忍殺TRPGリプレイ【レッツゴー・シー・ア・ニュー・ライト】04
前回のあらすじ:アマクダリがソウカイヤ・オムラ連合へ総攻撃をかける中、ニンジャスレイヤーはギンカクの前にいた。ユカノ、ナンシー、ポータル双子、エーリアスによりネオサイタマを囲む5つの霊地が結び付けられ、膨大なエテルがギンカクに注ぎ込まれる!目指すは上空のキョート城だ!
◆
「アバーッ!」ノトーリアスは全身を痙攣させながら床に這いつくばり、緑色の血を吐き出した。ナムアミダブツ!血を流しすぎたことでバイオインゴットの欠乏禁断症状が出たのだ!「ちくしょう!サワタリの大将!助けてくれ!助けてくれ!」ノトーリアスは床に向かって叫ぶ!「慈悲はない」
ニンジャスレイヤーはカイシャクの構えをとった。ノトーリアスは振り返る。非人間的殺戮の限りを尽くしてきたニンジャが、一瞬だけ、ニンジャとなる前の顔に戻った。恐怖を知る人間の顔に。残酷なまでに無垢な彼の姿は一瞬、幼くして亡くなった我が子、トチノキの姿に0101010101010101010
0101膝立ちの姿勢で、男はブルブルと震えていた。「ウフフ……アア……この感じ……思い出す……」01010「ああ……いいぞ、いいぞ!」四角いシルエットの大男が、震えながら立ち上がる。目からは血の涙が流れていた。彼は笑っていた。「なんとすがすがしいことか。おれには何も無駄なものが無い」
インターラプターは中腰の姿勢をとった。「さあ、来い、ニンジャスレイヤー=サン。おれのタタミ・ケンとお前のジュー・ジツ。どちらが上か。ケッチャクをつけようじゃないか」一撃必殺アトモスフィア!
◆インターラプター(種別:ニンジャ)
カラテ 12 体力 19
ニューロン 4 精神力 13
ワザマエ 8 脚力 6/N
ジツ 5 万札 -
攻撃/射撃/機先/電脳 12/ 8/ 4/ 4
回避/精密/側転/発動 13/ 8/ 8/ 9
即応ダイス:5 緊急回避ダイス:0
◇装備や所持品
◆家族の写真:精神力+1
◆ニンジャ存在感のオーラ(標準的な):体力+5、精神力+4、回避+1
◇ジツやスキル
☆アスラ・ニンジャクラン、ジツLV5
☆ムテキ・アティチュードLV3
☆◉バリケード化
☆◉死の万力
◉◉グレーター級ソウルの力
★強化カラダチ:ムテキでダメージを1以下にするか、当身返し発動時に、
敵の連続攻撃を終了させ拘束(回避H、脱出UH)
拘束時には出目66でタタミ・ケン発動可
★グレーター・ムテキ:精神力2消費し発動(H)
次の手番開始時までダメージ軽減4と即死耐性を得るが麻痺状態に
発動出目666で軽減5、出目6666で軽減6
◉◉タツジン:アイキドー(防御型ザムラ・カラテ)
◉ヒサツ・ワザ:タタミ・ケン(ポン・パンチ)
◉頑強なる肉体
●連続攻撃2、連射2
●深刻なオハギ中毒:この場では無視する
能力値合計:34
戦闘開始
1ターン目
「イイイヤァアアアーーーーッ!」ニンジャスレイヤーから仕掛ける!これまでの敵とはレベルの違う強敵、一気呵成に倒さねば危険!「フンハー!」インターラプターはアドレナリンをみなぎらせ殺人カラテを見切って躱す!さらに相手の首元を掴み、後ろへ倒れ込みながら投げ飛ばす!タツジン!
SMASH!「グワーッ!」ウカツ!これはアイキドーのワザ「カタパルト・スロー」だ!だがニンジャスレイヤーは空中で体勢を立て直し、壁にウケミをとって着地!即座に壁を蹴ってインターラプターへトビゲリを放つ!「イヤーッ!」「フンハー!」インターラプターは起き上がり、中腰で構える!
これは絶対防御「カラダチ」の構えだ!インターラプター、インターセプター、そしてサラマンダーと戦った経験により、ニンジャスレイヤーは即座に意図を見抜く!「イヤーッ!」SMASH!「グワーッ!」トビゲリの反動でカラテ振動波による拘束を躱し、距離をとって着地した!タツジン!
「フンッハー!」インターラプターは瞬時に駆け寄り、剛腕を振るって殺人カラテを叩き込む!ニンジャスレイヤーはジュー・ジツの構えでこれを躱し010101SMAASH!「グワッ……アバーッ!」ナムアミダブツ!インターラプターの拳がみぞおちにめり込み、内臓を破壊!天井まで弾き飛ばした!
『バカ!ええい見ておれぬ、やはり儂に身体を預けよ!』「黙れナラク!私がやるのだ。やらねばならぬ!」ニンジャスレイヤー、フジキド・ケンジは内なる悪霊を叱責し抑え込む。実際強敵であったが、このインターラプターは以前戦った時よりもなお強い!ここがアノヨ、オヒガンだからか?
