忍殺TRPGリプレイ【エヴリワン・イズ・キャプティヴェイテッド】02
前回のあらすじ:謎の男アシッドウルフの部下として活動するデッドリーパーは、監視対象のソウカイニンジャ・クレイニアムの罠にかかって誘き出され、ヌケニンの過去を告げられて尋問を受けることになった。そこへ現れたのは、アシッドウルフの協力者を名乗る謎のニンジャ・ビクターだ!
◆
空中から声。『実際素晴らしい直感だ。故に危険なのだが』「コソコソ隠れやがってよ……こいつの監視をしてたんだろ? 出て来な!」クレイニアムは叫ぶ!『私は弱いので、こうして隠れているんだ……』不可視の指が、銃弾を弄ぶ。やがて彼はステルスを解除した。『ドーモ、ビクターです』
◆ビクター(種別:ニンジャ)
カラテ 8 体力 11
ニューロン 8 精神力 12
ワザマエ 7 脚力 4/N
ジツ 4 万札 25
攻撃/射撃/機先/電脳 8/14/ 8/ 8
回避/精密/側転/発動 10/ 7/ 7/12
即応ダイス:5 緊急回避ダイス:0
◇装備や所持品
◆**ドウメキ・ステルスニンジャスーツ**
ワザマエ判定+4、射撃時さらに+2、回避+2
手番終了時に自動・無コストで「ステルス・ジツLV3」発動
使用者への攻撃・射撃難易度+1、使用者からの攻撃・射撃は回避難易度+1
ダメージを受けると解除されるが精神力1(火炎なら2)を支払えば継続
◇ジツやスキル
☆タイジン・ジツ:手番開始時に精神力1消費し瞬時発動(N)
射線上の敵1体を、術者の次の手番まで「不覚状態」とする(回避H)
◉◉グレーター級ソウルの力:ニューロン+ジツ=精神力
★センド・ジツ:???
◉挑発
◉翻弄:自分よりイニシアチブが低い敵のみを攻撃・射撃の標的にしている時、ダイス+1
敵集団で最大イニシアチブを持つ敵との差が3以上なら+2、6以上なら+3
◉ニューロンブースト/チルアウト:手番終了時に精神力1消費し瞬時発動
戦闘終了まで自らのイニシアチブ値を+D3するか、6までの任意の数だけ減少
減少させる場合は精神力消費なし ニューロン7以上なら戦闘中2回まで使用可能
◉剛力:出目6を含む近接攻撃は痛打+1
●全身義体:◉痛覚遮断(体力+3、精神力ダメージ軽減1)
●連続攻撃2、連射2、時間差、マルチターゲット
能力値合計:31
「ドーモ、クレイニアムです」「デッドリー……パー……です」二人はアイサツを返す。「アイエエエ……」店主はそのまま倒れ、気絶した。他の屋台の客たちは揉め事の予感に震え、振り向こうとしない。『ソウカイニンジャと不用意に接触すべきでない。それはボスの信頼を裏切る行為だぞ……』
ビクターは低い声でそう告げた。『自分が何者であるか知りたいのなら、私が力になろう。ソウカイヤに頼るべきではない』「ケッ!胡散臭え野郎だねェ!」クレイニアムはメンポの隙間から唾を吐き捨てた。「ボスはどいつだい!カワイイ手下に監視役をつけてるような臆病者はよォ!」
『教えるわけにはいかないな。フム、さて。君たちソウカイヤも敵を作り過ぎ、そろそろ滅びの時が近いようだ。君の首級を持ち帰れば、ボスはお喜びになるだろう。協力したまえ、デッドリーパー=サン』ビクターは冷酷に宣言し、両腕を広げる。周囲に複数のニンジャアトモスフィア!彼の部下だ!
「ファック・オフ!アタシはこいつが胡散臭くて気に食わねえ。とりあえずボコるから、手を貸しな!デッドリーフィンガー=サン!」クレイニアムは手招きする。……彼女に味方して監視役のビクターと戦うなら、アシッドウルフを裏切ることになるだろう。ここは……010101……ここは……101010!
戦闘開始
1ターン目
『私は君の秘密も知っているぞ、クレイニアム=サン!裏切りの事実を!』ビクターはクレイニアムを指差し揺さぶりをかける!タイジン・ジツだ!「そんな事実はねェ!フェイクニュースだ!」クレイニアムはキアイを入れてジツを弾く!だがビクターはすでに彼女の懐へ!『イヤーッ!』
「イヤーッ!」クレイニアムはギリギリでスウェー回避!ビクターは装束のステルス機能を働かせて姿を消す!『今だ、デッドリーパー=サン!』「い、イヤーッ!」デッドリーパーは迷いを振り払い、嵐のようなピストルカラテを放つ!BLAMBLAMBLAM!「グワーッ!」命中!だが浅い!
