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10年以上愛している音ゲーを今更辞めたくない理由

読みました。

発狂皆伝、凄いです。嘆きの穴(A)フルコン、凄いです。私からしたら本当に凄いとしか言葉が出ません。最近また再開してとりあえずSP二段をまた取った自分からしたらまだまだなのかもしれません。
ちなみに私の音ゲー遍歴は10年前くらいにjubeatから入り、そこからボルテ、チュウニズム、EZ2ON、Phigros、果ては5鍵(CS版)と浅~~~~~く広く遊んでいます。今メインで遊んでいるボルテもアルジェント3、アルトラ回で或帝滅斗を取ったなど、他のプレイヤーからしたらまだまだだと思っています。

マクバ未だにAAA乗らなくて液状化してる

この通り、私は他音ゲーマーより実力の差は大きく、決して上手くない部類に位置するでしょう。
それでも音ゲーを辞める気になれない、今更辞めたくもない理由は『音ゲーのおかげでHardcore/Hardstyleという音楽に出会うことができたから』の一つに尽きます。今、こうしてハードミュージック界隈の一員として自転車操業ながらも活動できている(と思っている)のは音ゲーがあったからこそだと思っています。


『あの曲』が無かったら『今』はない

前述の通り、私の音ゲーはjubeatから始まりました。もう少し前を遡ると太鼓の達人とかあったりするんですが、本格的にハマったのはこの頃からだったと思います。
もうほとんど覚えていないんですが、その時はまだsaucer fulfillの頃だったかな。友人がプレイしていたのを見て「じゃあ俺もやってみようかな~」というノリで始めたのはうっすら覚えています。

めっっっっっっっっっっちゃくちゃ面白かったです。

当時jubeatが下火になっていた頃だったらしい(前バージョンで色々あったと聞く)のですが、マーチングにドハマリしていてひたすらドラムに打ち込んでいた私からしたら全く新しい音楽体験でした。
何か知らんが心が動く。『金野火織の金色提言』の歌詞を引用するなら今思えばこういうことだったのかもしれません。

そうしてjubeatのためにゲーセンに通い、propへとバージョンが変わりちまちまと遊んでいたある日、RoughSketch氏のSacrifice for Justiceという楽曲が配信されました。この曲は当時そのバージョンに存在したARENA MODEというモードの課題曲の一つとして追加された曲でした。

何もかも衝撃的だったのが今でも覚えています。

幸か不幸か、私はこの曲に今までの音楽観を破壊されました。
幸か不幸か、私はこの曲に人生を狂わされました。

狂ったように遊びました。そしてこの曲が、DTMを始めようとするきっかけとなり、Hardcore/Hardstyleにハマるきっかけとなり、そして、今の自分がこうして存在するきっかけになったのだと思います。

ちなみにjubeatは今でも某ゲーセンで見かけたらたまに遊んでいます。頻度は一気に下がりましたが、それでもたまにやってみると楽しいんですよね。

『音ゲー』から受けた恩は計り知れず

音ゲーは現在、FPSやMOBAといったジャンルと比較すると盛り上がりに差があると例の記事に書いてあります。実際、FPSやオンラインゲームもやってきましたが、やはり他ジャンルとの盛り上がりの差を感じることは多々あります。
しかし、そんなマイナーなジャンルである音ゲーに『良い意味で』人生を変えられた人は数知れずだと私は思っています。かのDJ TECHNORCH氏も、当時のビートマニアに収録されていたL.E.D.氏(-G名義)のHELL SCAPERのおかげで人生が変わったのは有名な話ではないでしょうか。そういった人達をたくさん目の当たりにしてきたゆえに、どこか無下にされたような気がして正直いい気分にはなりませんでした。

特にHardcore/Hardstyleに関しては音ゲー抜きでは絶対語れないと思っています。もっと遡ればリッジレーサーもあったと思いますが、やはり音ゲーが与えた影響は絶大なものではないでしょうか。私が尊敬するRoughSketch氏もきっかけはポップンミュージックのdisable dA STACKだったくらいです。

その他、私のフォロワーで太鼓の達人のさいたま2000からHardcoreにハマったのがきっかけで老舗海外レーベルや海外でDJをしている方がいたりと、音ゲーにこのような影響を受けた人は少なからず、いや、おそらく数多く存在します。

今更無下にできない、いや、無下にしたくないのです。それだけ音ゲーから受けた『恩』は計り知れないのです。

"RHYTHM GAME WILL NEVER DIE"

