スタッシャーとZipTop/どっちが良い?
繰り返し使えてサスティナブルな商品として知られるようになったシリコンバッグ。
今まで興味はあったけれど、野菜などの保存にはビニールタイプのジップ付き保存袋を使っていて、袋が余っているのにシリコンバッグを買うのはサスティナブルな観点からすると本末転倒なのでは?と思い、なかなか買えずにいました。
ただ、そのまま電子レンジが使えたり、湯煎もできたり、使い勝手は良さそう。
と、いうことで少しずつ買い足して使った、個人的な感想を記録しておこうと思います。
シリコンバッグの機能
シリコンバッグとして有名なブランドといえば、「Stasher(スタッシャー)」と「ZipTop(ジップトップ)」ではないでしょうか。
冷凍保存OK
電子レンジOK
湯煎OK
食洗器OK
どちらも機能としては同じだし、サイズや形の種類も豊富。
そしてどちらも良いお値段します…。
1番小さいサイズのものでも1500円くらいしてしまうので、今まで何袋も入って数百円だったジップ付き保存袋とは比べ物になりません。
繰り返し使えるとは言え、気軽に手を出せるお値段ではないですね。
「ちょっと試してみるか~」って思っても、金額からなかなか手を出せない人も多いような気がします。
「失敗したらどうしよう」、「使わなくなる可能性もあるな」と思って、私も購入に踏み切るまでには時間がかかりました。
あったら良いなと思う場面が増えてきた時に、少しずつ買い足していった感じです。
Stasher/スタッシャー
まず購入したものがStasher。
理由はマチがあるもの、ないものが選べてどちらが自分に合うか試しやすいと思ったから。
ただサイズは豊富なので、なにが良いかわからず、ひとまず3サイズがセットになったスターターセットを購入☟
まとめて買ってしまった方がお値段的には少しお得になります。
ただ、それでも高いので、本当にお試ししたいだけだったり、使いたいサイズが決まっているのであれば、セットでないものが良いと思います。
マチ付きのものはナッツやオートミールなど乾物の保存に使っていました。
スープの保存なんかにも良いみたいですが、ジップ部分の口が閉じてしまうので入れづらいんですよね…。
左上のものは食パンなどの冷凍保存。
ただ、食パンは重ねて入れるとくっついてしまうので、結局保存できるのは1枚だけ。
右上は少しだけ残った野菜やらを冷凍保存するのに使っていました。
食材だけでなく、旅行の時の歯ブラシセットなんかを入れて持ち運んだこともあります。
ただ、密閉なのでしっかり水気を拭きとってから入れる必要があります。
文具や雑貨を入れてもジップ付き保存袋よりサマになるのは良いところかもしれません。笑
そしてシリコン製なので緩衝材の役割も担ってくれるのもいいところ◎
思わぬところで役に立ったな~と思ったことが、引っ越しの時。
ガラス製のものは布や紙で包むことに加えて、Stasherなどのシリコンバッグに入れて段ボールに詰めたりしていました。
結果、どのガラス製品も割れずに引っ越し完了👏
意外なところでいい仕事をしてくれましたね。
私的に1番使いやすかったものがこのサイズ☟
サンドイッチを持ち運ぶのに便利なサイズみたいですが、それにしてはマチがないし、出し入れが大変そうなのでその用途で使ったことはありません。
その代わりによく使っていたのはアボカドの冷凍保存。
アボカドってすぐに黒ずんでしまうので、なるべく早く食べきるか冷凍保存するかで対応していたのですが、このサイズがアボカドの厚みにぴったり。
断面がシリコン素材とくっついて、密閉保存の役割を担ってくれます。
半分に切って、種をとって、皮ごとStasherに入れて冷凍庫へ。
冷凍しても常温で少し置いておくだけで意外とすぐに包丁で切れるようになるし、皮も剝きやすい。
見た目も新鮮なまま保存できるのでおすすめです。
そして私的に1番デメリットに感じたことが乾きづらいこと。
ジップ部分が閉じてしまうのはスープなどの食材を入れづらい面もありますが、乾かくまでも時間がかかります。
そこで私が編み出した乾かす方法がこちら☟
ジップ部分を下にしてフック型の洗濯ばさみにはさんで干す。
そしてお分かりでしょうか、何かが挟まれていることを…。
そう、フォークです。
小さめのフルーツフォークがぴったりフィット。
これを見つけたときの嬉しさたるや。
見違えるほど乾きやすくなります。笑
ZipTop/ジップトップ
スタッシャーを使ってみて、やっぱり間口が閉じてしまうことがちょっと使いづらいなと感じてしまって…。
ZipTopは間口がぱっくり開く形状なので、こっちの方が使いやすいのでは…?と思って購入することにしました。
ZipTopもスターターセットがあるのですが、スタッシャーを購入してだいたい自分が使うサイズが分かったので、汎用性の高い形でサイズ感もちょうどいいディッシュのSサイズ×2セットにしました。
使ってみた感想としては、やっぱりパックリと間口が広く開くので食材が入れやすい!
