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たぱさんの『米国株で始める100万円からのセミリタイア投資術』を読んでみて



投資家グリーンです。

ここでは先輩投資家たぱぞうさん(以下、たぱさん)がKADOKAWAさんより2021年6月23日に出版された書籍、『米国株で始める100万円からのセミリタイア投資術』を読んでみての感想を記してみます。
(たぱさん。KADOKAWAさん、ありがとうございます。)

たぱさん


しっかりインプットし、こうしてアウトプットに繋げていくことで自身の理解が深まる為、大切にしています。

拝読しての感想ですが、また一冊、投資家必読の書が誕生したというのが本音です。

これから投資を始めようと考えている方や始めたばかりの方、また自身の投資方向性に迷いのある方には特に気付きの宝庫でしょう。

それだけではなく、お子さんとお住まいの方、はたまたセミリタイアを目指すも、その方向性に迷いを持たれる方にもきっとヒントとなるエッセンスが詰まっています。

そして、株式投資から一歩踏み出し、不動産や太陽光投資を検討されている方にも、その道を歩まれているたぱさんのご経験が記されています。


私は過去に3冊のたぱさん書籍を拝読していますので、正直なところ内容は重複し、新たな気付きは無いかもと思案しつつページをめくり始めましたが、いやいやたぱさん、あなたどれだけ引出しあるんやと言ってしまうレベル(笑)


内容は今回も濃いのですが、その中でも個人的に沁みた箇所をポイント毎にまとめてみます。


多少ネタバレ的なところもあるかと思いますので、これから読むのを楽しみにされている方はお控え頂けますと幸いです。


それでは!


【セミリタイアや投資出口等について】



ここ数年、FIREと呼ばれる早期リタイアムーブメントが国内外でも起きていますが、今たぱさん書籍でもセミリタイアという視点にてそれは語られています。


具体的には、様々な環境下にあられる読者の方々に向け、再現性の高い視点や考え方、そして忘れてはいけない大切なポイントまで。


一人ではなくご家族二人でのセミリタイアであれば、やはり合意形成がまずは重要という視点。


合意形成と書くと少し難しいですが、要は心を通わせましょうという事。


そうする事で目標が出来、セミリタイアへの道程はきっと楽しいモノになるという視点。

他方、実際にセミリタイアをする上ではお金は必要であるのが現実であり、ここについては現在から未来における必要金額を算出し、ここからセミリタイア費を逆算するという手法にも触れられており、これまた再現性の高さを感じた次第。

本業以外でかんたんな労働や不労所得があれば、セミリタイア時までに積み上げる資産額ハードルが下がるだけでなく、さらに言えば現在の支出を見直す事での圧縮も可能。


そうした言わば支出の最適化により、セミリタイアの恐怖心も緩和出来ると本書でたぱさんは述べています。

今からどんな仕事が自分には出来るのかを把握した上で、コツコツ着実に資産形成を。


そうして積み上げていくことで(会社などを辞める)恐怖心を和らげることに繋がっていきますと。

とは言うものの、歩み出したセミリタイアへの道、人である以上、途中で不安な想いに出くわす事もあるでしょうけど、そんな時の対処方法にも触れられています。やさしいですたぱさん。


【セミリタイアにおける投資出口戦略について】


一般的なセミリタイアに向けた資産作り、いわゆる投資出口戦略ですが、これについても非常に大切な視点が記されていました。

それは、方法は取り組む方の価値観次第でたくさんあるという事。

分かりやすいのは、たくさんの米国株投資ブロガーが発信されている配当金(インカム)をその時に向けて積み上げ、セミリタイア時を迎える方法。


かく言う私も、米国株へ投資を始めたきっかけはこの出口視点がメインでした。

ですが本書では、他のより再現性の高い視点が記されており、これが『資産最大化と取り崩し』視点なのですね。

要は、米国の年間成長率に視点を合わせる事。


で、その成長率以下を取り崩していく事により、積み上げたセミリタイア資産減少をゆるやかにしつつ、税金の先送り効果も相まった資産の最大化へも同時にアプローチ出来ること。

具体的にですが、米国の今後は約5%の成長率と言われており、これ以下の例えば4%を積み上げた資産から毎年取り崩していくのですね。

結果、課税された配当金(インカム)を積み上げてその時を迎えるよりも、税金を長期間繰り延べつつ最大化した資産を取り崩す事で、目指す設定したセミリタイアの入口で大切な資産が最大化している、そういう視点です。

