いていった。

そんな中で、個人的に決めていたことがあった。それは、「いつかそれぞれの居る県でスピッツを観に行こう」ということだった。実質、K君の居る広島では、2017年・"THIRTY30FIFTY50"ツアーの広島グリーンアリーナと2018年のFC限定ツアー"GO!GO!スカンジナビア vol.7"の広島CLUB QUATTROで叶った。じゃあ、次は私の居る鳥取で!という思いだった。

MIKKEツアーでの鳥取公演は、米子コンベンションセンターでのライブだった。例年だったら、鳥取市にあるとりぎん文化会館でスピッツはライブをしていたけど、元々予定されていた2020年4月は改修工事期間だったため、そこでのライブはできない模様だった。普段、鳥取市にいた私はそれが少し悔しかったけど、米子コンベンションセンターも何度か行ったことのあるホールで素敵な思い出がたくさんある場所だったから、そこで観れることにワクワクしていた。そして、FCの最速先行で米子公演のチケットが2枚取れた。故に、鳥取でスピッツを見るという夢が叶いそうだった。

しかし、昨今のご時世になってしまった。

もし振替公演が開催されるとして、その時期はもう私は鳥取に居ない。大学を卒業したら、地元に戻ろうと決めていたからだ。K君がどうするかは知らないけれど、元々願っていたこと・それぞれがその街に居るときに観るということは、叶わなくなってしまった。

それを感じると、今の事態を仕方ないなと思うと同時に、大学ラストの1年が水の泡となってしまったこの事態を憎みたくなる気持ちが生まれる。

だから、その2つの感情で言葉を括ることが難しいのだ。

大阪城ホールでの思い出

初めに書いた通り、ネタバレを避けたいから、この日のライブに関することを今回は控えていきたい。じゃあ、何のための加筆だよ、思い出話ばかりじゃねぇかよ、と思う人もいるかもしれない。

少し考えがある。
それを今回、まとめたいと思う。

このライブに至った話を少し書いてみたい。

"初めまして"との出会い

私自身、MIKKEツアーは2019年11月30日に静岡エコパアリーナで行われたツアー初日を観に行っていて、そこから「次はホール編で米子だ!」とアリーナ編に関して満足な思いでいた。

そんな時だった。
いつものようにTwitterを徘徊していると、知っている子がスピッツのチケット取れたというTweetに目が留まった。「おめでとう」とリプをしてその子(なつみちゃん)と会話していたら、彼女はスピッツを観るのが初めてとのこと。そして、2枚取れたんだけど誘う相手を誰にしようか悩んでる、みたいなことを知ることになった。

とっさに「行きたい!」とリプしていた。
私は大阪城ホールに行くことになった。

リプしたのは、単に城ホでスピッツを観たかったからなのか、その子のサポートをしようと思ったのかはわからない。きっと、その2つはあったんだと思う。

そして、当日を迎えた。
大阪城ホール前の噴水でその子と待ち合わせすることにした。1月の寒さらしく、厚着のコートを着た彼女は、なんかボーイッシュでカッコよくもあり可愛い姿だった(何を語ってるのか)。

その子は前々からスピッツに興味を持っていて、どこかのタイミングで観に行ってみたいと思っていたそう。そんな中での朝ドラの話題やアルバム・ツアーで、応募してみたら当たった、ということだった。

その話を聞いていたら、そのリアクションって至って当然のことなんだよな、と思えてきた。それは、1998年生まれという年齢の中で、スピッツに出会う時間軸って、何かしらの影響や機会がなければ出会えないものだなと、腑に落ちて。そもそも、のんびりと動くバンド故に、彼らを奇跡的とみる人も少なくはない。だから、その純粋な反応ってものが、ファン歴4年(実際はもっと長く聴いているけど)から見たら、新鮮なもので、なんか当時の自分の感情を観ている感覚がして、不思議な気分でした。

ライブを通じて感じていたこと

ライブの幕が上がり、2時間半ほどのステージは一瞬で終わり、帰路に向かう時間がやってきた。帰り際のその子はとてもワクワクした目をしていた。「楽しかった!バンドの音がすごい良かった!」とか話していた。とても興奮した、素敵な高揚感とともに。

その途端、私はその子が音楽の魔法にかかった瞬間を知った気がした。
そんな瞬間って、私は色んなライブを観に行って、そのたびにその感覚を知っていたのに、この日のそれは、その言葉では包み切れない力があったように思えた。

ライブは、聴きたい音楽、観たいアーティストに出会う場所でもあるけど、その先にあるものって、その瞬間がきらめいて大切な宝物のようになることなのかな、と考えている。それは、音楽が持つ魅力そのもので、その瞬間が今という時間を刻んで、その時に至るまでの過去や涙や笑顔までも鮮明に記録するホルダーのようなものに思えるから。

その時見たその子は、まさにその魔法に包まれていた。それを見て、私はなんか幸せになった。それと同時に、なんで私がスピッツに魅せられているのか、少しながらわかったような気がした。

それは、その魔法に出会いたいから、なのかな...と。うまく言葉には表せないけど。

そんなライブが、この日の大阪城ホールのライブでした。今日も長くなっちゃった。ここまで読んでくれて、毎度拙いブログですが、ありがとうございました!!

((この日のライブのセットリストは、ツアーがまだ控えているため、掲載を控えます))

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