「「「アイエエエ!?」」」「「「ニンジャ!?ニンジャナンデ!?」」」屋台の客や店主たちはついにフリークアウトし、一目散に逃げ出す!NRS(ニンジャ・リアリティショック)症状だ!「よおし、カラテだ!カラテをすればだいたいわかる!」クレイニアムは凶暴に笑い、カラテを構える!
「シューシュシュシュ!」BOBOBO!カトン・パンチがビクターに殺到!『イヤーッ!』ビクターはステルス状態のまま難なく回避!『どこを狙っている!』「狙い通りだ……やれッ!」クレイニアムはニヤリと嗤う!
『イヤーッ!』ZZTZZT!屋台の一つからシャウトが響き、高圧電流を帯びたモノフィラメント・ワイヤーがビクターを襲う!「! イヤーッ!」デッドリーパーはとっさにかばう!SLAAASH!瞬時に近くの屋台が斬り裂かれた!降り立ったのは新手のニンジャ!「……ドーモ、メイントリガーです」
『ドーモ、ビクターです。見事なアンブッシュだったね』「……ドーモ、デッドリーパーです」アイサツを返す。「心までヌケニンとなったか、デッドリーフィンガー=サン」「私の過去がどうあれ、今はデッドリーパー。デッドリーフィンガーは死んだ」彼女は己をそう定義した。運命は決まった!
???
『そう、それで良し!シンプルだ!』ビクターが笑いながら掌を叩くと、周囲に潜んでいた複数のニンジャたちが姿を現した。「シューシュシュシュ!ドーモ、テンカウントです!」
「ワイアードです!」
「アルバトロスです!」
「ビーハイヴです!」
「ドーモ、代表のクレイニアムです!テメエらもヌケニンか!」クレイニアムは頭を下げず代表アイサツ!ビーハイヴはアイサツの隙を狙ってガトリングガンを撃ってくる卑劣千万なニンジャだ。他の三人もサンシタだが数が多い。ビクターとデッドリーパーを含めて六人!こちらは二人!……その時!
……ズルッ!ズルズルッ!ズルーッ!
近くのスシソバ屋台から、耳障りなソバ啜り音が響いた。ビクターは訝しんだ。ノレンの奥には二本の脚。このニンジャ同士の戦闘下で逃げなかったということは、まさか!「ゴッソサン。おちおち食事もできねェなァ、この街はよ」ノレンが翻り、威圧的な長身のニンジャが姿を現した!
「ドーモ、ソニックブームです。随分ヌケニンが出たもんだぜ!」
『……ドーモ、ビクターです』代表アイサツ。『これはこれは、キンボシ・オオキイだ。君の首級をザイバツに献上すれば、結構な褒美がいただけるだろうね』ビクターは指を鳴らし、四人のヌケニンたちをソニックブームへ向かわせる。『では、我々はこちらの二人と戦うとしよう。行くぞ!』
戦闘再開
2ターン目
「イヤーッ!」メイントリガーはビクターへ帯電ワイヤー攻撃!SLASHSH!『イヤーッ!』ビクターは見切って回避!『無駄だ!君たちは湾岸警備隊へ戻り、ソウカイヤを鎮圧すべきではないかね?』「黙れ!」タイジン・ジツを弾く!カラテだ!『そうか。ならば死ねい!』ビクターのカラテが迫る!
「イヤーッ!」メイントリガーはかろうじて回避!だがビクターは再びステルスし、消える!『君のカラテは、だいたいわかった……さあデッドリーパー=サン、まずはこいつからだ!』「了解!イヤーッ!」BLALALALAM!ピストルカラテ!SMASH!「グワーッ!」命中!メイントリガーはのけぞる!
「ザッケンナコラー!」BOBOBO!クレイニアムの怒りのカトン・パンチがビクターを襲う!SMAASH!『グワーッ!』ZZTZZT……ステルスが解けた!そして!「スッゾコラー!」BOOMBOOM!ソニックブームはソニックカラテでサンシタたちを薙ぎ払う!「「「「グワーッ!」」」」実際強い!
『六対三、とはいえ少々不利か』ビクターは舌打ちする。所詮あの四人はタイジン・ジツで寝返らせたステゴマ、死んでも惜しくはないが……『仕方あるまい。ここは撤退だ!』損切り!「了解!」「「逃がすかコラーッ!」」
戦闘継続
【続く】
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