【ライズ・アップ・ザ・ファット・ラット】ライナーノーツ
おれだ。あけましておめでとう。そういうわけで、ライナーノーツだ。
去年ありがたくもカキゾメ賞を頂いた「オーボン・エン・オショガツ・オルトゲザー」の翻案みたいなものだ(ライナーノーツはこちら)。おめでたい雰囲気のものは個人的に書きにくいので、相変わらず不穏で古代で神話ネタだが気にするな。単なるおれの趣味だ。縁起は悪いが縁起譚ではある。
ネズミ年ということでネズミめいたニンジャを出そうと思ったが、新規ニンジャを作るときりがないので、原作からシーワーラット=サンにご登場願った。REDのウキヨエでは出番がなさそうだが、こないだアーカイブズでも出たし、物理書籍版のウキヨエはねずみ男めいている。鬼太郎やねこ娘などをモチーフにしたニンジャも作れそうだ。彼はどうやってデスドレインの手下になったかあまり描写がなく、おれなりに想像して膨らませてみたところ、ブラックウィッチ=サンが混線した。彼女は物理書籍限定エピのニンジャで強すぎて収拾がつかないためちらっと出すだけにし、主人公を導く謎めいた存在としてみた。彼女がデスドレインと合流してたらどうなっていただろうか。シーワーラット経由でザイバツに生存がバレる可能性もあるし、こうして面会したことはたぶんないと思うが。
彼をただデスドレインと出会わせるだけだと、そこで話が本編と合流してしまう。その間を少し膨らませるか。なんかネクサス=サンもブラックウィッチ登場話にいたし、年越しということで例によってコトダマ空間と接続させよう。ネズミとダイコクの組み合わせは、まさに古事記にあるあの神話だ。
イノシシ年からネズミ年に変わるとなると、古事記のあの場面のちょっと前に燃え盛るイノシシめいた岩が出るではないか。ダイコクが根の国、根住みの国へ赴いたというのは、AOMでいうネザーオヒガンのことかもしれない。鼠浄土(おむすびころりん)といいネズミは地下の異界への案内者だ。デスドレインがシーワーラットを連れていたという原作の展開も、それを意識していたのかもだ。インストラクションでドトン・ジツを使って炎を逃れるのは、フジキドが「ジ・アフターマス」でやってたな。あの神話ではムカデも出てくる。気のせいかも知れんが神話要素の高まりを感じる。マスラダ一行をリコナーの谷に導いたカラテウッドチャックとかも齧歯類だな。
そんな感じでシーワーラット=サンを走り回らせてみるとこうなった。こないだのインパーミアブル=サンのコトダマ空間での活躍が少し脳裏をよぎったのでそんな感じだ。出てすぐくたばるサンシタでも、極悪非道の犯罪者でも、彼らなりに生きてもがき、あがいているのだ。それはそれとしてインガオホーは受ける。デスドレインは今あんなだが、どうなることだろうか。
◆Oh, all you need to know is that we’re holding on◆
◆We rise up from the dust and claim our throne◆
以上だ。今年もよろしく頼む。
【以上です】
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