作りすぎたスープを冷凍保存したり、切って少し余った食材を入れておくにもちょうどいいサイズでした◎
あとマチ付きの立体型なので、おにぎりや作ったおやつなどのマフィンも潰れずに保存できたので、持ち運びにも便利だと感じました。
そして、食器を洗って乾かす時もスタッシャーのようにフォークを差し込む必要はありません。笑
他の食器と同じように水切りラックに逆さにして置いておくだけで十分乾きます👌
最近手作りしているオレンジピールの作業でもZipTopが活躍してくれています🍊
食べ終わったオレンジやみかんの皮はZipTopに入れて冷凍保存。
そしてオレンジピールを作る前日に水に浸して冷蔵庫へ。
オレンジの皮は水に漬けておくことで皮の白い部分がやわらかくなって、きれいにスプーンでそぎ落とせるようになります。
ただ、ずっと水に浸しておくと皮が痛む原因になるので、作る前日までは冷凍保存しておくことがポイント☝
ある程度皮がたまった段階でオレンジピールづくりをはじめています。
単品でもセットでもお値段は変わらないので、悩んでいるならまずは試しに1つだけ買ってみた方が良いかと思います。
他にもいろいろな種類があるので、自分に合うサイズを見つけてみてください◎
それぞれのメリット・デメリット
そんな感じで、基本的には食材の保存として使うことが多かったので、冷凍保存したものをそのまま電子レンジや湯煎で温められるのはいいな~と感じました。
最近はなるべく電子レンジも使わないようにしているので、湯煎に頼ることが多いです。
シリコンバッグに入れたまま湯煎すると、余計な栄養分が水に流れ落ちないのも良い所◎
サイズや種類は違うものの、StasherとZipTopそれぞれを使ってみた結果、私が感じたメリット・デメリットをまとめてみます。
Stasher(スタッシャー)のメリット・デメリット
〇メリット
・やわらかい素材なので収納時もかさばりづらい
・マチ付きで素材がやわらかいため密閉保存しやすい
〇デメリット
・間口が狭い→食材を入れづらい
・やわらかい素材なので自立しない→液状のものは入れづらい
・乾きづらい
・粉類はジップ部分に入ると取りづらい
・若干匂いが気になる
ZipTopのメリット・デメリット
〇メリット
・間口が広いため食材が入れやすい
・自立するから液状のものも入れやすい
・マチ付きでジップを閉じた形が三角になるため、型崩れがしやすいおにぎりやマフィンなどの持ち運びに便利
・乾きやすい
〇デメリット
・硬め素材で自立するぶん、収納時にかさばる
・粉類はジップ部分に入ると取りづらい
・若干匂いが気になる
共通する特徴
上記に共通しているものは、まず「粉類はジップ部分に入ると取りづらい」こと。
おそらくビニールタイプのジップ袋も同じですが、ジップ部分はくぼみになっているので、粉類を入れるとその隙間に入ってジップがしっかり機能しなくなったり、洗うときも取りづらいので、粉類の保存にはおすすめしません。
そして、「若干匂いが気になる」こともわりとデメリットな気がします。
使い方を検索してみるとシリコンバッグと電子レンジを使った蒸しパン作りなどもヒットするのですが、そもそも粉類がジップ部分に入りやすいし、電子レンジに入れた後、若干シリコン特有の匂いが気になります。
それだったら深めのボウルとかガラス容器で混ぜて蓋して作った方がいいのでは…?と感じてしまったので、それが目的でシリコンバッグを購入することもおすすめはできません。
そもそも今あるものでじゅうぶんなのに、新しいものを迎える必要はないですよね。
一度Stasherを使って簡単味噌づくりをしたことがあるのですが、まず間口が狭いので材料が入れづらかったことと、発酵後に取り出してみると見事にシリコンに色と匂いが移っていました…。
そういうトリッキーな使い方はしない方がいいです。笑
そのほかはStasher、ZipTopそれぞれで保存に向いている食材が違うので、どういう使い方をしたいか、何によく使うのか、でどちらを購入するか判断されるとよいかと思います。
私の場合はちょっとした残りの食材やスープを冷凍保存したい、自分で作ったおやつを型崩れせずに持ち運びたい、という目的が強かったので、ZipTopの方が使いやすいと感じました◎
結局Stasherは出番が少なくなってしまって、母親に譲ってしまいました。
向き・不向きがあるのでどちらがおすすめとは一概には言えませんね。
サスティナブルだけを追い求めても意味はない
結論としては「無理に買う必要はないけれど、あると便利」と言ったところでしょうか。
今まで使っていたビニールタイプのジップ付き保存袋は、主に野菜の冷凍保存に使っていたので、特に汚れる心配もなく、繰り返し洗って使っていました。
確かにお肉とか油ものを入れた後は洗ってもぬめりが取れないので捨てる必要があるかもしれませんが、私の場合はそういう使い方をしていなかったので、使い捨ての認識は元々ありませんでした。
そういう方は、「サスティナブルな商品だから」という理由だけでシリコンバッグを購入する必要はないと思います。
それでゴミが増えたり、使わないものが家の中にあふれたりしては元も子もありません。
どうぞ、今まで通りシリコンタイプではない保存袋や容器を使ってください。
ただ、立体である必要があったり、湯煎や電子レンジにそのまま使える保存袋が欲しいという明確な理由があれば、購入をおすすめします◎
持っていると私のように引っ越しの時の緩衝材とか雑貨類の持ち運びとか、思わぬところで役立つこともありますが、私にとってこれは副産物としてのメリット。
もちろん食材ではなく、雑貨類の持ち運びとして購入したいのであれば、それも購入に踏み切る明確な理由だと思います。
どんなものも同じですが、使用目的を明確にしてから購入して、ボロボロになるまで使い倒すことが1番のサスティナブルだと思うのです。
シリコンバッグの購入に悩んでいる方のご参考になれば幸いです🌷
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