確かに今、ゲーセンの音ゲー自体は衰退傾向にあります。そもそもゲーセン業界自体が縮小傾向にあるのは言うまでもないでしょう。しかし、音ゲーそのものは形を変えて残り続けると私は信じています。

スマホやタブレットで遊べる音ゲーが増えてきたのはおそらく2010年代でしょうか。この頃から、音ゲーはゲーセンで遊ぶものではなく家で遊ぶものという認識に変わり始めた気がします。そしてコロナ禍を経て2020年代、Steamでも本格的な音ゲーが増え始め、ますますその傾向が強くなりました。ゲーセンの音ゲーも各メーカー頑張って新作を出していますが、固定客が多くつかず、そのままサービス終了してしまうという流れが多い気がします。そう考えるとゲキチュウマイってすげえんだな……

それでも音ゲー自体は誰かの心に残り続ける限り、絶対無くなりはしないだろうと思います。それがゲーセンだったり、アプリだったり、PCだったり。
音ゲーがきっかけになって本格的にDTMを始めたり、ドラムを始めたり、DJを始めたりする人も今後出てくるでしょう。そのような人達を絶やさないためにも、音ゲーは形を変えて残り続ける、いや、残らなければならないのだと私は信じています。

RHYTHM GAME WILL NEVER DIE.
音ゲーは死なない。

おわりに

普段こんな記事を書かないんですが、某記事を読んであまりにも引っかかるところがありすぎたので少しばかりインターネット超下手くそムーブをしてしまいました。数年前の自分がこの記事を読んでいたらおそらく冷笑していたでしょう。
しかし、今こうして記事が書けるのはハードミュージック界隈の一員としてHardcore/Hardstyleを深堀りしてきたからだと思っています。海外と日本ではこの分野は事情が全く異なります。もしかすると、日本のクラブミュージック全体にとって音ゲーはもはや欠かせないものになっているのかもしれません。

Ryu☆:『beatmania』の稼働開始から26年経ちますけど、このゲームで積み重ねられたものが最適化されて、いまの状態になっているような気はしますね。DJ TECHNORCHくんの言葉を借りれば「音ゲーコア」というように。ジャンルというか、日本独自の音楽になっているように思います。あと文脈的にひとつ考えられるのは、このゲームが流行りだしたときにクラブカルチャーが少し弱っていたということ。大きなムーブメントとしてトランスが2000年前後に勢いを失くして、そのあとちょっと空くんですよね。EDMが出てくるまで結構時間がかかった。その間にダンスミュージックの入口になっていたのが、「BEMANI」や音ゲーだったのかなと。自分よりも若いアーティストを見ているとそう思います。

https://realsound.jp/tech/2024/03/post-1605617.htmlより引用

クラブミュージックをディグるだけなら音ゲーじゃなくても十分事足りるでしょう。今はさまざまなサービス、コンテンツなどが溢れ、音ゲーだけが全てではない時代になりました。
しかし、音ゲーは『楽器を演奏する』『音楽を聞く』などといった体験では味わえないものがあると思っています。『音楽』の『ゲーム』だからこそ味わえる、FPSやMOBAでも味わえない、唯一無二の魅力があると信じています。マーチングにドハマリしていてひたすらドラムに打ち込んでいたと書きましたが、私は音ゲーは楽器演奏の延長線上にあるものだと考えています。

マイナーなジャンルだとか、ゲーセンがどうとか、将来性がどうとか、そんな次元の話ではありません。私は音ゲーのおかげで自分の中の音楽が更に広がりました。もはや、自分の音楽生活の中でも音ゲーは一部となっています。

だからこそ、私は音ゲーのためにゲーセンへ赴くのです。
だからこそ、私は音ゲーを極めるのです。
だからこそ、私は音ゲーを愛するのです。
だからこそ、私は音ゲーで培ってきたものを無下にしたくないのです。

一つお願いがあります。もしあなたの人格が成熟し、興味の対象が「ソレ」から別の次元の「アレ」へと移った時、どうか今のあなたを高めるために過去あなたが好きだった「ソレ」をおとしめる事はやめて下さい。あなたの青春を辱め、あなたがあなたを辱めることをどうかやめてください。

【好きを貶して自画自賛ですか?子供笑うな来た道だ】
【金野火織は自分で決めたい】

https://p.eagate.573.jp/game/2dx/26/newsong/29_konno.htmlより引用

to とあるゲームを頑張ってた人
あなたの人生が、今後更により良い方向へと変わりますように。

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