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【AZアーカイブ】復活・使い魔くん千年王国 ライナーノーツ

おれだ。そういうわけで、ライナーノーツだ。中途半端なところで終わっているが、あのまま放置してしまったので仕方がない。続きは特に考えていない。過去ログによれば2008年5月28日から2008年12月24日までに投下された作品だ。もはや記憶も曖昧だが、いろいろ思い出してだらだら書き記す。

松下があの世から戻ってきたあたりでエターナってしまった。別に叩かれたからとか反応がなかったからではなく、おれ本人が飽きてきてモチベーションがなくなったからだ。原作にない地獄めぐりを趣味に任せてやっていたら方向性を見失ったというか、この後ダニエルと松下をどうぶつからせるかまで頭が回らなくなってきた。ゼロ魔原作を追うのもなんかめんどくさくなってきたしな。別の作品とゼロ魔とをクロスさせて目先を変えたりしてみたが長続きせず、そのまま10年以上放置しっぱなしだ。まあ、おれがあそこでやりたかったことはやり尽くしたということだろう。長編を完結させるようなプロットも全く練っておらず、泥縄式にやってたしな。終わらせようと思えば蛮人や趙公明のように、原作の途中で途中下車させるしかない。他の作者たちの完結作品もいろいろ参考にしたものの、だ。しかたない。

こうしてみかん制作品になったわけだが、物語は完結しなければ価値はないとよく言われる。おれは案外そうでもないと思う。未完成だろうと発表されて世に残っている以上、それはなんらかの力を持ち、ミームを有すると思うからだ。現在連載中のあらゆる作品に価値がないわけはない。逆噴射小説大賞で放たれた数百数千の物語の冒頭を、完結まで書き下ろしたやつはどれだけいるだろう。これだけ長い間書き残し、書き置いたおれの遺産は、ユミルやティアマトや盤古の死骸が天地万物に成ったように、なんらかの素材になるだろう。せっかくなのでおれはエピロワでネタを拾って再利用した。

一応プロットとして、松下がアルビオンに白い粉をまいたり、溜まった怨念からコケカキイキイを召喚してゲルマニア軍を皆殺しにしたり、タルブの地獄の門から地獄の魔物を呼び出したりしてハルマゲドンを起こしたりする、といった案があった。しかしコケカは松下を取って食いそうな気がするな。このへんの案もエピロワ第三部で多少再現した。「こどもの国」は文庫版の「コケカキイキイ」に収録されている(大全集だと「ガロ掲載作品」だ)。そして「総員玉砕せよ!」は水木戦記漫画の大傑作だ。読むといい。

劇画ヒットラーもおもしろいのでダニエルまわりで使ってみた。

おれが書くパルプは、おれがすきなものを組み合わせたり、おれがすきなものとあまり知らないものを組み合わせてミーム汚染したり、おれが書いたもの(おれが読みたいから書いたもの)をバラして組み合わせたり、別の視点から見てみたりしたものだ。クロスオーバー、マッシュアップがおれはすきだ。そこで生まれたからだ。両親の遺伝子をマッシュアップしておれやおまえが生まれたように。ミームを掛け合わせて子を産め。ヒルコとしてコトダマの海に流しても、そいつはいずれトコヨの果てから還って来て、おまえをオヒガンの彼方へ連れて行くだろう。

◆By the rivers of Babylon, there we sat down◆

◆ye-eah we wept, when we remembered Zion◆

今は以上だ。あと神聖モテモテ王国とのクロス、らんま1/2とのクロスがあるが、どちらも途中で終わっている。一応これらもアーカイブしておくか。エピロワ第三部のアーカイブもさくさく進めたいな。

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