2ターン目
「イイイヤァアアアーーーーッ!」ニンジャスレイヤーは天井を蹴って頭部へ急降下トビゲリ!「フンハー!」インターラプターは瞬時にカラダチの構えをとり、カラテ振動波で防御!「ヌウッ!」ニンジャスレイヤーは拘束される前に頭を踏み台とし脱出!埒が明かぬ!このまま気力を削り続けるか?
「ニンジャ……殺すべし!」ニンジャスレイヤーはナラクの黒炎を燃やし、両拳に禍々しい「忍」「殺」文字の形をしたブラスナックルを生成!このカラダチを破るにはこれしかない!『そうだ!儂を頼るがよい!』ナラクが嘲笑うが意に介さず!これもニンジャスレイヤーの、自分の一部なのだ!
KRAASH!「グワ……アバーッ!?」サツバツ!黒炎ブラスナックルが絶対防御カラダチを崩し、インターラプターの拳を打ち砕く!「ぐぬッ……やるなニンジャスレイヤー=サン!それでこそだ!」インターラプターは砕けた拳を握りしめ、カラテで止血!「フンッハー!」アイキ・パンチだ!
「イイイヤァアアアーーーーッ!」ニンジャスレイヤーはジュー・ジツの構えで見切って躱し、ブリッジ回避!両脚を振り上げてインターラプターの顎を蹴り上げる!暗黒カラテ奥義サマーソルトキックだ!「フンハー!」インターラプターは瞬時に防御の構えに転じ、これを封じる!タツジン!
3ターン目
「イイイ……イイイヤァアアアーーーーッ!」ニンジャスレイヤーは大型ブラスナックルを軋ませ、瞳にセンコめいた赤黒い光を灯らせながら、インターラプターめがけ猛攻!猛攻!猛攻!猛攻!「フンハー!」インターラプターは防御型ザムラ・カラテの構えで必死に捌く!捌く!捌く!捌く!
だがあまりにも速く苛烈、かつ不浄の炎を纏った暗黒のカラテを、防ぎきれない!あたかもジゴクの獄卒が罪人を責め苛むがごとし!実際インターラプター、サカキ・ワタナベは、極悪非道な快楽殺人鬼であった。存在しない家族の幻に囚われ、ホームレスの集落のヨージンボにおさまるまでは……!
「ああ……そうだ……いいぞ……!」インターラプターはブルブルと震え、血涙を流す。オハギ中毒に苛まれていた肉体は、もはやない。無駄なものは何もない。彼は自分が何者であるかを理解した。自分は亡霊。オバケだ。オニなのだ!なんとすがすがしいことか!彼は大きく身体をひねった!これは!
「ハイーッ!」渾身の一撃!ザムラ・カラテ奥義「タタミ・ケン」だ!ニンジャスレイヤーはこれを知っている!「イヤーッ!」瞬時に状況判断し、飛び離れて回避!タタミ・ケンはむなしく宙を撃つ!もしカラダチで相手を拘束してから放っていれば、ニンジャスレイヤーも重傷を負ったはずだ!
4ターン目
「イイイヤァアアアーーーーッ!」ニンジャスレイヤーは赤黒い血涙を流しながら、体勢を崩したインターラプターめがけて拳を放つ!暗黒カラテ奥義「ポン・パンチ」だ!インターラプターは目を細め、両腕を広げ迎え撃つ!死神の一撃を!SMASH!KRAASH!「ゴボッ……グワッ……アッバーッ!」
ナムアミダブツ……インターラプターのみぞおちを、ニンジャスレイヤーの鉄拳が貫通した。そればかりではない。「忍」「殺」の文字をかたどった大型ブラスナックルは、左右に鋭い刃を突き出し、彼の肉体を上半身と下半身に両断したのである。「ニンジャ……殺すべし」上半身がずり落ちた。
戦闘終了
エピローグ
インターラプターは、まだ息があった。否、彼はすでに死者である。ここはオヒガン、アノヨであり、彼は罪深い亡霊に過ぎない。「見事。これでよかったのだ、ニンジャスレイヤー=サン。おれのような人間は、こうなるサダメ……ゴボッ」彼の肉体が01に分解していく。0101彼は、右腕を動かす。
彼は上を指差した。崩落して大穴が空いた天井を。そこから降りてくる、一筋の、銀色の蜘蛛の糸を。「行け、ニンジャスレイヤー=サン。このジゴクから、次のジゴクへ。キョート城に行き、アラクニッド=サンに会え。彼が今頃、バンブーエルフ=サンの行方を、掴んでいるはずだ」「……!」
ニンジャスレイヤーは目を見張った。インターラプターの姿がおぼろげになり、フユコに、トチノキに、ゲンドーソーの姿に変わっていく。ここはアノヨ、オヒガンなのだ。死者の霊魂は年に一度、キュウリの馬に、魂の舟に乗ってサンズ・リバーを横断し、現世に戻ってくる……!
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【レッツゴー・シー・ア・ニュー・ライト】終わり
リザルトな