小説
堕天
随分以前に綴りました
今読み返しても稚拙
序章
この先
長々と続く
完結しているのだが…
堕天 ─序章の修羅─
潮騒が響く
砂を踏み潰し
視界に入る悪趣味な
パラソル目指す
パラソルの下で寝そべる
脂ぎった豚野郎
背中の昇鯉も
丸々太っている
周りを囲む黒服の一匹が
ドスの効いた声で
あたしに
「デリへル?」
と声を掛ける
その刹那
「臭えんだよ口」
と呟きながら
脳天に鉛玉を ぶち込む
黒服共が騒ぎだす
後四匹
「唄うな糞が」
舌打ちしながら
鉛玉四発
無駄無く黒服を排除する
ターゲットの豚野郎が騒ぐ
あいにく豚の言葉なんか
わからない
脳天に鉛玉喰わせ
その場を立ち去る
笑みが消え無い
薄笑い浮かべ歩む
潮騒の響きが
心地いい
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