中国で現在ブロックされているサービス一覧(2019年度版)
中国では金盾(キンジュン)という中国政府によるファイアウォールシステムがあります。
2年ほど前、中国に住む15歳くらいの女の子とLINEしていた時期がありました。ある日、日本の音楽動画を送ってあげたら
「あびゃびゃあああ!開けないですぅ!」
と言われたことがありました。(原文は英語なので、口調は適当)
「え?これYouTubeの普通の動画なのになんで?」
と思っていたら、その動画どころかYouTubeそのものが規制されていたということがわかり、すごくびっくりしました。
↓こちらは中国内からGoogle検索しようとした時の例です。規制中のサイトは「China is watching you...」だとか「China has you...」みたいに恐ろしい文章が突然表示されたりはせず、こんな風にごく一般的なDNSエラーと同じように表示されます。なので、中国人の中には政府からいろいろなサイトが規制されているという事に気が付いていない人も結構いるかもしれません。
今現在、どんなサービスが使えないのか。最新の状況を見ると、実にいろいろなサイトが規制されているということが分かりました。
GoogleもGメールも使えないし、インスタグラムもYouTubeもFacebookもTwitterもWhatsappも見れないのです。
Dropboxなどの便利系サービスだって使えません。ニューヨーク・タイムズやウォール・ストリート・ジャーナルやBBCとかの海外メディアもブロックされています。Wikipediaだって検閲済みの中国語版以外は全部規制です。
XvideosとかPornhubとかのエロサイトなんてもってのほかです。
もちろんArchive.orgとかもバッチリ規制されていて抜け道も塞いでいます。
あと、エンジニアの方はすごく驚くかもしれませんが、Google関係のCDNも全部規制されています。
こういうよくあるjQuery読み込みコードも中国ではGoogleのありとあらゆるドメインがブロックされていますのでロードエラーになっちゃいます。
<script src="http://ajax.googleapis.com/ajax/libs/jquery/3.4.1/jquery.min.js"></script>
(代用として http://code.jquery.com/jquery-3.4.1.min.js みたいな規制されていないCDNを書けばOK)
「えー、こんなに規制されてたら中国人不便じゃない?」って思うかもしれませんが、実は負けず劣らずのサービスが中国内に存在しており、ある意味独自の非常に高度な文化圏まで築いています。
最近はやりのTikTokなんかも実は中国で生まれたサービスだと知って驚く方もいるのではないでしょうか?
中国のGoogle検索「百度 baidu」
https://www.baidu.com
中国のAmazon「アリエクスプレス」
https://www.aliexpress.com/
中国のツイッター「微博」
https://weibo.com/
中国のfacebook「人人網」
http://www.renren.com
中国のyoutube「youku酷」
https://www.youku.com
中国のニコニコ動画「bilibili」
http://www.bilibili.tv
中国のTwitch「YY」
https://www.yy.com/
中国のLINE「WeChat微信)」
https://www.wechat.com/ja/
中国のグーグルストリートビュー「地」
https://map.qq.com
ビリビリ動画なんかは、ニコニコ動画がコメントが流れるシステムの特許を海外では取得していなかった不備を突いて、システムを丸パクリしアイコンまでも露骨にパクっていますが、ニコニコ動画が意味不明な経営判断で改良を怠っていた期間にも研鑽し続け、質の高さはもはやニコニコ動画を大きく越えており、ニューヨークのNASDAQに上場を果たしあのディスカバリーチャンネルとのコラボなども実現させています。
単に海外でやられちゃったので法的になすすべが無かっただけだと思いますが、ニコニコ動画もビリビリ動画を追認しています。
(ニコニコ動画のアイコンそっくりなアイコンが恥も外聞もなくアメリカで広まっているのを見た時、多少感じるものはありました 笑)
ところで、規制されているもの、いないものが死活問題になる職業の人ももしかしたらいるのではないでしょうか?
では、どんなサービスが規制されていないのか?を教えましょう。
また、規制中のサービスの全リストもあります。
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