とはいえ、これがベストという押し付け論ではなく、あくまでも米国市場や自身の考えを疑い、かつ固執しすぎない認識にも触れておられるフラットさが心地よい具合。

実際、米国市場の過去を見ると、10年単位での株価低迷期が存在していた事は事実であり、今後もそうした事象が起こり得るやも知れません。

そうした言わばリスクに面した時、こころの安定を維持してくれるものこそ配当金(インカム)である側面も無視出来ませんので、設定したセミリタイア時点まで、私を含め、読者の皆さんがそれぞれ歩まれる道中を照らす役目もまた、本書に私は見出しています。


【気付きは財を成す】



日々生きていると、様々な流れていく事象への意識が薄れてしまう事も多々ありますね。


ですがその事象にこそ財、すなわち資産の最大化を成す為のヒントが無数にあり、本書からもそうした気付きを多数得る事が出来ましたので、その一部を以下にまとめてみます。

●外から対象を見ることが大切

何でもそうですが、対象(自分自身も含みます)の本質を見抜くには、客観的(外から)チェックを行う事が重要であり、これは投資にも言えるという具合です。

どの市場や国へ大切なお金を投資していくのか。

デフレが続いている日本に対し、インフレに転じている米国。これは即ち日本が貧しくなっている側面であることを意味しますが、その日本で暮らしていてはなかなか気付きにくい状況です。


●何に投資をしていくのか

たくさんの投資商品が溢れていますが、限りある大切なお金なので、成長が期待できるものに投資し、それにより所得減をカバーする事にも繋がっていきます(生活防衛術側面)。


●いつまでもあると思うな安泰なサラリーマン

コロナで社会が大きく変わってしまった今、今後は能力やスキルのないサラリーマンは排除されていく可能性が。

ではどうするか。

勤務先に人生や収入を委ねるのではなく自分で仕事をし、投資で資産を増やしていく。

この二本柱、言わばツインエンジンで人生を担保していくということ。


結果、自分らしい人生を描くことに繋がるだけでなく、もし、この仕事を失ったらという不安を投資で緩和出来る事にも繋がっていく。


そうした気付きや意識の積み重ねがこころ豊かな人生構築にも繋がっていくと。



【なぜ米国市場なのか】



たぱさんは現在、米国上場企業をほぼ網羅するVTIというETF、すなわち米国市場を推奨されていますが、個人的に重要と感じているのが、なぜこの考えに至ったのかという過程です。


その理由についても本書では記されており、以下簡単にピックアップしてみます。

●米国のミソ

よく人口増な米国と言われていますが、それだけではないのですね。

人口増だから何が成長し、また維持されるのか。これは大きな気付きでありました個人的に。

ヒントは、米国社会においては、お金は繋がり、循環・拡大し経済成長していくという事。


この部分、日本や欧州、そしてアジアはどうなのか。投資対象となり得るのか、という視点。


●分散は大事だが、世界分散なVTを米国VOOが上回っている点は何か

VTを選択する方、はたまたVOOやVTIを選択する方、それぞれおられるでしょう。

ですが、その選択で良いのか、また自身の選択に対する客観的な視点も本書を読まれると得る事が出来ると感じました。

米国市場は良いとはいえ、決して自身の考えに固執することなく柔軟性を持つことが重要であるとも。



【不動産や太陽光投資について】



ご自身で米国市場資産分散の大切さに気付かれたたぱさん。


資産が大きくなるに連れ、資産管理法人を設立したのは太陽光発電への投資がきっかけとの事で、その歩みや、経験者だからこその視点で不動産や太陽光投資についての以下な記述も。


●不動産や太陽光投資、利回り等の数字をどう見たら良いのか。

●株式投資にはないメリットとは。

●太陽光発電投資リスクを感じる方にオススメな投資手法とは。

といった構成で、広く実践的なポイントが記されています。



【最後に】



繰り返しますが、本書は大切な気付きの宝庫でした。

中でも再現性、すなわち誰がやっても期待する成功を得やすい投資のコツにも触れられています。


それは例えば、

●投資において大切なのは額ではなく時間

出来得る限り早く始め、投資をして市場に泳いでいった大切なお金が働く時間をたくさん長く作ること、これに尽きるといっても過言ではありません。


そこに額も大小はあまり関係がなく、むしろ早く投資をすれば知識と経験も時間の経過と共に集積される事のメリットが大きいのですね。

加えて、投資の習慣化が叶えば浪費癖対策にも繋がっていきます。


さらに言えば、そうして得た自身の経験を『自ら情報発信』することで、新たな繋がりが生まれる事もあるのですね。

ただし、運気を高める言動もセットであると、たぱさんは説いています本書では。


以上、私グリーンなりの個人的な感想を記させて頂きました。


お読み下さりありがとうございます⛄


何か質問等ございましたらこちらまでご連絡下さい。


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