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◆気がついたらスキをつけていた「逆噴射小説大賞2023」作品まとめ05◆

三宅つの

　おれだ。溜まったのでやる。おれもいろいろ忙しく、気がついたら逆噴射小説大賞の締め切りから1週間あまりが経過していた。ライナーノーツやピックアップも出て来ているな。識者によると最終的には290発に達し、昨年より30発多く、参加者も16名増えたという。10/28には180発だったから3日間で110発も増えたのか。おれがピックアップしたのは10分の1に過ぎない。おまえもどんどんピックアップして徳を積め。


◆∞◆

　なんか一発目「夜山踏み」の評判がよく、しばしばピックアップ戴いた。大変感謝いたします。二発目の「新しい契約」はさほどでもないな。

　おれが作品をピックアップしたらその記事を紹介されたので、ここに納めて徳をウロボロスめいて無限循環させる。徳はフリーエネルギーだ。

◆銃◆

一発目。お一つどうぞの続き

　金も職も、友も家もスマホも、全てを無くした無敵の男。持っているのは拳銃一つ。否、見知らぬ人の好意を受け、感謝するだけの心はある。そんな男が進む道は、ムショかあの世か。実際世知辛い。静かな寂しさを感じる。

◆犬◆

二発目。犬に非ず、人に非ず

　将軍様は犬公方、犬を傷つければ死罪。もし猛犬に襲われても、返り討ちにすれば死罪。花の御江戸は犬の天下か、さに非ず。抗う者はここにあり。八のうち一を殺して残り八、ならばプラス・ワンは何処の犬ぞ？

◆膳◆

三発目。陰膳

　老人の朝は早い。日々のつとめの家事をして、陰膳を整えて朝食をとる。さあ、それからがひと仕事。畑の中にあるものは……おお南無三、南無阿弥陀仏！じっとりとした厭さ、淡々とした異常。これは、なんだ？

◆檻◆

四発目。真夜中の檻

　夜の山道で出くわしたのは、横転した護送車。その中から現れたのは奇妙な青年。そいつに脅され、向かう先は……。そして、いるのはもうひとり。これからたくさん人が死ぬことだろう。

◆肋◆

五発目。肋骨の変/合わせ鏡の厄

　夢に視るのは見知らぬ子ども。生まれる前に別れたのは、おのれの姉妹で肋骨らしい。イヴはアダムの肋骨から創造されたと聖書にあり、男と女はゼウスによって分かたれた半身とギリシア神話にあるが……ロマンスの予感！

◆芋◆

六発目。ポテト

　ポテト、ポテト、フライドポテト。麻薬めいた油と塩、糖質と旨味の大合唱。大量のそれは健康には悪いが、人を、ハトを、惹きつける。ああ、ハトが増えている。なんだかとっても嫌な予感がしてきたぞ。

◆芋◆

◆芋◆

　今は以上だ。健闘を祈る。

【以上です】

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